2016年9月27日火曜日

初めて出会った外来植物!

町の野草観察会の案内役をしている家内の友達が、コミュニティーセンター下のヒガンバナが咲いている土手下で撮った素性が分からない野草の写真を見せてくれた。
ところがその写真では詳細がよく分からないし毎年ヒガンバナを撮っている場所なので急きょ行って見てみることにした。

農道を走っていたら「ちょっと停めて!」と言われ、何だろう?・・と思いつつ車を脇に停めると、この先に最近問題になっている有害外来植物が生えているのを見つけたのだと言う。
導かれて往く田圃のあぜ道は
60年位前にやって来た北米原産のヒレタゴボウの黄色い花が花盛り!

その先で「これ!」と指さされたのは小さめのツメクサのような花。 
池や田圃に猛烈な勢いで繁茂している南米原産のナガエツルノゲイトウという有害植物だそうだ!この花を見たのは初めてだし、名を聞いたのも初めて! 
後で調べたら生態系を維持するために駆除しなければならない植物に指定されていた。

夕方4時近かったのでイヌタデがより赤く映えていた。

目的地手前の山際に車を停めて歩き出すと、
藪際でちょっと形の悪い大きめのカラスウリ?・・が生っていた。 図鑑を見たらこれは熟すと黄色くなるキカラスウリという種類らしい。 
辺りの田圃! 9月も末、これが最後の稲刈りだろう。
今年は何もかも異常ずくめだ。

今年は天気が悪くてなかなか撮りに来れなかったが、未だヒガンバナが咲いていた! 

「これが名が分からない草!」と言われた草をファインダーでのぞくと、
草の先端に蕾が幾つも付いている!  
黄色い花の跡も見えるが、なるほどこんな草は見たことも無いしどんな種類のものか見当もつかない。

4-50cmの背丈で一か所に固まって生えているが、こんな奇妙な植物は外来種に違いないので外来雑草図鑑を調べてみることにした。

辺りを見回しても花は咲いていなかった。 
この写真はこれから咲くところなのか花の終わった跡なのか分からぬが花が咲いているところを見てみたいと思った。最後にこの写真を撮って調査終了! 
40年近くも住んでいるのに未だに見知らぬ野草に出会うとは・・・と自然の奥深さに感嘆した一時だった。

帰宅後雑草図鑑を眺めていたら「正午に咲く雑草」として紹介されていた「アメリカキンゴジカ」の一枚の写真の蕾の形や付き方が良く似ていることに気が付いた。 
葉の形や生え方はその写真は不鮮明だったのでその名をネットで検索すると、熱帯アメリカ原産のアオイ科、キンゴジカ属の帰化植物だと判明した。 
花が正午ごろ咲いてすぐ蕾むらしいので花に出会うのは難しそう。
(カメラ: EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF24-70mm F4L IS USM)