2011年1月21日金曜日

「ひかり電話」導入記

先々月、結婚する息子から『親父は詳しそうだから新居に導入する「フレッツ光」の「パソコン設定」と、「ひかり電話」や「フレッツ・テレビ」の設置工事に立ちあってくれ』と頼まれた。
息子に「詳しそう」と言われて引っ込みがつかなかったが内心は不安。 我が家にひかり回線を導入したのは3年前の2008年7月、多少のことは覚えているが工事に立ちあうには心もとないので事前にそれらのことを再度詳しく知っておかないと・・・と、骨折した母親の介護で好きなカメラ持参の散歩も思うようにできないので、その合間の暇つぶしにはちょうど良いか・・とばかり、NTT東日本のホームページや関連資料を探して調べてみることにした。 すると意外にも光通信のサービス内容が以前よりかなり進歩していることが分かってきたのだ。
  
1996年、仕事や趣味で使っていたパソコンのデータ伝送スピードアップが目的で我が家のアナログ回線を出来たてほやほやの64kBのISDN回線に変更したのだが、15年経った今、パソコンは超高速の光回線だが、電話の方はいまだにISDN回線のダイヤルイン機能を使って家族一人一人専用の電話機3台を使っている。 
ひかり回線を入れた当時、電話も・・と考えたのだがその内2台しかひかり電話回線に繋ぐことが出来ないのみならず、それぞれの電話機に専用の電話番号を指定するダイヤルイン機能もないと言われて、仕方なくパソコンだけを繋いで使うことにしたのだった。
 
ところが現在は当時と違って、無線LAN対応の「ひかり電話ルーター」なるものが出現、これには従来のアナログ電話機2台を繋ぐことが出来、他に無線LAN対応電話機を使うことで、3台の電話機をそれぞれ違った番号に設定できるようになっていた。 
ちなみにこのルータには10/100/1000BASEの4つのLANポートも用意されており、これまで2台のパソコンとHDを繋いで使っていたルーターが不要になって配線をすっきりさせる効果も期待できることが分かった。 
余談だが、息子の家はフレッツ光ネクストで我が家はBフレッツ、何が違うのか分かっていなかったのだが、今回調べてみたらフレッツ光ネクストはBフレッツの倍の200Mの速さだということが分かった。 この速さは魅力的だとは思ったが、考えてみるとこのスピードの違いを体感できるかどうかは疑問、パソコンやネットワークが追い付かないに違いないのだ。 切り替え工事費も10,000円は超えそうなのでやめとくことにした。

一方「フレッツ・テレビ」も魅力的だと分かった。 このサービスは月額わずか700円弱、セットトップボックスを必要とせず、分配器ケーブルさえ準備すれば何台でもTVを繋ぐことが出来てケーブルTVよりかなり経済的ではないか!・・・と期待しながら調べてみたところ、あいにく我が家はこのサービス提供地域外だったのであきらめざるを得なかった。

ともかく立ち会った工事はただ見ているだけで無事終了、パソコンの設定も付属のCDを使って難なく完了し、面目を保っことが出来てめでたしめでたし。 これならひかり電話をあきらめていた我が家にも導入するメリットがありそう・・・との感触を得たので数日後、NTTに電話した。

ISDN回線をやめてひかり電話をお願いしたいと申し込むと、何故か電話使用権やら何やらの関係で今までのISDN回線は休止にし、その費用がなんと2,100円必要だとか、電話番号を個別に設定するにはマイナンバーの契約が必要で、1台あたり2,100円、3台だと6,300円の工事費用が掛かり、その内二つの電話が同時通話できるようにした方が良いので「ダブルチャンネル契約」も必要と、いろいろややこしいことを言われたが、ともかく言われるままにお願いすることにした。   そんなこんなで初期投資は無線LAN対応電話機も入れると全部で28,000円近く掛かることになる。

一方、毎月かかる電話の費用は、ルーターが月額300円のレンタル、電話の契約は基本料金が1,500円の「ひかり電話A」というナンバーディスプレーナンバーリクエスト、それにボイスワープ機能まで付いた経済的なサービス。  ダブルチャンネルの使用料は月額420円、マイナンバーは電話機1台当たり月額105円で3台だと315円、これらをひっくるめると月額の合計は2,535円となるのだが、基本料金には504円分の通信料が含まれているというから長時間電話を掛けることが少ない我が家はこれ以上増えることは滅多に無いと思われた。 
これで間違いなければ、一部のひかり電話未対応のフリーナンバーには掛けられないという制約はあるものの、通信費を含めても今までISDN回線で掛かっていた費用の半分くらいに節約出来そうで、初期投資も2年もかからず回収できそうだ。

無線LAN対応ひかり電話ルーターと電話機が入荷したのが年が明けた1月7日夕刻、8日の昼近くには「NTTの工事がもう直ぐ完了するので5分後位からルーターと電話機の設定を開始して下さい」との電話が入る。 
これまで使っていた2台の電話機をあらかじめ設置し結線を済ませてあったルーターに接続して電源を入れると、いとも簡単に使えるようになって驚いた。 が、無線LAN対応の電話機の方は手順どおり「自動登録」まで行った後いくら待っても登録されない。 マニュアルをいくら読んでもどうしたら良いのか分からずお手上げ状態になってしまった。
そういえば昔無線LANルーターを買ってノートPCや無線LAN対応HDを繋ごうと試みたのだが、どうしても設定が上手く行かず、結局有線接続にしたことを思い出し「どうも無線は鬼門のようだ」と苦笑してしまう。

とは言ってもこの電話、家族にしかられるのであきらめるわけには行かない。 仕方なくNTTのサポートに電話すると、電話機を指定された手順であの「自動登録」の状態にし、次に無線LAN対応電話ルーターにある「らくらくスタートボタン」を押してくださいとのこと。 「え そうだったの!」・・と言われたとおりにボタンを押すとすぐさま「登録が完了しました」との音声アナウンスが流れあっけなく作業終了、これで3台目の電話機も使用可能になってほっとしたのだが、後でマニュアルを見直してみても何処にもそんなことは書いてない。 素人にも分かりやすくきちんと書いていてほしいのになあ・・・と最後にぼやきが出てしまった。 
ちなみに電話機毎の電話番号はルーターのセットアップソフトをパソコン上で起動して設定するようになっていた。