2006年9月26日火曜日

咲き揃ったサクラタデ

今日は朝からどんより雲ってうすら寒い天気だったが、昼前から遂に雨が降りだした。 こんな天気では好きなカメラいじりもままならない。

数日前、窓から覗いたサクラタデを庭のカーポートに置いてある車のリアウインドウに写る空をバックに撮ってみた。

咲き出したのに気付いてから三週間、ようやく咲き揃ってきたこの花を思わぬ演出効果で眺めてみた一こま。

2006年9月25日月曜日

里山の秋

今日も涼しい西の風が吹き、陽が射したと思ったら又直ぐに陰る雲の動きが早い一日、漂うキンモクセイの香りにふとサラシナショウマの蕾を見た里山の様子が気になりだして見に行くことにした。

台地の上に点在する農家の脇を抜けて稲刈りの終わった谷津田に下ると、そこは今真っ赤なヒガンバナが真っ盛り。
田圃際の里山の縁に行くと、すぐさまヤマトリカブトの花が目に入ってびっくり。 既にこの花が斜面のあちこちに咲いていた。 もうこの花が咲く時期だったとは・・・と思うと今日見に来て正解だった!
ショウマも咲き始めていた。 でもこれはイヌショウマのようでサラシナショウマはもう少し後のようだ。
この時期になるとあちこちの里山の縁で群生するようになるキバナアキギリも咲き始めていた。 この花が咲き出してるということは間違いなく秋本番だなあ・・・としんみりしてくる。








そういえばこの辺りで見かけたはず・・と去年の記憶を頼りに「ジイソブ」の花を探してみる。

なかなか見つからなかったがやっと小さな樹に絡まって咲いてるのを見つけた。
本名をツルニンジンというこの花、なんとも変わった形と色が面白く、毎年出会うたびに撮っている。

2006年9月23日土曜日

キンモクセイ

今日は時折陽も射したが雲が広がった涼しい風の吹く一日だった。 
数日前、突然のように匂いだして秋本番を教えてくれたキンモクセイの香り、今日あたり一段と濃くなったような気がして、近くの町の公園に行ってみた。 ここには何本もの大きなキンモクセイが植えられているのだ。

見るとなるほどもう既に満開を迎えている。
樹の近くに寄って見ると、今年は例年になく花付が良いような気がする。
この爽快な香りが数日で消えてしまうのかと思うと勿体ないような気がして、「缶詰にしてでもとっておければ良いのになあ・・・」等と思ってしまう。

2006年9月20日水曜日

台風一過の野の花

ここ数日台風の影響でじめじめした蒸し暑い日が続いていたが、今朝は秋晴れの良い天気、陽射しは強かったが爽やかな風に誘われて町外れまで散歩に出かけた。

急にキンモクセイの香りが漂い始めた町並みを抜け、カワセミが姿を現す用水路に出る。 
カワセミはいないかなあ・・・と目を凝らすが姿は無い。 今年は未だ一度も出会っていないので寂しい限りだ。 

用水路の土手ではこの真っ赤な彼岸花が咲き始めたところだった。 





橋を渡り、庭に秋の花が咲き乱れる農家の前を行く。 その先には稲刈りの終わった田圃やうっそうと草が茂った休耕田が広がっている。

休耕田の草むらの中に何やら赤みを帯びた小さな花が見えた。

望遠レンズで覗いてみたら、その花は「アカバナ」だった。 もうアカバナが咲く時期なんだ・・・。
その先の農家の前の田圃に一塊になってシオンが陽に輝いていた。 背の丈2m近い!
平安の昔から観賞用として植えられてきたというこのシオン、去痰剤として効能のある薬草なんだとは知らなかった。
田圃を抜けて線路際の木陰に出ると、 道端に「ハキダメギク」が群生していた。 この小さな花の形がどういうわけか好きなので、出会うたびに撮っている。
線路脇の草むらにはそろそろ町の「野草観察会」で初めて知った「オオバクサフジ」が咲き始めているかも・・と思い出し探してみると、その花は直ぐに見つかった。 クサフジと名が付いていても葉っぱは普通のクサフジのように細くない。 

世の中にはいろんな種類の野草があるもんだ!

2006年9月16日土曜日

運動会日和

今日も爽やかな秋日和。 心地よくうとうとしていたら花火の音で起こされた。

今日は町の小学校の運動会の日だ。 9時近く、天気も良いし散策がてら運動会を覗いてこようと出掛けて見ることにした。
学校の父兄が取り囲む運動場には賑やかな歓声が響き、三十数年前の息子達の運動会の様子がまぶたに浮かんできた。 
運動場が狭く感じた当時とは比較にならないが、それでも少子化が懸念される昨今にしては結構大勢の子供たちがいる!

しばしの間、歓声がこだまする運動会の様子を眺めながら懐かしさに浸った。 
今日は午後から雲が広がると予報で言っていたのでとりあえず近くを散策して帰ることにした。

学校脇の林の中の急な坂道を下って稲刈りがだいぶ終わった谷津田に出た。 
遠くに運動会の子供たちの歓声が聞こえる田圃は既に秋の色だ。
秋の花が咲いてないか辺りを見回しながら里山の縁に沿った小径を行くと、直ぐ脇の草の生い茂った休耕田に昨日出会ったばかりの「タコノアシ」が生えているのが目に入った。 もう既に赤くなり始めている。 わが町でこの草が生えているのに出会ったのはここで三度目だが、何年か前に最初に出会った場所はもう既に消滅して見れなくなっている。 ここも永く残って欲しい貴重な場所だが、何時まで生え続けることだろう・・・。

里山の縁の藪に絡んで小さな実がなっていた。 未だ実が青い「スズメウリ」だ! 
 12月になれば、葉も茎もすっかり茶色に枯れて白い実だけが目立つようになるのだが・・・、一体この実が白くなり始めるのは何時ごろだったかなあ・・と考えたが思い出せない。

田圃の畦には小さな白い菊のような花を一杯付けた「タカサブロウ」が茂り、草むらは「ママコノシリヌグイ」の金平糖のような花がちりばめたように咲いている。 そんな中、だいぶ雲が広がってきたので秋を感じなが帰路に着いた。

里山を超え、国道を渡って道路脇の土手を何気なく見上げたら、なんとこの「ナンバンギセル」が咲いているのが目に入った。 そこは以前この花が群生していた場所、定期的に草が刈られるようになって以来その姿を見ていなかった。 今日は珍しい花に出会って幸運だった。

2006年9月15日金曜日

お彼岸近し

今日は久しぶりの秋空、気温もこの時期にしては珍しく日中でも24℃と心地よかった。 あまりに心地よいのでのんびりしていたが、そろそろ彼岸花が咲くころではないかなあ・・と思い出し、3時過ぎになって田圃に行ってみることにした。

町外れの小径を谷津田に向って下っていると、道端で今年最初のカントウヨメナの花に出会った。
坂道を下り、夕陽に照らされた里山沿ひの小径を通って湿地のようになった休耕田に出ると、 その中に夕陽に照らされたガマの穂が並んでいた。 コガマだ! 



この湿地には国の絶滅危惧II類に指定されているタコノアシが生えてることを思い出し、望遠レンズを通して探してみた。 数年前まで密生していたこの草が、最近はめっきり少なくなってなかなか見つからないようになってしまった。

しばらく探しているとそれらしき草が目に入った。 今ちょうど小さな白い花を付けてるようだ。 この花の跡が秋深くなるとまるで蛸の足のように赤く紅葉するから面白い。
行く手の草むらにひと塊の彼岸花が夕陽に照らされて咲いているのが見えた。 やっぱりもう咲き出していたのだ!
この花を見ると秋になったと実感する。
一度出会うとその後あちこちでこの彼岸花に出会うようになった。 結構咲いてるもんだ!・・と妙に感嘆しながら歩いていたら、もう既に穂を出し始めたススキに出会った。

2006年9月13日水曜日

咲き出したサクラタデ

今日も一日霧雨の降る肌寒い天気。 田園は秋の気配が漂い始めたというのにこの天気ではどうしょうもない。

朝窓を開けた時、庭の片隅に茂っているサクラタデの中に一本だけ花を付けているのが目に入った。 「おっ もう咲き出したか!」と嬉しくなって記念撮影。
この花、最近は近くの田園を探してもなかなかお目にかかれないのがちょっと残念。

2006年9月12日火曜日

初対面の虫

今日は時折霧雨の降る肌寒い日になった。 秋雨前線が停滞し始めたのだという。 この前線が南に下がれば本格的な秋の到来だ。

暇つぶしに先週撮った写真を眺めていたら、オオニシキソウの小さな白い花を撮った写真の1枚に二匹の見たことも無い虫がたかっているのを見つけた。

この虫、花の大きさからすると1cmあるだろうか、こんなのが写ってるとは知らなかったのでびっくり。 
いろいろネットで調べたら、これは「ヒメヘリカメムシ科」の「アカヒメヘリカメムシ」と言う昆虫だと分かった。 

この虫はイネ科、タデ科、キク科の植物が好物で、田圃にとっては厄介な害虫だという。
「カメムシ」とういと青臭い匂いを発する緑色をした六角形の虫しか知らなかったが、こんなカメムシもいるとは・・・・。

2006年9月10日日曜日

ツリフネソウが咲き出した!

今日の午前中、あまりに良い天気だったのでツリフネソウソウの群落のある休耕田に行ってみた。 そろそろ咲き出していないか気になり始めたからである。
真夏に逆戻りしたような太陽が照りつける中、田圃は稲刈りの最盛期を迎えていた。





里山の縁や休耕田に目を凝らして歩いているとツリフネソウは蕾を付けたのに出会うだけ、 
辺りの草むらには「ツルマメ」の小さな花があちこちに咲いているのが目に入る。
どこかにツリフネソウが咲いてないかなあ・・と探していたら、小さな金平糖のような花に出会った。 「ママコノシリヌグイ」だ! 今年最初に出会ったこの花を記念撮影。
里山の縁には「ユウガギク」も咲き始めていた。 いよいよ里山も秋が近いと告げているように見える。
ツリフネソウは未だかなあ・・・と諦めかけたとき、休耕田の奥の草むらにそれらしき花が咲いてるのを見つけた。 望遠レンズで覗いてみたらまぎれもなくツリフネソウだった。 

やっぱり咲き始めていた! 
この分だと1~2週間もすればこの辺り一面にこの花が咲き乱れるに違いない。

2006年9月9日土曜日

庭の木の実

今日も相変わらず蒸し暑い一日。 たまには運動しないと体がなまって良くないとは思うのだが、こんな天気だとなかなかその気にもなれないでいる。 

今日もぐーたらな一日を過ごしていたが、ふと庭を見たらサンシュユの樹の根元に赤黒い2cmくらいの実が落ちているのに気がついた。

今年は実が生ってないと思っていたので諦めていたのだが、まだ生ってるかも・・・と探したら熟す前の実が一個だけ見つかった。
そういえば裏のミツバアケビも実が大きくなってるかも・・・と思い出し 裏庭のアケビの棚に茂った葉の陰を覗いてみたら、大きくなった実がたわわに生っていた。 
我が家のアケビは日当たりが悪いせいかまるで「末成りの瓢箪」のように色が冴えなくて美味そうじゃないので食べないが、それでも毎年生ってるのを見るのは楽しみ。

2006年9月8日金曜日

「現の証拠」

今日も又どんより雲っている。 ちょっと動くと汗が滲むほど蒸し暑いのでかなわない。いったい本格的秋が来るのは何時のことやら・・・・。

ふと庭を見たら、いつの間にか咲き出したピンクの「ゲンノショウコ」が目に入った。 
我が家周辺の山野には白い花しか見当たらないから、このピンクの花は関西系の園芸品種らしい。


この名、よく効くから「現の証拠」と名がついたとは後で知ったのだが、山里に住んでいた子供のころ、この草は下痢止めの薬と聞かされたことを思い出す。

2006年9月7日木曜日

久しぶりに北印旛沼へ

今日は時折雨が降り、どんよりと雲って蒸し暑い天気。 成田市の日赤病院で奥方の定期健診を待つ間、久しぶりに北印旛沼に行ってみた。 この曇り空では沼の景色は冴えないとは思ったが、住み着いているペリカンに会えるかも・・・と思ったのだ。

予想通り、広大な北印旛沼はどんよりと煙っていた。
水鳥の姿が無いかなあ・・・と見回してみると、 大きな鳥が泳いでいるのが見えた。 例のペリカンだ!
このペリカン、見ているとゆっくりと岸辺の方に向っているようだ。 さっそく行く手に先回りして寄ってくるこの鳥に焦点を合わせた。

さすがにこの鳥はでかい! こうでかくてはあまり可愛くないのだが、こんなところに住み着いてるってのは珍しい。
しばらく沼を眺めていたら、彼方からの群れが飛んできて、杭に渡された竹の上に次々と舞い降りてきた。 
きっとどこかの田圃で食事を終えて帰ってきたのかもしれない。
望遠レンズで並んだ鷺の群れを見ていたら、色の異なる鷺が混じっていることに気がついた。 この色は「アマサギ」だ! 白鷺と一緒にいるのを見たのは初めて!



後で鳥類図鑑を見ると確かにアマサギのようだ。 だが白い鷺の方の説明を見て頭が混乱してきた。 「ダイサギ」も「チュウサギ」も嘴が黄色いのは冬羽の間だけとある。 この白鷺は一体なんだろう・・・。 この時期ははもう冬羽に変わってるのだろうか・・・。

2006年9月5日火曜日

「湿原の秋の花」と「大荒れの九十九里浜」

このところまだ気温は30度を超えるが湿度が低く、秋の到来を感じさせる陽気が続いている。 こうなるとあちこち出歩いて秋の気配を撮りたくなる。 今日は幾分暑くなったが、それでも成東の湿原に秋の草花を探しに行くことにした。
人気の無い湿原に着くころは気温もだいぶ上がったのか結構暑い。
管理棟手前の湿地に米粒のように小さな白い花が群生して咲いていた。 「イトイヌノヒゲ」というホシクサ科の花だと後で知った。 紫の「ボザキノミミカキグサ」も混じって咲いている。
今日は無人の管理棟で記帳を済ませ、「オミナエシ」と「ツリガネニンジン」で埋め尽くされた湿原に入る。 まだまだ暑い盛りなのに、湿原はもうすっかり秋の色だ。
足元の草むらに目を凝らしながら木道を行く。 すると黄色い花を付けた小さな野草が目に入った。 これはゴマノハグサ科の「ゴマクサ」だ。
又黄色い花を見つけた。 今度はマメ科の「ノアズキ」だ。
秋の花には黄色い花が多い。
ツリガネニンジンとオミナエシに彩られた小径の奥の湿原に行ってみると、マメ科の「タヌキマメ」が咲いてるのに出会ってびっくり。 この花が咲くのは今頃だったことをすっかり忘れていたのだ。  この花に会うのは久しぶり、会えてほんとに嬉しかった。

成東湿原の秋の花を堪能した後、夏休みが終わって静けさが戻っているだろうなあ・・と九十九里浜の海を見に行ってみることにした。
浜に向うに従って遠くの景色が靄ってきた。 海のほうから霧が流れてきているようだ。九十九里浜の駐車場に着いてみるとさすがに夏の賑わいは無く、建ち並ぶ海の家も殆どが店を閉め閑散としていた。 
霧が流れる浜辺に行ってみて驚いた。 海は大時化、1.5km先に霞んで見える片貝漁港の防波堤に大波がぶつかって巨大な水柱が立っているではないか!
そういえばハリケーンが名前を変えて台風12号になり、今日当たり房総半島の彼方を通過している頃だと思い出した。 ここはしばしば釣りに来るのだが、こんなに荒れた海を見るのは初めて。
ほんとに凄い! 漁港の手前の突堤で又水柱が上がった!

あの突堤で釣りをしていると、先端でいつもは忙しく働いている巨大クレーン。 今日はさすがに突堤の上に横たわっている。
固唾を呑んで眺めていたら、その突堤の先端に大波が打ち寄せて炸裂、巨大な山のようになって砕け散っていた。

2006年9月3日日曜日

稲刈りが始まった!

今日も良い天気になった。 日曜だしそろそろ稲刈りが始まって田圃にが群れてるかもしれないなあ・・と思い、印旛沼干拓田へ行ってみることにした。
広大な田圃には重そうに穂を垂れた稲が陽光に輝いていた。 毎年この時期の田圃を見るとなんとなく嬉しくなる。 我が家の先祖は百姓だから農耕民族の遺伝子が組み込まれているに違いない。


まだ稲刈りを始めたところは少ないようだが、ところどころにもう既に刈り終わった田圃ももある。 しばらく広い田圃の農道を行く。
やがて先方に稲刈り最中のを赤いコンバインが見えた。 でも鳥は見えないようだ。
すぐ近くに行ってみた。 やっぱり白鷺が一羽、稲を刈るコンバインの近くで獲物が飛び出すのを待っている!
コンバインの行く手を見てびっくり! やっぱり何羽もの白鷺がコンバインの通過するのを待っていたのだ。 




毎年こんな情景を見るのが楽しみなのだが、どうしてここに獲物が多いって分かるのか・・・、 別の田圃のコンバインの周りには全く白鷺の姿が無いのが不思議である。