2014年8月22日金曜日

猛暑の里山に秋の花

このところ西日本や北日本の集中豪雨による災害のニュースが絶え間なく流れているが、中でも広島市の土砂崩れの犠牲者や甚大な被害を受けた人々のことを思うと胸が痛む思いがする。
関東地方は猛暑が続いてはいるが今の所大雨による災害は起きていない。 でも最近はいつ何時あのような猛烈な集中豪雨に見舞われるか分からないので山沿いや川沿いに住む人達のみならず車を運転する人達も日頃の用心が欠かせなくなってきた。

北総は今日も良く晴れて暑かった。 気温は34℃にまで達したが、8月半ばを過ぎた周辺の里山には秋の花が咲きだす頃、これを記録しておかねば・・・と言う気持ちが高まって近くの谷津田の奥の里山に行ってみた。
木陰に車を停めて谷津田に向かった。 傍らにピンクの花が見えたので近くに行ってみると、それはこのボタンクサギの花だったのでモンキチョウも一緒に記念撮影! 既に稲が黄金色になって来た! 稲穂が重そうに首を垂れている! 田圃の向こうの山裾に赤い花が見えたので望遠で覗くと、それはこのキツネノカミソリだった。 山際の道を往くと、この栗の実が目に入った! もうだいぶ大きくなっている。 道端に紫の花びらが落ちていたので見上げると、この葛の花が咲いていて、 この花の季節だったことを思い出した。 このヤマハギも咲いていた! 猛烈に暑いのにもう秋の花が咲いているから不思議な気分になる。 斜面の上の方に咲いていたのはこのヒヨドリバナ。 見渡してみるとあちこちに咲いていてこの花の天下だ! 次に多いのがこのアキカラマツだ! 「アキ」と付くくらい秋が似合う花なんだが・・・・ センニンソウが咲いていた!  最近この花に出会うことが少なくなった。 よほと手の入らない草むらでないと見かけないので出会うと嬉しくなる。 ツリガネニンジンも咲いていた。 この小さな花が好きなのだが、猛暑の草むらの中に咲く花を撮るのは一苦労。   猛烈に暑くて汗びっしょりになり木陰に退散したら、目の前にこのオニドコロの雄花が咲いていた。 ヤマノイモの仲間なので昔この根を試食したことがあるが、ものすごく苦くて食用にはならなかったことを思い出した。 これはお馴染みのツユクサ。 何だか久しぶりに出会ったような気がしたので記念撮影!

(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM)

2014年8月18日月曜日

キツネノカミソリとボタンヅル

暑い暑いと家に閉じ籠っているうちに早くも立秋を過ぎてしまった。 
この時期になると会いたくてたまらなくなるキツネノカミソリボタンヅルを撮りに行かねば・・・と思い続けていた。
今朝も暑かったが白い入道雲が青空に映えて綺麗だったこともあり思い切って隣町の房総風土記の丘に行ってみることにした。

今日は月曜日、房総のむらは休園日で静まり返っていた。 でも風土記の丘の里山の散策には問題ない。 資料館前に車を停めて早速古墳が点在する里山散策を開始した。
森の中に入るやいなや、古墳の周りに咲くキツネノカミソリが直ぐにみつかった。 見に来る時期が良かったのか今年は何時になく奇麗に咲き揃っている! 薄暗い森の中で木漏れ日に輝くこの花、 ふと、「狐火」ってこんなに綺麗だったら怖くは無いかも・・・と思う。 薄暗い森の中で一際鮮やかに咲いている! きっと虫の目につきやすいようにしてるのだろう。 孤独な花が暑さにもめげずに咲いている! 
我が家周辺の里山でもこんな感じで咲いてるのをよく見かけるが、その度に感動してシャッターを押してしまうことが多い。 近くに何か飛んできた。 見るともう既に真っ赤に染まったアキアカネだ!  これはフジバカマのようだ。 アキノタムラソウは既に花が終わった跡ばかり、キツネノカミソリとこの花以外は見当たらない。 この時期の森は本格的秋が来るのを静かに待っている感じだ。 綺麗な模様のこの蝶、調べてみたらヤマキマダラヒカゲという名のようだ! 咲き終わったと思ったアキノタムラソウがかろうじて未だ咲き残っていて感激! 大きな樹の根元をキツネノカミソリが飾る情景に見とれ、 木漏れ日に輝く花の群れを堪能して森を出ると 雑木に絡まって咲いているヤマノイモの雄花に遭遇。 ヤマノイモは雌雄別々の株というが雌株が見当たらなかった。

それにしても暑かった! 森の中は風が通らず汗びっしょり。 汗を拭き水分補給して次に向かったのは広々した印旛沼干拓田を抜けた先のボタンヅル群落地。 
途中、干拓田で車を停めて眺めた風景。 もう直ぐ稲刈りが始まろうとする田圃が黄ばんで見える! お目当てのボタンヅル群落地は遠くに見える山裾にある。

5分程度でお目当ての場所に到着し農道に車を停めたが遠目には花が咲いているかどうか分からない。 辺りを散策すると、荒れ地の藪を覆うように絡まり咲いているボタンズルが見えた。  咲いてる咲いてる!・・と嬉しくなる。 道端の草の壁にも天の川のように咲いている! なんと足元の側溝にも星を散りばめたように咲いていた。 この花はほんとに可愛いが他の場所では見かけたことが無い。 なんとかこの荒れ地がいつまでも残って欲しいと祈るばかりだ。 これはガガイモの花。 この花はどこでも見ることが出来るお馴染みの雑草だ。 これも至るところで見かけるお馴染みのサオトメバナ。 可哀そうだからヘクソカヅラとは呼ばないようにしたいもの。 これもお馴染みの雑草ヤブガラシだ。 ボタンヅルもこんな雑草たちと分け隔てなく一緒に咲いている。

(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:前半EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM、後半EF17-40mm F4L USM)

2014年8月11日月曜日

パソコンがタイムスリップ!

先月から暑い日が続いたと思ったら今月に入ると空模様が目まぐるしく変わる風の強い日が続いていて何処にも出かける気が起こらない。
エアコンを効かした部屋に閉じ籠ってばかりで退屈していたが、前々から気になっていたパソコンの裏側のごちゃごちゃ見えている配線をすっきりさせようかな・・・とPCデスクを手前に引きずりだして裏側を覗いてみると、PCやモニターやプリンターの電源コードにマウスやキーボード等のUSBコードが絡まり、そのごちゃごちゃの配線に埃まで溜まって汚いことこの上ない状態! 
そこで配線を一旦外して大掃除をした後、コードを束ねてすっきりさせ、表から配線が見えないようにしたお蔭ですっきりした気分になった。 

さーて仕上げを御覧じろ!・・とばかりパソコンの電源を入れてみると、 いつものように我がWindows 7は二十数秒で立ち上がりめでたしめでたし。 
ついでにメールを見ておこうとOutlook com.をクリックすると、「認証されたサーバーではない・・・」とかの警告が出てアクセスできない。 おかしいなあ?・・・とGメールの方はどうかな?・・・とアクセスを試みるとこっちもやっぱり同じ警告が出てアクセスできないのだ。 

これはおかしいなあ? 何か変なことしてしまったかなあ?・・・と画面を眺めていたら右下の通知領域の日付と時間がなんと「01-00 2002/01/01」 にタイムスリップしていることに気が付いた! 
何故日付と時間が逆戻りしたのかさっぱり分からぬが、 調べてみるとメールサーバーはパソコンの時間設定に連動して動く仕組みになっているようで、時間がタイムスリップしたパソコンは認識できないようだ。

まさかパソコンの時計機能が12年も遡るなんてことが起こり得るとは全く思ってもいなかったので、どうすれば良いのか分かるわけもなくちょっとばかりうろたえてしまった。 でも調べているうちにコントロールパネルの「時計・言語及び地域」の項目でカレンダーや時刻設定が変更出来ることが分かり無事回復!

時計機能が正常に戻るとどのメールも正常に受信出来たのでほっとしたが、パソコン歴20年以上と言うのにこんな初体験に驚かされるとはほんとにパソコンは難しい(>。<) でも何が原因でタイムスリップしちゃったのかなあ・・・・?

2014年8月6日水曜日

「ハンターマウンテンゆりパーク」と「上三依水生植物園」へ!

ハンターマウンテンゆりパーク
森に射し込む朝日に目が覚めた。 木間越しに青空が見える良い天気に誘われ、龍王峡から塩原温泉に抜ける鶏頂山超えの日塩道路をハンターマウンテンスキー場に向かった。
この時期スキー場のゲレンデが百合の花で埋め尽くされた「ゆりパーク」になっていて毎年のように訪れるのが恒例になっているのだ。
朝の開園早々の未だ人気の少ない園内へ。 園内に入るや、目前に広がる緑の草に覆われた広いゲレンデが眩しい! ユリの花は山の上の方で見えない。 リフトに乗って行く途中の見事な景色! いよいよリフトの終点! こんな中を歩き出す。 湧き立つ雲が次々に現われ、陽が照ったり陰ったり目まぐるしくなってきた。 陽が照るのを待ってシャッターを押した風景! 上からの眺めが良い! 遠くかすむ山並みは福島県堺だ。 ここでもアキアカネが飛び回っていて、時折近くにとまって動かない。 これはヨツバヒヨドリの花にとまるアサギマダラだ! 南方から何千キロも渡ってくるので有名な蝶だ。 気持ちの良い下り坂。 さすがに標高が高いので陽が陰ると涼しくて心地よい! 広いゲレンデを下る。 ふとリフトを見ると、登ってくる人の姿が多くなってきた。 こんな百合の花の間を巡りながらゲレンデを下る。 その時ふと花の香りがあまりしないことに気が付いた。 咲いているのがヤマユリだったら凄い香りが立ち込めそうなものだが・・・・ いま下って来たゲレンデを振り返る。 今年は今まで見た中で一番綺麗かも・・・・

(カメラ:X-T1)
(レンズ:XF10-24mm F4 R OIS) 

上三依水生植物園
ゆりパークを後に、日塩道路を塩原に下り、そこから西の峠を越えて会津西街道の上三依に向かった。 
春に来た時はヒマラヤの青いケシが咲いていたが、この時期はレンゲショウマサワギキョウ、そして大好きなシコンカラマツが期待できるのでわくわくしながら園内に向かった。 植物園前の沢筋に咲いていたタマアジサイ草むらではこのボタンヅルを発見して感激! 沢の縁にはこのチダケサシも咲いていた。

免許証を見せて1割引きのシニア料金で園内に入ると、 びっくりするほど大きな飾り花のガクアジサイに遭遇。 それにしてもアジサイがまだ咲いてるとは・・・ 陽光に輝くミソハギが綺麗!・・・と思わずこの遠くの花にレンズを向けた。 これは未だ咲き始めたばかりのキレンゲショウマ。 レンゲショウマは咲いていなかった。 ツリガネニンジンも咲いている! 近くで撮ったミソハギ。 ところでこの花の名の「ミソ」とは何だろうと何時も疑問に思っていたのだが、「ミソ」は「禊」のことで、「お盆の頃穢れを禊で落とすのに用いた萩に似た花」ということらしい。 これは見たことが無い花!・・・と後で調べたら、「クサレダマ」と言うのに似ていることが分かった。 変な名だなあ・・・と思ったが「草連玉」と書き、花が樹木の「連玉」と言うのに似てる草…と言う意味らしい。 他では未だあまりお目に掛かったことが無いこれがお目当ての一つサワギキョウだ!  これは我が家周辺でもお馴染みのノカンゾウこれはちょっと色が変わったコウホネ。 銘板を良く見なかったので種類は分からないが変わった花があるもんだ! これも我が家周辺でもお馴染みのヤブカンゾウフシグロセンノウだ! ここでお目に掛かれって大助かり。 何処かに探しに行かねば・・・と思っていたのだから。 そしてシコンカラマツ!  これもお目当ての一つだったので嬉しい限り。 これはソバナ! 山中に分け入って探す手間が省けたので大助かり。 これはアキカラマツだ! 標高の高いこの地域はこんな秋の花が咲いてもおかしくない。

いくら標高が高いと言っても園内を巡っている間真夏の太陽が照りつけて汗びっしょり! 2時を回った頃、さすがに暑くて退散することにしたが、 何とその後一転にわかに掻き曇り、大粒の雨が降り出して土砂降り状態! 
急いで山の家に帰り着いた時は干してあった洗濯物はずぶ濡れ状態、すぐさま洗濯のやり直しや降りこんだ雨水の拭き掃除でてんてこ舞いの忙しさだった。 
(カメラ:X-T1)
(レンズ:FX55-200mm F3.5-4.8 RLM OIS)