家の近くや周辺へ出かけた時、おや、一体なんだろう?と首をかしげるあまり馴染みの無い花に出会うことがある。
5月16日、九十九里浜を歩いていた時出会ったこの小さな花もその一つ。 あまりに小さくて老眼の目でははっきり識別できなかったが、花の形は庭にも生えている雑草のツメクサに似ている。 只何となく茎や葉っぱが厚ぼったいのだ。
写真を撮って家で調べたら、これはハマツメクサというものらしい。 ナデシコ科ツメクサ属と普通のツメクサと同じ仲間だが、海辺に適応した種類らしい。
その近くで又変わった花を見つけた。 これは何処かで一度出会った記憶があるが写真に撮って調べたらヨーロッパ原産の帰化植物、シロバナマンテマという花。 日本に渡来したのは江戸末期というから結構日本には馴染んでいる花のようだ。 そしてこの花もナデシコ科でマンテマ属であった。 何処かで出会ったはず・・と記録を探したら、去年の5月に房総風土記の丘で出会っていたのだった。
5月21日、庭先に普段余り気にも留めてなかったひょろひょろと2mくらいに伸びた樹の先に黄色い藤の花のような花の房が下がっていた。
栽培種の花は趣味じゃないのでからっきし分からず、えっ これはな何?と思ってかみさんに聞いたらキングサリだという。
そこで早速調べてみたら、欧州中南部原産のマメ科ラブルヌム属という舌を噛みそうな種類の樹だということが分かった。 ヨーロッパではあちこちで馴染み深い花なんだそうで、観賞用に輸入されたようである。
そして昨日、芝山水辺の里で初めて出会ったのがこの花である。 この花も写真に撮って調べてみたらツクバネウツギだということが分かった。 花の後に付いている星型のへたが羽根つきの羽根に似てるところからこの名がついたらしい。
ウツギという花はいろいろ種類があって頭が混乱していたので更に調べてみた。
大別したところ、初夏の里山で見られる白い花を咲かせるユキノシタ科のウツギと、ハコネウツギのような形のスイカズラ科のウツギがあることが分かった。 日本海側で見られる大好きなタニウツギは後者のタニウツギ属の花なのだ。
タニウツギはタニウツギ属になっていたが、このツクバネウツギもスイカズラ科ながら、ツクバネウツギ属に分類されたウツギであった。
植物をまともに調べだしたらとてつもない泥沼に入り込みそうで、とても素人には手に負えないなあ・・と溜息。