昨日の夕刻、数日前から眼の中にゴミが一杯見えるようになってたので近くの眼科医に行って診てもらったら、なんと網膜に穴が開いて飛蚊症を起こしてるのだと言う。 放置してると網膜剥離を引き起こすので至急手術が必要と言われ、30分後にはレーザーでの手術を受けさせられた。 おかげで今後2週間は安静が必要と言われたが、歩くことくらいは問題ないというので一安心。
・・で今日は近くの里山に秋の花を探しに行くことにした。
まだヒガンバナが綺麗に咲き続けている田圃を横切り里山の縁に行ってみると、辺りりはヒヨドリバナの白い花で覆われている。
ふと草の茂みの中から白い花穂が出ているのが目に入った。 なんとイヌショウマの花穂が咲き始めていたのだった。 キンポウゲ科サラシナショウマ属のこの花は、去年は10月に入ってから出会ったのに今年は随分早いような気がする。
前方にウドの花も見えた。 雑草の茂った山際では花が付かないとウドの存在もよく分からないが、見るとあちこちにウコギ科タラノキ属のこの花が雑草の上に顔を出していた。
他に何か咲いてないかなあ・・と里山の茂みに目を凝らしながら歩いてゆくと、
今度はジイソブ(ツルニンジン)の花が目に入った。 キキョウ科ツルニンジン属のこの花はこの辺りの里山では滅多に出会えないのだが、今年はどういうわけがもうこれで四度目の対面だった。 今年の気候がよほどあっていたに違いない。
ふと足元に小さな紫の花をつけたシソ科の花が咲いてるのに気が付いた。 アキノタムラソウかな?と思いながら良く見ると、これはヤマハッカの花だった。 この辺りの里山ではアキノタムラソウが終る頃からバトンタッチして咲き始めるのだが、いちだんと鮮やかな紫のこの花が群れて咲く姿が見れるようになるのももう直ぐだ。
他にキバナアキギリやシラヤマギク等も今盛りと咲いていた。 今咲いているのはだいたいこんなところかな・・と元来た径を戻りかけた時、山の斜面の数メートル上の草陰に濃い紫の大きな花が覗いていた。
その花はキンポウゲ科のトリカブトだった。 知らない頃はハコネトリカブトとかヤマトリカブトだろうと思っていたのが、植物学者がこの町の植物を調査した資料によると、この辺りで見かけるトリカブトは殆どツクバトリカブトという種類であるらしい。 落ちていた3mくらいの竹を拾って覆いかぶさっていた草の葉を持ち上げ記念撮影。
それにしても、9月にトリカブトに出会ったことも初めてではなかろうか!
珍しい蝶
今年はヒガンバナの開花がここ数年に比べて遅くれ、肝心のお彼岸近くなってようやく咲き出した。
今日訪れた秋本番の里山近くの田圃脇も未だヒガンバナが真っ盛りであった。
秋の明るい陽射しに照らされて見事に咲き揃うヒガンバナに見惚れていたら、黒いアゲハチョウが飛んできてヒガンバナの花から花へと蜜をすい始めた。
クロアゲハかなあ・・?それともカラスアゲハかなあ・・?と首をかしげたのだが、そのどちらでも無さそうな見たことがないアゲハチョウである。 羽の付け根周辺に赤い模様があるし、後ろ羽にアゲハチョウ独特の突起が見えないのだ。
そこでネット図鑑で探して見たところ、この蝶は熱帯や亜熱帯に生息し、日本では近畿地方から西に広く分布する「ナガサキアゲハ」だったのだ!
最近の温暖化の影響のせいか、生息域を北東方面に広げているらしいとのこと。 どおりで見たことが無いわけだが、それにしても千葉の田舎で熱帯の蝶に出会うとは驚きだ!