2012年7月22日日曜日

最盛期になったゲンペイグサギ

このところ涼しい日が続いている。 昼と夜の母の食事の介助に病院に通う身にとっては助かるが、気温の変化でこちらまで体調を崩さぬかと老いぼれ爺は気が気でない。
日暮れ近く、病院に行く前に庭を覗いてみたらにゲンペイクサギがだいぶ花を付けてきたのでカメラを持ち出し撮ってみた。

真っ白な蕾の中から真っ赤な花が出てきて咲く姿がちょっと変わっていて面白い。
昔から白は源氏赤は平氏に見立てる風習は日本の文化、ところがこの花の素性を調べると西アフリカ原産と言うから日本には縁もゆかりも無さそうだが・・・
それにしても可愛い花には違いない。 白い蕾の中に赤い花が透けて見える!
片隅の鉢でこの白いベゴニアが咲いている!
近くにピンクの花も!
ちょっと離れた樹の下ではこのシュウカイドウの花がさいている!
茂みの中に何やら咲いてる・・・と覗き込むと、咲き始めたばかりのコエビソウだった。 この花も素性を忘れたので調べたら、メキシコ原産キツネノマゴ科の植物だという。 そうは見えない変わった花だ。

(カメラ: EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ: EF 17-40mm F4L USM(上4枚)、 EF 50mm F2.5 コンパクトマクロ)

2012年7月19日木曜日

印旛沼湖畔のひまわり

お袋が肺炎で入院して早や一週間、このところ猛烈に暑い日が続いていたが、今日は夜になってから気温が急激に低下して涼しくなってきた。 天気予報ではこの先数日涼しい日が続くと言っているので、毎日2-3回気が弱くなったおふくろを元気づけに行っている身にとってはありがたい。

先日、友達から見せてもらった西印旛沼湖畔にある「ふるさと広場」ヒマワリの写真があまりに見事だったので、病院に行く途中(17日)そこに寄り道してみた。 

途中久し振りに眺めた広大な印旛沼干拓田、 稲が青々と育ってもう直ぐ花を咲かせそうな雰囲気だった。




強烈な陽光に照らされた佐倉市のふるさと広場に到着、そこにはオランダ風車のある辺りまで小ぶりのヒマワリがびっしり植えられていた。 

ふと、先日友達に見せてもらったのとどこか雰囲気が違うと思ったら、陽の当たり方の違い。 見せてもらった写真は午前中の正面に光を浴びた写真だったが、この日は太陽が後方に移動して逆光になっていた。
広々とした雰囲気を出そうと広角一杯の17mmで撮ったのがこの写真。 
花に焦点を当ててみたショット。
マクロで撮ってみようとレンズを換えた所、施設の子供たちの楽しげな声が聞こえてレンズを向ける。
花のアップを・・とファインダーを覗いたら蜜蜂が来ているの気が付いた!





(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ: EF 17-40mm F4L USM 、EF 50mm F2.5 コンパクトマクロ)

2012年7月12日木曜日

庭にも山百合が咲いたが・・・

今日はどんより曇って強い南風が吹き、一日中じとじとと何とも蒸し暑い一日だった。
一昨日、川村美術館の自然散策路で山百合が咲きだしているのを見て、「何だか知らぬ間にもう夏本番なのか!」・・・と季節に置いてけぼりにされたような情けない気分になったのだが、今日の蒸し暑さにうんざりしながら庭を見ると・・・

昨日まで大きな蕾を着けていた山百合が一気に咲きだしていた。 庭でこの花が咲くのは間違いなく夏本番の始まりだ。




それにしてもほんとに暑い。 この陽気のせいか母の具合が一段と悪くなったような気がしていたが、夕方には血の気も失せて苦しがる有り様。 
急いで病院に行きCTスキャンで検査してもらったら、三日前の検査では検出されなかった肺炎と診断され直ぐ入院となってしまった。 歩行困難で介護が必要な年寄りの入院となるといろいろ心配なことも出てきて気が気でない。 何とか無事に退院できることを祈るのみ。

(カメラ:EOS 7D )
(レンズ: EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

2012年7月10日火曜日

大賀蓮に対面!

このところ風邪気味で気管支炎のような咳をしていた94歳の母親が、昨夜寝室に行こうとしてた時急に意識が朦朧として動けなくなり、あわてて救急車を呼び病院へ担ぎ込む騒ぎがあった。 
幸い病院で診察の結果に大きな異常は無く、点滴を受けて1時間もしたら次第に正気を取り戻しほっとしたのだったが、病院から帰宅したら夜中の11時を過ぎていてさすがにこっちもぐったりする有り様。

今日は病院に行って昨日の清算をしなければならなかったので、そのついでに見てこようと川村美術館の自然散策路に向かっていたら、すっかり夏の様相の田圃の縁に何やら綺麗な花が咲いているのが見えた。

のどかな夏の田圃の風景にどこか懐かしさを感じて車を停めて眺めてみる。
田圃の用水路沿いにも植えられているのはどうやらグラジオラスのようだ!
更にその先の道端に大好きな花をたわわに付けたこの合歓の樹が立っていた! 
もう合歓の花が咲く時期だったのか!・・と思わず感嘆。
この合歓の木の花の美しさの虜になって随分久しい。 多分中学生の頃からだったような気がするのだ。




病院に行かねばならぬし先を急いで川村美術館へやって来た。 友達からここの大賀蓮の写真見せてもらったらじっとしてられなくなってやって来たので一番奥の蓮池まで一目散。
あまり広くはない蓮池にはぽつぽつと大賀蓮が咲いていた。 
その優しげなピンクの花を見ると嬉しくなるのだ。
2000年も前の花がこうして咲いていること自体不思議なのに、なんと優雅なことだろう!
実はもっとびっしり咲いていることを期待したのだが既に最盛期を過ぎたのかも・・・
これはこの辺りではよく見かけるノシメトンボ、 マクロレンズで間近に迫っても逃げないでいる。 よほどカメラ慣れしているに違いない。
隣の池で咲いているこの花、昔海外旅行先で出会ったことがあるような気がするが・・思い出せない。 そういえば友達が撮った写真に名前があったことを思い出し見てみたら「ポンテデリア」という花だった。 
さー 急いで病院へ・・と急ぎ足で戻りながらもこのビョウヤナギに目が留まる。
木陰で未だ綺麗に咲いているアジサイにもちょっと挨拶。 
見るともう山百合も咲きだしている! いつの間にかほんとに夏になってるんだなあ・・・と感慨にふけってしまう。
入口の最盛期のキキョウにも挨拶をして急ぎ川村美術館を後にした。





(カメラ:EOS 5D MarkⅡ)
(レンズ:EF 50mm F2.5 コンパクトマクロ)

2012年7月1日日曜日

半夏生

今日は日本の暦で「半夏生」とTVの天気予報で言ってたのを聞いて庭のハンゲショウのことを思い出した。 
この時期になると葉先が白くなって花が咲きだすハンゲショウ、 紫陽花同様梅雨時の暗い空の下でもなんとなく風情を感じて毎年のように撮っている。
今年はどうかなあ?・・と庭に出てみると、 

文字通り葉先を化粧して花を咲かせていた。 
それにしても季節は何と正確なんだろう!・・と感嘆してしまう。




ところでハンゲショウを図鑑で見ると和名はの「半夏生」、その頃花を開き葉が白くなることに由来するとあり、半化粧と書く場合もあるという。 
一方、暦の「半夏生」はというと、調べてみたら生薬の「半夏」(カラスビシャク)が生える季節という。 今年は7月1日だが年によって1日だったり2日だったりするらしい。
 (追記:後になったふと気が付いたのだが、植物図鑑に出ていたハンゲショウの名が「暦上の半夏生の頃花を開き葉が白くなることに由来」とあるが、旧暦の7月だから今なら8月に咲くことになってしまい理屈に合わない。 半夏生と書くのは間違いじゃないの・・と思った次第だが、もう一度良く調べたらそうではなくて夏至から数えて11日目頃を「半夏生」というからまさにハンゲショウの咲く時期で間違いないようだ。) 

それはそうと、暑さ寒さの変わり目とか、種まきの時期花の咲く時期自然に感謝する月日等、二十四節気とか九つの雑節、五つの節句が日本の暦にあることが「半夏生」を調べていたら分かってきた。

季節や自然の移り変わりの節目を暦として用いるなんぞは昔の人はなんと奥ゆかしくて優雅なことか!・・と感嘆してしまう。 

自然の脅威にさらされた原発事故から1年以上たったが、万物に神宿る自然を敬い自然と密着した生活を通じて日本人の感性から生まれた純粋で素朴な伝統行事や文化の重要性と大切さ に、今頃やっと気が付いた。
そんなことも何も知らずに年老いた自分が日本人として恥ずかしいような気がする。 
タリバンの如く古き文化を破壊し新しき文明開化の時代となって以来、日本人の生活スタイルは文化的伝統がすたれて科学技術や経済優先の野蛮で味気ないスタイルの国に成り下がっていた事に全く気付いていなかったせいかも・・・・。 

ともかくこのことに気付いたからには少しでもこの文化を次世代に継承していかねば先祖に申し訳ないだろう・・・との思いがつのって来た。