2007年10月24日水曜日

兵どもの夢のあと

今日も爽やかな風が吹く絶好の秋日和になったので町外れの城跡までウォーキングに出かけた。 ここは本佐倉城跡といって15-6世紀の戦国時代に北総一帯を治めていた千葉氏の本拠地だったのだ。 

写真の右手の森がこの城の物見跡、左手に広がる田圃は昔印旛沼が広がっていたらしい。
国の史跡に指定されて城跡の復元作業が行われている中を一番高台にある城山に登って行く。 
伐採された杉の切り株が残る城山は結構広い。 ここにどんな建物があったのだろうか・・。


城山を下って物見跡の森へ行く途中、森の中に続くよく踏まれた山道があった。 その道を登って行くと、こんもりとした茂みの中の小さな鳥居の先に周囲を綺麗に掃き清められた社があった。

見ると「諏訪社」と書いてある。
ここはこの下の集落の氏神様なのか、 母子を刻んだ石仏が地域の歴史を語っているかのようだ。








空堀跡に下ったり土塁の上に登ったりして樹間に印旛沼方面の田圃を望む切り通しのような所に出る。 城の出入り口の「虎口」と言われる場所だ。
そのかたわらにこの小さな道祖神が祭ってあった。 この地域でよく見かける「双体道祖神」である。 道祖神信仰は古代から続く生活に密着した信仰だというから、きっとこれはこの城が出来る前からここにあったのかもしれないなあ・・と想像を巡らした。

帰り際、山際に一際鮮やかな紫色の小さな花を付けた野草に出会った。 よく見るとそれは「ヤマハッカ」の花だった。 何だか久しぶりの対面のような気がして懐かしい。