2006年2月2日木曜日

小さな春

今朝は昨日までの雨が嘘のように晴れていた。 ぽかぽか陽気になるとの天気予報に期待して久しぶりに近くの田園を歩いてみることにした。
歩き始めたら意外にも空には雲が広がり始め、お日様は時折隙間から顔を出す程度になってしまった。

田圃にやって来て畦道に目を凝らしながら歩いたが、未だ春の草花はなかなか目に入らなかった。

それでもようやく未だ咲き出したばかりのオオイヌノフグリに出会うことが出来た。





田圃を抜けて里山の南斜面の農家の前に来ると、

生垣にロウバイが咲いていた。 このロウバイは花の中に赤みがあるのできっとソシンロウバイだろう。  先月中旬までは未だ固い蕾で今年はほんとに寒いんだなあ・・・と思っていたが、ようやく寒さが緩んで一気に咲き出したに違いない。

斜面の小高いところにあるこの地区のお寺の石段脇で、沈丁花が赤い蕾を付けていた。 この花の香りが辺り一面に漂い始めるのは何時ごろだろうか・・・。



お寺の入り口に、去年の白っぽい実をたわわに付けたままの大きなセンダンの樹が立っていた。 

賑やかな鳥の声に見上げると、この梢にヒヨドリが集まっていた。 でもこのセンダンの実を食べている様子はない。 きっとこの実は美味くないのに違いない。 図鑑を見たら、この種は数珠球に使われるのだと書いてあった。

田圃の上を飛んで行く鳩よりは小ぶりの鳥が目に入った。 その鳥は遠くの電線にとまった。 

望遠レンズで覗いた姿はツグミのようである。  先日初めてその姿を見かけたが記録に残せなかったので、今年二度目に出会ったこのツグミが初撮りとなった。 ちょっと遠すぎるけど・・・。


期待してたのに空には雲が広がってうすら寒い陽気になってしまった。 切り上げて畦道を戻りかけたとき、

すぐ近くに♂のセキレイがやってきた。 この鳥はこの辺りで一番多いハクセキレイだった。 比較的人懐っこくてすぐ近くまでやって来るセキレイはスズメに次いで親しみ深い鳥である。
見るとすぐ近くに雌も来ていたのだ。 この鳥、いつもつがいで現れて羨ましいほど仲が良い。