2008年10月10日金曜日

久しぶりの田園散策

今日の午前中は爽やかな秋日和となった。 久しぶりに谷津田の奥まで行ってみようと重いカメラをリュックに入れて町外れの「伊篠新田」というところに出かけてみた。
北総台地は今落花生の収穫が始まったところ、あちこちの畑では引き抜かれて逆さまに干してある落花生が並んでいる。
谷津田を見下ろす場所にやって来ると、そこはもう「セイタカアワダチソウ」の天下になっている!
>林の中の道を谷津田に降りていると、透かして見える耕作放棄田は黄色く輝いていた。
外来種でけたたましい大きさのこの草、憎まれることも多いが慣れたせいか最近は秋になってこの花を見ないと寂しい感じがしてしまうようになってしまった。 こうして見るとなかなか風情があるような気がするがどうだろう・・・。
セイタカアワダチソウ」といえばこの「ススキ」と激しい生存競争を繰り広げているという。 以前は「ススキ」の味方をしていたが、最近は両方を応援したくなるから不思議なもんである。
広い谷津田から里山の奥に入り組んだ谷津田に向うと、 黄色い小さな花が目に入った。 「アキノキリンソウ」だ! もうこの花が咲き出したのかと思うといよいよ秋も本番か・・と感慨深くなる。
又あった! と黄色い花に近寄ってみると、今度のは「キンミズヒキ」の花だった!
草をかき分けて歩いていると段々足元が濡れてくる。 見ると草には雨の露がびっしり付いている。 そんな中に紫の小さな花を見つけた。 未だ「アキノタムラソウ」が咲き残っているのだ!
足元が濡れてあまり快適な散歩とは言えなくなった。 でもどんな花に会えるのか・・と思うと更に先に進みたくなる。 次に出会ったのは大好きな「カントウヨメナ」、この珍しくもない雑草の清楚な姿に出会うと何ともいえず嬉しくなる。
ふと片側の斜面の藪に目をやると、「ヤマトリカブト」の花が綺麗に咲いているのが目に入った。 最近出会うことが少なくなったので、この花に出会うと嬉しさがこみ上げてしまう。
雨に濡れた草をかき分けズボンの裾や靴をぐっしょり濡らして谷津田の奥に続く小径を行くと、 片側の山の斜面でシラヤマギクの花が迎えてくれた。
キバナアキギリも迎えてくれる。
湿地と化した耕作放棄田にやって来ると、そこはミゾソバの群落になっていた。
ミゾソバの小さなコンペイトウのような花はほんとに可愛いが、あまりに小さくて一つ一つの花が咲いていても老眼の目には見るのは無理。 だから写真に撮って画面で拡大して見るのが楽しみになっている。
咲乱れるこの花を見ているとつい時の経つのを忘れてしまうほど、ほんとに可愛い花である。