2013年4月4日木曜日

南房総の御宿へ

一昨日から昨日にかけての激しい雨が上がって眩しいくらいの上天気になった。 近くの公園の桜は大方散ってしまい、あちこちの水たまりに散った花びらが寄せ集まっている。
今日は南房総の御宿で開かれる昔の仕事仲間の同窓会、電車で行こうと思っていたが寝坊したので車にして9時過ぎに家を出た。 昨日の雨で桜の花は期待できないが、例年通り花を求めて寄り道しながら行くことにした。
最初に立ち寄ったのは千葉市の泉自然公園、ここではカタクリニリンソウが目的だ。
駐車場に到着! やはり桜もカタクリも最盛期を過ぎているのでガラガラだ!
早速カタクリやニリンソウが生える谷に降りる。 すぐさま脇の斜面に咲く白い大きな花を見つけた。 イチリンソウだ! 今度はニリンソウの咲く場所に移動。 新緑の緑がなんとも心地よい! 傍らにこのヤマブキが咲いていた! ニリンソウの群生地は今真っ盛り! 中にピンクのジロボウエンゴサクの小さな花も混じって咲いているのが可愛い! 今度はカタクリを求めて心地よい緑の中を行くと・・・ 最盛期が過ぎて数は少なくなってはいるが、未だあちこちにこの可憐な花が咲いていた!

そこを後にして次に向かったのは養老渓谷。 一路南へのんびりドライブを楽しむはずだったが、しばらく来てないので道路状況が変わっている所もあったりして道が分からなくなってしまった。 
カーナビがあるにはあるが、十数年前の古いデータで指し示すカーソルの先は道なき道、あまり役に立つ代物では無い。 お蔭でとんでもない遠回りをしてやっとワカサギ釣りに来た時の見覚えのある高滝湖にやって来た。 この人造湖の周囲は桜並木なっているがほとんどの樹は花が終わっていてやっと見つけたこの樹を記念撮影! ここは良い時期に来れば結構楽しめそうな場所である。

湖を横切って直ぐに小湊鉄道沿いの道に合流、一路養老渓谷に向かう。 途中いたぶと言う駅に立ち寄ってみた。 なんとものどかな小さな駅だがどんな字を書くのかと思ったら飯給だと! この漢字を見ても読める奴はそうはいないぞ! 次に何となくロマンティックな駅名に惹かれて寄道したのが月崎駅。 
近くの踏切でこの景色を撮っていたら、「列車がくるんですか?」と声を掛けられ振り向くと、カメラを持った見知らぬおやじさんが立っていた。 「いや~ そうじゃないですが・・」と応えたが、たしかにこの辺りに来るのは鉄道マニアのカメラマン、あちこちの線路際で良く見かける。 これも沿線の道路から見えたのどかな雰囲気、車が少ないので気軽に道端に停めて眺めることが出来るのは有難い。 トレードマークの菜の花の中を走る線路を撮り始めて4年近く、この時期の楽しみになっている。

1時を過ぎてそろそろ腹が減ってきた。 この時期旬のたけのこご飯でも食べたいなあ・・・と観光地の養老渓谷駅近くに行ってみたがめぼしい食事処が見当たらない。 渓谷沿いにそば屋が数軒あったが店が閉まっているところも多い。 諦めかけた時、タケノコ御膳と大書した幟をみつけようやく目的を達成することが出来たのだった。 これは次に訪れた上総中野駅! 小湊鉄道といすみ鉄道の乗継駅だ。 ちょうどいすみ鉄道の小さな車両が到着するところ、本数が少ないローカル路線で車両を目にするチャンスは少ないのでラッキー!と内心大喜び。 もっともマニアなら綿密に時刻表をチェックするから出会っただけで喜ぶ奴はいないだろうが・・・。

今度はいすみ鉄道に沿って車を走らせる。 次の目的地は去年も訪れた総元(ふさもと)駅だ。 駅に到着してしばらくしたら、さっき上総中野駅で見た車両が戻ってきた! またまたラッキー!と大喜び。 出て行く列車を咲き残った桜の花も見送る情景・・・ってな具合も、人気のないローカル駅らしい風情。 のんびりこんな情景に浸っていると昔の子供の頃を思い出す。 毎年来るたびに一瞬驚くのはこの早々と水を張った田圃の情景だ! さすが南房総! 北総では未だ水を張った田圃はどこも無いから・・・。

時計を見ると3時を過ぎている。 そろそろ御宿に向かわねば・・・といすみ鉄道とお別れ。 勝浦へ向かう山中の道路をカーナビ頼りで行くことにする。 人里離れた場所では十数年前のデータも役に立つのでカーナビは正常に道路を案内してくれる。 お馴染みの御宿の海岸に到着。 童謡の月の砂漠モニュメントが見える! 山の中ばかり見てきた目に海の色が新鮮で眩しい! そういえばあのモニュメントの近くに行ったことが無い・・・と思い出し行ってみることにする。 なーるほど! 三日月に歌詞が刻んであったのか! それにしてもラクダの首や足が随分赤く光ってるなあ! 大勢の人が触った証拠、 そういえばイタリアで見たジュリエットの銅像の胸も随分光ってたっけ!・・・と思い出す。

(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF24-70 F4L IS USM)