2007年9月23日日曜日

城跡の珍しい草花

昨日まで夏空が一転して雲の多い一日となった。 
午前中、野草を調査している近所の人に案内を頼んで久しぶりに本佐倉城址を訪れた。 最初に案内されたのは城跡の近くの田圃、最近あまりお目に掛かっていないコナギの花が咲いているというのだ。

農道から稲刈りの終わった田圃を覗いてみると、1cmくらいのあの紫の小さな花が点々と咲いていた。
近くに5cmくらいの見慣れぬ小さな草が花を付けていた。 案内してくれた人もこの花の名が分からないという。 
花はムラサキケマンとかジロボウエンゴサクに似ているが、葉の形はこれまで見たことも無い初対面の草だ! 
後で調べたら、これが水草の「キクモ(菊藻)」だと分かった。 ゴマノハグサ科、シソクサ属の水中に生えるこの草、水上の葉が菊の葉に似ていてこのような花を付けるのだという。

次に案内されたのは城跡の山林。 この中に今ラン科シュスラン属の「ミヤマウズラ」が咲いているというのだ。 暗い林の中に入る。

案内してくれた人が指差す先に、20cmくらいのこの花が咲いていた。 暗い林の中の上、地味で目立たぬこの花、言われなければちょっと気が付きそうもない。 (手持ちでは上手く撮れそうもないと思ったが、案の定あまりはっきりしない写真になってしまった)






今度は「センナリホオズキ」が生えているという城跡の草原に案内された。 千成瓢箪は知ってるが「センナリホオズキ」ってのも有ったかなあ・・と半信半疑だったが、

なるほど雑草が生い茂る中にイヌホオズキと並んでそのセンナリホオズキが生えていた。 小さなほおずきが一杯生っていて、中には未だ小さな花も咲いている。 この花の色が変わっていて、まるでオクラの花を小さくしたようなのには驚いた。

最後に案内された城跡の上部の藪に「ナンテンハギ」が絡まって咲いていた。 オオバクサフジでもヒロハクサフジでもないこの花、 図鑑で見るナンテンハギと比べると葉の先が尖ってなくて丸みがある点が違うのだが、全体的な印象は大差ない。 植物は固体によって多少の違いがあるのは普通だから・・と納得することにした。

それにしてもこれまであまり見たことも無い草花を一挙に目にするとは驚きだ!