2009年8月1日土曜日

田園散歩での出会い

月日の経つのがほんとに早く、今日から遂に8月だ! とは言っても昨日から気温が急に下がって真夏とは思えぬくらい過しやすい。 そこで今日は昼から田園散策に繰り出した。
今日最初に撮ったのは、家を出て直ぐの役場近くの中央広場に咲いていた「キョウチクトウ」だ。 白や赤の花はよく見かけるが、こんな優しげな花もあるんだ!・・と見直した花だった。
役場を抜けた坂道の側らに、この「コヒルガオ」の花が咲いていた。 今までヒルガオは一種類かと思っていたが、赤味がかった大き目のや白っぽい小さいのやいろいろ種類があるようだ。
近くにこの「イヌタデ」も咲いていた。 あまり気にしたことも無かったが、そういえば未だイヌタデの花にはあまり出会っていない。 きっとこれからがこの花のシーズンなのだろう。
町外れの坂道を下って「西井戸」と呼ばれる里山に入ると、最初に目に入ったのがこの「ヤブラン」の花だった。 この花が今の時期だったとは・・・。
先日も見たばかりだが次はヤブミョウガ。 見事に咲きそろっていてなかなか綺麗だが、 じーと眺めていると何だか不思議な光景に見えてくる。
谷津田にはもう既に稲が重そうに穂を垂れている田圃があった。 この分だと今月中の収穫は間違い無さそうだ。
谷津田を横切って本佐倉城址近くの里山を歩き始めた時、「ヒグラシ」の鳴く声が響いてきてビックリ! 未だアブラゼミやミンミンゼミの季節と思っていたが何時の間にかヒグラシが鳴き始めていたのだ。
山裾の湿った草むらに白い花の房を見つけた。 見るとそれは「ツルカノコソウ」の花だった。
里山を越えて城址の西の端の田圃に出た。 ここまで歩いたのは初めて、歩数計を見ると7千歩を越えている。
ふと道端に何やら文字が刻まれた古い石柱があることに気が付いた。 上部の文字はだいぶ欠けているが下のほうは「・・・ヲ経テ本佐倉・・」と書いてあるようだ。これは今来た方向のことのようだ。
左側を見るとこちら側も上部は欠けているが「・・・停車場ニ至ル(約五町)」「・・・濱宿渡舟・・テ六合村方面ニ至・」と読める。 なるほどこの場所から進むと京成電車の大佐倉駅へは500mくらいだし、昭和21年近くまで、当時の濱宿と六合村(現在の印旛村)の間の印旛沼を渡し舟が通っていた事実と一致する。 ちなみにこの道標は、京成電車が開通したのが大正15年と言うから昭和初期に作られたとみて良さそうだ。
田圃の中の農道方面を指す右側には何て書いてあるのか・・と興味が湧いてきて見てみると、 「向・根古屋・・・経テ南酒々井駅右・・」と書いてあるのが読める。 「向根古屋」と呼ばれている所は「本佐倉城址」がある地域で、そこを経て南酒々井へ向う路ということになる。
確かにこの道標にある農道の先は、この写真の本佐倉城址の下を通って南酒々井駅方面に続いている。 この細い農道がその方向に向う当時の幹線道路だったのかも・・と思うと、当時の人々の交通は容易じゃなかったことが良く分かる。
その昔の路を通って帰路に着いた。 この写真は途中出会った田圃の中に蒲の穂
途中、ヒメジョオンの花に止まるこの可愛いベニシジミにも対面! 
この時期としては珍しく、今日は9,500歩の快適な散歩だった。