2008年2月29日金曜日

変わり行く「甚兵衛渡し」

今日はじーっとしてるとあくびが出て眠くなるようなポカポカ陽気になった。 「春眠暁を覚えず」とはよく言ったもので、教室や職場でも目を開けようと必死になったことを思い出す。 
そんな中、所用で成田の町に行った帰りに北印旛沼近くを通ると、
沼の東に広がる田圃から成田ニュータウンに向けての工事が一段と活気を帯びていた。





湖畔にクレーンが林立して一体何が始まったのかなあ・・と思っていたが、この工事は東京と成田空港を30分で結ぶ高速鉄道の工事だと最近になって分かった。 
甚兵衛公園から眺めると、このルートが北総鉄道の終点「印旛日本医大駅」から大桜で有名な「吉高」を抜け、印旛捷水路を跨いで「甚兵衛大橋」の東側を通ることがうなづける。
その先にはもう既にコンクリートの橋脚もいくつか出来ている。  北総鉄道の終点までの線路沿いに走る国道も、線路と共に空港まで延長され再来年には完成するという。


佐倉宗吾を渡し舟で送って自害した甚兵衛さんを祭る水神の森にも梅の花が咲き始めていた。 



近くの沼の上を高速鉄道と国道が跨いでゆくとなると、この辺りの風景は一体どう変わってしまうのだろうか・・・

2008年2月28日木曜日

梅の花探索行

今朝は快晴、風もだいぶ収まったので前回様子を見に行ってからもう10日も経ってるから大分咲き揃ってるんじゃ・・と佐倉城址の梅林に行ってみた。
ところが期待に反して前回の2本の梅の樹以外は未だちらほら咲きだしたばかりで梅林の様子はあまり変わっていない。   この赤味の濃い梅も咲き揃うのは来月に入ってからになりそうだ。


姥が池モミジ林の間にも梅林があることを思い出す。 あそこは日当たりの悪い谷間だからもっと開花は遅いに違いないが・・と思いつつもともかく行ってみることにした。  
途中、谷間の斜面に立つ藪椿の古木に点々と赤い花が咲いている。 この花、見る度になんだか懐かしい気分になって撮りたくなる。




梅林の辺りに白とピンクの樹が見える! 梅の花が咲いてるのだ!  
もう咲いているとは・・と嬉しくなって急いで谷間に下りて行くと、 先客のカメラマンが盛んにシャッターを切っていた。  なるほどこの梅ノ木は北風が遮られた谷間の日当たりの良い場所に立っているから他より早く咲くのだろう。

この辺りで一番早いんじゃないかと思ったあの歴史民族博物館裏の紅梅はどうなっているだろう・・と思いだし、もう終盤を迎えているかも・・等と気になりつつ見に行ってみる。  
坂を登って広場の彼方に目をやると、あの梅の樹が未だ赤く染まっているではないか!  近くに行ってみると未だ未だ当分咲き続けてくれそうだ。



佐倉城址から帰る途中、辺りの雰囲気が好きな造り酒屋の飯沼本家近くへ寄り道。 昔ながらの田園風景を眺めながら走っていると、酒蔵の裏手の畑の中の白い花を付けた大木が目に入った。 
一瞬「何だろ?」と思って車を停め良く見ると、それはなんと梅の樹だった。  こんなに自由奔放に枝を伸ばした梅の樹は珍しい。 それにしてもこの樹の樹齢は一体どれ位だろう?

2008年2月27日水曜日

ネコヤナギ

凄い雨音で寝苦しい夜が明けて今朝は快晴の良い天気。 窓を開けると意外に外は寒くなかったが、東から吹き付ける強風で電線が唸りを上げている。 これではカメラ片手の散策は出来そうも無いなあ・・とちょっと落胆。
風が幾分収まった3時過ぎ、庭に出てみると綿毛がだいぶ増えたネコヤナギが傾きかけた陽に輝いていた。
それにしてももう3月も間近、例年なら綿毛が脹らんで蘂が覗き始めてもおかしくないのに今年はまだその気配がない。 もっともネコヤナギの綿毛が脹らんでくるとこの可愛さは薄れてくるのだが・・・。

2008年2月26日火曜日

春よ来い! 早く来い!

嵐が過ぎ去った昨日は晴れたが気温は上がらず寒い一日。 そして今日は又低気圧の雲が広がって雨模様。 何時になったら待ち望む心地良い春の日がやって来るのか・・・と恨めしく思っていたら・・・
庭の片隅でパンジーに紛れてクリスマスローズが咲き出していることに気が付いた。 





この花が咲き出すと我が家の庭にもいよいよ春がやって来る ・・と思うとなんとなく気分もうきうきしてくるからおかしなものだ。   
見回してみるともう一つ咲いていた。 咲き始めた花は何時見ても可憐で美しい。
他に何か春を告げる者は居ないか・・と探してみるとユキヤナギの枝に緑の新芽が並んでいるではないか!
その根元にはびこっているフッキソウを覗いてみると、こちらも蕾がだいぶ脹らんでいる!  何時の間にやら春は近くまで来ているようだ。

2008年2月19日火曜日

初春の花植木センター

今日は雲の合間に僅かに青空が覗く程度の天気だったが思ったほど寒くない。 そこで早春の花でも見てこよう・・と成田空港近くの千葉県花植木センターを訪れた。 
門を入ったところにある掲示板の「今咲いている花」を見ると、フクジュソウクリスマスローズが咲き出したとある。
センターはさすがに未だ寒々とした佇まいだ。
歩いてゆくとクリスマスローズが目に入った。 未だ咲き出したばかりの薄緑の花だ。
その先には、すっきり晴れていないので開花をためらっているかのようなフクジュソウがあった。





他に何かないかと辺りを見回してみても花らしい花は見当たらない。 まだまだ華やいだ春の雰囲気には程遠い。
遠くの樹木が植えてある辺りに目を凝らしてみると、黄色味がかった樹が目に入った。
望遠レンズで覗いてみたらそれはマンサクだった。






我が家周辺ではこの樹を植えている家が少なくて、寂しいことに春真っ先に咲くこの花に出会うことは殆ど無い。
この花、近くで見る度に「ほんとに変わった花だ!」と感嘆してしまう。

2008年2月18日月曜日

静まり返った漁港

今日も朝から快晴の良い天気、久しぶりに九十九里浜へ好物のアジやイワシの干物を仕入れにドライブがてら行ってみた。
陽射しも強くなり車の中は春うららの陽気だが、人気のない片貝漁港に冷たい風が吹き抜けていた。
今日は漁がお休みなのかカモメの姿も見えないし、いつもなら岸壁に列ぶ釣り人の姿もこの寒さのせいか殆ど見えない。 漁船もまるで昼寝でもしているかのようだ。
2艘の船でペアを組んで行うカタクチイワシのまき網漁が盛んな場所だけあって、2艘仲良く並んで停泊する漁船が多い。
・・・と思ったらこっちは5艘も並んでいる! 2組のまき網漁船と運搬船なのかなあ・・。
そういえば岸壁で釣りをしているときに2艘の船が沖合いで勇壮に網を曳いているのをよく見かける。 この黒いクレーンで網を曳いているのだろうか・・・。

2008年2月17日日曜日

未だ寒い房総風土記の丘

今日も抜けるような青空が広がった。 春を思わせるような気持ちの良い陽の光と空の色に誘われて房総風土記の丘を歩く。 房総の村の駐車場で車を降りたら外はやっぱり北風が冷たい。 ほんとの春はまだまだのようだ。
林を抜けて資料館へ向う道筋に山茶花が木漏れ日に照らされて咲いていた。 花の無い時期に咲くこの花には目を引かれる。
風土記の丘の資料館前まで来ると、青空に向けすっくと立つメタセコイヤが目に入った。 均整の取れたこの樹の姿は何ともいえず好きである。








また「ミコアイサ」が見たくなって葉を落とした明るい林を抜け、坂を下って坂田ケ池へ。 ところが池には水鳥の姿はない。 池の縁を歩いていたら3羽のマガモの雄と2羽の雌に出会っただけ。 
山陰の湖面はなんと氷が張っていて、その上を「セグロセキレイ」が歩いている!
結局ミコアイサには会えなかった。
湖岸の林の中の坂道を登って戻りかけた時、小さな小鳥が樹木の間を飛びまわっていた。 早速その鳥をレンズで追って樹の幹に止まったところを捉えたのがこの写真、尾の色からこの鳥は「ルリビタキ」の雌だと分かった。
 じっくり待てば雄にも会えるかもしれないなあ・・。
この辺りの林は落葉樹が圧倒的に多いのだが、常緑の樹としては榊や藪椿が比較的多い。 その藪椿の花がもうだいぶ咲いている。 この花もこの時期出会うと嬉しくなる花である。

2008年2月16日土曜日

梅の花

今日は昨日にも増して抜けるような青空だったが冷たい風が吹いて一段と寒かった。 寒さが続いているので今年は梅の花が咲き揃うのが遅くなりそうだが、佐倉城址の梅林はどんな具合か様子を見に行ってみた。
城址公園の外れにある自由広場に着いて梅林を眺めてみると、うっすらと白やピンクに染まった梅の木は僅か数本見えるだけ。 一番花の数が多い樹はこの紅梅だった。
前回来たのは1月24日、この樹に一輪咲いてるのを見つけてほんとに嬉しかった。 あれから3週間以上経っている。 なのに未だ蕾の方が多いのだから今年はほんとに寒いわけだ。
この梅林には何時も真っ先に咲き出す八重の白梅がある。 今年もこの樹だけは他に先駆けて咲き出し、既に3分~4分咲きではないかと思へるくらい見事に咲いていた。
こんな梅の花を見ていると気分も晴やかになってくるのだが、 梅林全体が花に包まれるのは何時だろう・・と待ち遠しくなってきた。
1本の梅の木の枝に鳥が止まっていることに気がついた。 その鳥はツグミ。 今年はあちこちでツグミによく出会う。 たまにしか姿を見せない年があったり、今年のように頻繁に出会う年があって不思議である。 気候が繁殖に影響しているのだろうか・・。

2008年2月15日金曜日

久しぶりに出会った「タゲリ」

今日は昨日までの強い北風もおさまり、青空の広がる印旛沼干拓田に行ってみた。車の中はもう陽射しが暑く感じられるくらいだが、窓を開けるとやっぱり空気は冷たくて思わず首をすくめてしまう。 遠くに霞む筑波山の彼方まで広がる田圃を見ていると爽快な気分になってきた。 

早くも遠くで田を耕す耕運機の姿、近くに行ってみると周りに群れているのは「タゲリ」だった!
そういえば去年出会ったのは何時だったかなあ・・と調べたら11月24日、 2ヶ月半ぶりの対面。 なるほど「タゲリ」という名だけあって、盛んに掘り返された田圃を突っついて嘴が泥だらけだ!
それにしてもこの鳥、色といい姿といいなんとエキゾチックなことか!  真っ黒なネクタイと長い頭飾りのこの鳥が雄らしい。
後ろ姿もほんとにユニーク、 不思議な鳥もいるものだ。
見渡してみるとどうやら耕運機が耕す傍らにこの鳥が20羽近くは居そうだ。 
何処からやってくるのか、 どうして田圃が掘り返されてるのが分かるのか、考えてるとほんとに不思議なことだらけ!

2008年2月14日木曜日

久しぶりの富士のお山

昨日今日と北風が吹きすさぶ寒い一日となった。 新潟方面に猛吹雪が来襲すると関東地方の澄み切った青空に冷たい風が吹きすさぶ。 こんな日はここから140km近く離れた富士山が見えるはず・・と期待に胸膨らませて佐倉市のサンセットヒルズに行ってみた。
丘の上から西印旛沼湖畔のふるさと広場の風車を望遠で覗いてみると、オランダの国旗が強風にたなびいている。
富士山は・・とその方角に目をやると、風波の立つ湖の向こうに雪を被った荘厳な姿が目に入った。  久しぶりにお山の姿に接したが、何時見ても気高くて心洗われる気持ちになるからありがたい。
贅沢を言えば高圧鉄塔が邪魔しない場所で見たいのだが、我が家周辺でそんな場所は未だ見つけることが出来ないでいる。 




東京の北多摩に住んでいた40年前丹沢山塊の背後に控える雄大な姿を当たり前のように見ていたのに、千葉の田舎に住む今では余程空気が澄んだ日でないと拝むことが出来ないのは寂しい限り。 そんな富士山を400mm望遠ズーム一杯で撮って懐かしむ。

2008年2月11日月曜日

道草ウォーキング

今日はなんとなく体がだるかった。 寒くてあまり動いていないのが原因に違いないと陽が傾き始めたころになってウォーキング。 
外に出てみると意外と空気は冷たくない。
古い街並みを行くとふと見慣れぬ看板が目に入った。 不思議なことに開いているのを見たことが無い板戸の前にいつも綺麗な花を植えたプランターが置いてあるこの家、こんな看板があったとに始めて気がついた。
旧成田街道脇の旧家の前にやって来た。  こんなに広い庭があったら良いなあ・・と覗いてみると、紅梅がだいぶ咲き揃っている。




旧街道を横切って路地に入ると正面に「勝蔵院」という小さな古い寺がある。 1699年に建立されたというからかなり古い。 
入り口に仁王門があるのだがどんな仁王像が立っておられるのか未だ見たことがないので小さな格子戸の隙間から覗いてみた。 肉眼では暗くてよく見えなかったが写真に撮って見るとかなり立派な仁王様なのには驚いた。
この先の急な坂道を下って谷津田に出た。  寒々とした谷津田の畦を歩いていたらホトケノザがちらほら咲いていた。
小さな鳥が飛んで行くのを目で追うと、遠くの里山の縁の電線に止まった。 早速望遠レンズを取り出して覗くとその鳥は「モズ」。 30m位まで近づいて撮ったのがこの写真。 特徴がある可愛いこの鳥はかなり遠くからでも見分けが付いて結構楽しい。

2008年2月9日土曜日

春の足踏み

このところ春が足踏みしているようでなかなか暖かくならない。 3日に雪が降ったと思ったらその後もうすら寒い日が続き、今日も朝から雲が空を覆って寒いことこの上ない。
こんなに寒いのに庭のボケの花が一輪咲き始めている。 そういえば我が家のボケはどういうわけか毎年とんでもない時に一輪だけ咲き始める。 
これはきっとこの写真のように他の蕾が咲こうかどうしょうか・・と迷っているときに、外気の様子を偵察する役目を担った犠牲的精神の蕾が現れるのかも・・・。
2週間くらい前に見つけたサクラソウの蕾はどうなっているかと気になって見てみると、なんとこんなに寒いのに花を咲かせていた!
寒い真冬でもお日様さえ出ていれば外で元気に咲き続ける鉢植の「オキザリス・バーシカラー」、どんより曇った今日はさすがに花を半分開きかけた状態で縮こまっている。
プランターのチューリップは・・と見てみると、この寒さをものともせずに新芽を元気に出していた。