2014年4月15日火曜日

田園散歩で出会った草花達

既にソメイヨシノも散り、季節は足早に通り過ぎて行く。
この辺りの里山ではもしかしたらウワミズザクラが咲きだすかも・・・と気になりだしたらじっとしていられなくなり、お気に入りのカメラX-T1をぶら下げて田園散歩に飛び出した。

役場前の通り抜けて町外れに来た時最初に目に入ったのは
街路樹の根もとで咲いていたこの白いスミレ! 白花のスミレはあまり見かけないので珍しい。 更に行くと、小さな花を付けた草が群生! この時期街中の草原でよく見かけるノヂシャだ! 肉眼では良く見えない直径2mmも無いような可愛い花を付けたこの草、江戸の昔、長崎で栽培されたのが野生化したというのが信じがたい。

通りを外れ谷津田へ下る坂道を往くと次々と春の草花が目に入りだす。 
道端の茂みのあちこちにこのウラシマソウが咲き出している! 灌木に絡みついたアケビも今花盛り! ありふれた雑草だが、春の陽光に輝くハルジオンに 「おっ 綺麗!」と思わずレンズを向ける! 坂を下り切った山裾の日向で見つけたアマナに「はやっ!」と声を上げる。 

やがて耕作放棄で荒れた谷津の山際の農道を往く。 辺りの山は山桜と新緑の世界。 この時期の谷津が一番爽やかで綺麗かも・・・ この辺りに多いニワトコも花が咲きだしている! これは昔煙を吐いていたので見覚えのある草、イラクサ科カテンソウ属のカテンソウだ! 時期が来ると目に見えないような小さな花がパッパッ!と煙を吐くように花粉を飛ばすのだ。 あまりに小さくて、ちょっとの風でも揺れてなかなか詳細が分かる写真が撮れないのが残念! しばらく見てたが今日は煙を吐かなかった。 カキドオシも咲いている! 早春に地面から顔を出すように咲きだすこの花、既に背丈が随分高くなっていた。 タンポポもこの時期は多い。 たいていは西洋タンポポだがよく見るとこれは在来種のカントウタンポポだ! これは珍しい!

荒れ地を抜け、線路を渡り、里山を超えて印旛沼に流れ込む高崎川のほとりにやって来た。 川岸を菜の花で飾られた高崎川、まさに「春の小川」だ! 田圃を抜けてやって来たのどかな雰囲気の谷津。 気になっていたウワミズザクラの気配はどこにも無い。 山桜が終わる頃だったかも・・・ それにしてオオイヌノフグリの花はほんとに奇麗だ! つい撮りたくなってしまう。 白い花はウシハコベのようだ。 里山の縁を歩いていたら行く手に張り出した枝から垂れる花、キブシだ! でも既に花が終わって実になっているようだ。 黄色い木苺のモミジイチゴも咲いている! もうこの花の季節だったのか!・・・と感嘆。 里山の開けた場所の奥に山桜が見えた。 今日は空気も爽やかで心地よい。 これは小路の傍らに咲いていたスミレ。 スミレは種類が多くて何というスミレか気にしないことにしている。 明るい畑に出たら道端でこのヘビイチゴの花が輝いていた。 この黄色い花を撮るのは結構難しく、なかなか見た感じに再現できないので悔しがることが多い。 これはコナラの幼木。 若葉と一緒に花も付けるのか!・・・と新発見した気分で嬉しくなる。 又も木苺の花が!・・・と良く見るとさっきと違うので図鑑を見たらクサイチゴという種類のようだった。 藪の中に赤い実を付けたアオキが生えているかと思えば、このように花を付けたのも生えていた。 アオキの花をじっくり見たことは無かったので「こんな花が咲くとは!」・・・と珍しかった。 もう咲き終わってると思っていたジロボウエンゴサクが薄暗い藪の中で咲いていた。 嬉しくてカメラを向ける。 腹が減って帰りかけた時、田んぼの畔につくしが生えていた。 ところでつくしが生える所とスギナが生える所があまり一致しないのは何故だろう?・・・と考えながら家路についた。

(カメラ:X-T1)
(レンズ:XF60mm F2.4 R Macro)