2005年6月28日火曜日

真夏のような田園

梅雨というのに蒸し暑い日々が続いて真夏のような陽気。 じーっとしてると余計暑さを感じるので田圃に出かけてみた。

一段と緑が濃くなった田圃の向こうの里山には、白い花を付けたクマノミズキがあちこちに点々と見える。 
昔、通勤電車の車窓から梅雨空の墨絵のような里山にこのクマノミズキが白く浮かぶ姿を眺めるのが好きだった。 が、雨の降らない空梅雨のこの花にはそんな風情は感じない。

里山の木陰に入ると田の稲の上を渡って来る風が幾分涼しいが、日向に出ると汗が滲んでくる。

他に何か花は咲いていないかなあ・・・と町の運動公園に行って見たが何も花は見当たらない。 焼却場の高い煙突が霞んで見えるだけだ。



それにしても暑い。 汗が背中を流れる。

この運動公園の一角に植えてあるヤマモモの樹に沢山赤い実が付いていた。 
これは食べたことが無いがジャムにすると美味いのだという。 それを知っているのか、ムクドリの声が賑やかに聞こえていた。

2005年6月27日月曜日

テッポウユリ

今日も朝から暑かった。 じっとしていても体中じっとり汗がにじみ出てくる感じだ。

こう暑くてはたまらん!・・・ と思いながら庭を見ると、庭の片隅でユリが涼しげに咲いていた。 一番最初に咲き出すテッポウユリだ。 

もうこの花が咲き出したか・・・と汗を拭いつつ季節の移り変わりの速さに溜息が出た。

2005年6月25日土曜日

ネジバナが咲き出した!

梅雨に入ったというのに、日中うだるような暑さが続いている。

この暑さに鉢植えのネジバナが咲き出していた。 
春先になると毎年苔の中から小さな双葉が顔を出し、初夏になると花茎が長く伸びて何時咲きだすのか楽しみなのである。

  日当たりの良い芝生の広場に行くと群生するこの可愛い花に出会う確立も高いのだが、そんな場所の暑さを考えると躊躇する季節でもある。
こんなに日当たりの良いところが好きなネジバナがランの一種だというから驚きである。 マクロでこの花を撮ってみると、確かにこの花の姿はランである。

2005年6月23日木曜日

佐倉城址の花菖蒲

今日も朝から雨が降っていたが昼前にその雨が止んだ。 
やがて薄日が射してきて、じっとりと湿った空気がまつわりついて不快きわまりない。 
じっとしてても不快なら、いっそのこと気晴らしに佐倉城址公園の花菖蒲を見てこようと出かけることにした。

じっとりと湿った空気がよどむ森の小径を下って姥が池に行ってみた。 一見涼しげな姥が池には今睡蓮が咲き誇っていた。




郊外授業でやって来たのか、小学生の一団が賑やかに池の辺を歩いている。

菖蒲田の方を見ると、色とりどりの花菖蒲が咲き乱れていた。 その周りには花見客も結構来ている。 
既に額から流れ落ちる汗を拭きながら菖蒲田へと向った。



いつものことだが、色とりどりの華やかな花菖蒲を見ていると気後れして写真を撮るのをためらいそうになる。 何とか実物に近づけたいと撮った写真がなかなか実物のようにゆかぬからである。

しばし眺めた後、ようやく気を取り直してシャッターを切った。
菖蒲田の畦道を汗を拭き拭き、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。 カメラのファインダーも雲ってしまうほどの湿気に音を上げる。 日傘を差してる人が羨ましかった。
蒸し暑くてかなわないので早々に引き上げかけた。 ふと見ると、菖蒲田を取り巻く里山の縁に植えられたアジサイが綺麗に色付いていた。

2005年6月22日水曜日

梅雨

湿度が高く寝苦しい夜だった。 ふと目を覚ますと雨の音がしている。
いよいよ本格的な梅雨の到来か・・・。

朝窓を開けるともう既に庭には水が溜まり、雨のしぶきが上がっていた。

直ぐ隣の家の雨に濡れて咲いているアジサイが目に入った。 










今度はまるで籔のような我が家の狭い庭を見渡すと、 しばらく咲き続けていたシモツケやキョウカノコ、それにアスチルベのピンクの花が雨に打たれてうなだれている。

庭の籔から突き出たいる桔梗の天辺に花が一つ見える。 桔梗が咲き出したのだ!
いよいよ夏の花の季節が始まろうとしている!

2005年6月21日火曜日

多古町のアジサイ

梅雨に入って曇り空が多くなったものの、このところ雨はあまり降らず蒸し暑い日が続いている。 こう蒸し暑いとつい動きが鈍くなってしまって我ながら情けない。

そういえば多古町のアジサイ祭りも始まってもう見頃を迎えている頃だなあ・・と思い出し、今日は思い切って出かけてみることにした。

多古町を流れる栗山川の河畔には、遙か彼方まで延々と植えられたアジサイが色付いていた。
アジサイ祭りが行われる週末は大混雑で閉口するが、平日ともなれば訪れる人もまばら。 こんな色とりどりのアジサイを眺めながら土手をのんびり歩いてみた。



恒例の多古町のアジサイ巡り、栗山川河畔からその先の日本寺(ニチホンジ)に行くのがいつものコースである。 ここはかって日蓮宗の学僧の修行の場所だった。

日本寺境内の静かな森の中はブルーのアジサイが多く、修行の場所にふさわしい落ち着いた雰囲気が心地良い。
薄暗い森の中の所々に木洩れ日に照らされた白いアジサイも咲いていた。
本堂脇の森の中に白い花を付けた樹が見えた。 近寄ってみるともう盛りを過ぎようとしているヤマボウシだった。 
今年は例年に比べて花の時期がほんとに長かった。

2005年6月18日土曜日

梅雨の間の里山散策

今日は久しぶりに梅雨空に陽が射した。 
この時期目立った花もない里山だが、折角晴れ間が出たから歩いてこようとかみさんと連れ立って散策に出掛けた。
さすがにこの時期、日が射すと暑い。 30分近く歩いて谷津田の辺にたどり着く頃には額から汗が流れ落ちてきた。
里山のクマノミズキの樹が白い花を付け始めていた。 ミズキの花に出会ってからもう1ケ月になる。 この花はこんなに遅かったのか!

ついこの前までミズキクマノミズキを混同していた。 この辺りで咲いてないのに山で咲いてるミズキを見て不思議でならなかったのだが、種類が違うことをしらなかった。
花の咲く時期が遅いのがクマノミズキだと最近知ったのだが、更に葉のつき方が違うことも分かった。 ミズキは互生、クマノミズキは対生なのだ。
クマノミズキは近くで見ると未だ花は咲き始めたばかりのようだ。 咲き始めたばかりの花にハナアブが群れている。
我が家の庭でホタルブクロガ咲き出したからこの辺りでも咲いてるに違いないと、里山の縁を歩いてゆくと、案の定傍らの斜面のあちこちに白や薄紫の花が姿を現した。
里山の坂道脇に綺麗に色付いた紫陽花が咲いていた。 もうこんなに綺麗な色になってるんだ!


ヤブミョウガの群落がある谷津田の奥の林に行って見た。 今頃ヤブミョウガはどうなってるんだろう・・と思ったからである。
その林の中にはまだその姿は無かった。 代わって一面に花を付けたドクダミが茂っていた。 ドクダミもまた良いものだ。

2005年6月16日木曜日

アスチルベが咲いた!

昨日も今日も小雨模様、いよいよ本格的な梅雨らしい季節となったようだ。 

今、我が家の小さな庭にはシモツケとキョウカノコがピンクの花を咲かせているが、ふと見るとアスチルベも咲き出していた。
この花、欧州でユキノシタ科チダケサシ属のショウマを改良して造られた園芸種だそうだ。
家の壁際に紫陽花も咲き出していた。 この紫陽花も外来の園芸種らしくこの時期馴染み深い日本のものとは幾分雰囲気が違うようだ。 外側の星のような飾り花が普通の紫陽花とは雰囲気が違って見えるのだ。 
それでもやっぱり紫陽花は紫陽花、梅雨時に似合う花には違いない。

2005年6月12日日曜日

ホタルブクロ

今日は昨日の梅雨空が嘘のように晴れ渡り、暑い日差しが照りつけた。 朝から28度にもなって蒸し暑い。 折角の良い天気だがこう暑くては何もする気にならなかった。
幾分気温が下がった夕方庭に出てみた。
ふと見るとホタルブクロガ裏庭の片隅で咲き出していた。 
もうこの花が咲く時期になったのか・・・と、時の経つ早さを改めて実感。


ホタルブクロは庭のあちこちにはびこっている。 未だほとんど蕾の状態、咲いていたのは二輪だけだった。

狭いのに手入れが悪くて雑草がはびこっている庭を何とかしなくちゃ・・・と見ていると、黄色い花を付けた小さな草が目に入った。
よく見るとこの草はコモチマンネングサである。 改めてよく見てみると、庭のあちこちにこの小さな花が咲いていたのだ。 
あまりに小さな花なので、こんな草が生えているとは今まで全く気がつかなかった。

2005年6月11日土曜日

シモツケが咲き出した

つい先日まで小さな蕾を付けていたシモツケが咲き出した。 この花、ここに越してきて直ぐに植えたのだからもう24年近くも毎年のように咲いている我が家の庭の主のような存在である。
華やかな春の花が終わってしばらくの間、我が家の小さな庭もほとんど緑一色になっていたが、このシモツケのお蔭で久しぶりに雨上りの庭が明るい雰囲気になってきた。
この花を良く見ると、小さな花の蕾が開いて中にある毛糸玉のような蘂が弾けるように飛び出してくる様子が分かって面白い。
傍らではキョウカノコも咲いている。 まるでチラシ寿司にのってるデンブのような花である。 見ると昨晩の雨に濡れて小さな花や蘂は固まってした。 
この写真は数日前に撮ったものである。
このデンブのような花、あまりに小さくて一つ一つがどうなっているのかちょっと見ただけでは分からない。 クローズアップで撮ってみて初めて小さな花の集まりであることが分かるというものだ。

こんな花の様子を観察するのもこの時期の楽しみではある。

2005年6月5日日曜日

印旛干拓田の野鳥達

朝の内曇っていたが次第に薄日が射してきた。 久しぶりに田圃を見たくなって近くの印旛干拓田に行ってみた。
2-30cmに育った稲がゆったりと初夏の風になびいている。
緑濃くなってきた田圃のあちこちに白い点が見える。 が餌をあさっているのだ。 

陽射しが強くなってきた。 蒸し暑い。
遠くの田圃の畦に茶色い鳥が並んで座っているのが見えた。 
近くに行ってみた。 それでも50mくらいは離れているので更に近くに行こうとしたら警戒して立ち上がり逃げ始めた。 この鳥はカルガモだった。

鷺とカルガモ以外の鳥は見当たらなかった。 
何か花が咲いてないかと見回してみたが、この時期の緑一色の田圃の畦には、ヒメジオンの白い花が目立つだけ。
今頃咲いてる花も思い当たらないので戻りかけたら、草むらにピンクの色が見えた。 何だろうと見たらアカツメクサだった。
昼も近いし帰ろうと戻りかけたところで、何やら黒っぽい鳥が畦に居るのが見えた。 カラスかな?と一瞬思ったが、よく見ると頭の部分が赤い鳥のようだ。 カメラのズームを300mm一杯で覗いてみるとこれがなんとの雄だった。 
雉の雄を撮るのは初めてなので興奮を抑えながら夢中でシャッターを切リ続けていた。
30m以上離れていたのでもっと近くで見てみたくなった。 
そーと近寄ってゆこうとしたら、雉は田圃の畦の草むらに姿を隠した。 でも草の上に赤い頭だけが見えていた。 それを目当てに更に近くに行こうとすると、雉は背をかがめて草むらの中を逃げ始めた。 畦の突き当たりで姿を現した雉は、その先の田圃の際を一目散に走って逃げて行ってしまったのだった。

2005年6月4日土曜日

センダン満開!

都内の公園のセンダンの開花の便りを聞いてからもう一週間以上経っただろうか、もうそろそろこの辺りでも見頃を迎えているに違いないと、あいにくの曇り空で淡い花の色は目立たないとは思ったが佐倉城址に出かけてみた。

先ず国立歴史博物館前に行ってみると、脇に植えてある大きなセンダンは煙るような薄紫の花をたわわに付けていた。
もっと間近に花を見ようと、姥が池への下り口に立っている大きなセンダンの樹へ向かって城跡の木立の中を歩いていると、森の上に花を付けたセンダンが聳えているのが目に入った。
この樹は以前はもっと大きく枝を張った見事な樹であったが、台風かなんかの被害を受けたのだろうか、上部が途中から無くなっている。 それでも近くで見上げるこのセンダンはほんとに大きい。
雲が少し切れて青空が覗き始めた。 射し出した陽に照らされたセンダンの淡い紫の花が一段と鮮やかに見えて綺麗だった。

2005年6月2日木曜日

八重咲きのドクダミ

我が家の庭の片隅に今年もドクダミの花が咲き出した。

ドクダミは珍しくも無い草であるが、我が家に咲いてるのはちょっと変わった八重咲きの「ヤエノドクダミ」である。

昔できものが出来た時にこの葉っぱを貼り付けたりしたものだが、このドクダミついてはあまり詳しいことは知らないことに気がついた。
図鑑を見てみるとドクダミ科ドクダミ属の植物で、十種類の薬効があることからジュウヤク(十薬)ともよばれるそうだ。 日本から中国大陸、東南アジア、ヒマラヤなどに広く分布するらしい。

白い花弁のように見えるのは黄色い花序の一番下にある総苞片(葉)が育ったもので普通は4個あるが、中にはそれぞれの花の苞葉が育ったヤエノドクダミというのもあると書いてあった。 
我が家のドクダミはそのヤエノドクダミのようで、観賞用に植えられることもあると書いてあった。 
ちなみに我が家のものも数年前に近所の家ではびこリ過ぎて処分したのを貰ったもの。 それまでこんなドクダミがあるとは知らなかった。