2006年9月2日土曜日

里山は秋の気配

いよいよ9月に突入! 初日の昨日は久しぶりに雨がたっぷり降って乾いた大地を潤したが、今日は雲の合間に青空がのぞく爽やかな天気。 まだあまり野の花は期待できないとは思ったが、一昨日に続いて又近くの里山に行ってみることにした。
踏切の遮断機が降りて列車の通過を待つ間線路際の草むらを見ていたら、その中に咲く小さなピンクの花に気がついた。
ニワゼキショウかなあ・・・と思ったがそうではない。 何だろう・・と後で調べたら、南アメリカ原産の「アカバナユウゲショウ」と図鑑にある。アカバナ科・マツヨイグサ属のこの花は多分初対面ではないかなあ・・・と嬉しかった。

珍しい花に出会ったので、遮断機が開いた後もしばらく草むらを眺めていると、今度はカナムグラの茂った急な斜面の草薮の奥に咲く紫の花が目に入った。
ひどい藪で近寄るのに一苦労してやっとのことで辿り着き、斜面に足を踏ん張って眺めてみると、クサフジに似ているがどこか違う気がして後で図鑑をみたらこの花は「ツルフジバカマ」だった。 この花はクサフジより花期が遅いと書いてあるが、そういえばクサフジはいつもお盆前に咲くんだったと思い出し納得。

踏み切りを渡り、しばらく田圃際を歩いて里山の縁に出る。
谷津田が入り込む里山の小径の、羊歯の林の中にユリ科の「ツルボ」が咲いているのが目に入った。 そういえばこの花の季節だったと花を見て思い出した。 この辺りの谷津田の奥でこの感じのよい羊歯にも良く出会う。 図鑑を見たらこれは「シケシダ」という羊歯に良く似ていた。
山の斜面を覗きながら歩いていたら、藪の中に「ヤマホトトギス」の花が咲いているのを見つけた。 辺りを見回してみると、そろそろ終わりかけたこの花があちこちに咲いていた。
この里山に群生するサラシナショウマ、今ちょうど蕾を付けた花穂が伸び始めたところだった。 花のシーズンが楽しみだ。