2007年11月27日火曜日

我が町も秋の色に

土曜日の夕方、1週間前から風邪をひいていた奥方からお鉢が回ってきて喉の奥がぴりぴり痛み出した。 時間と共に痛みがひどくなり、夜中には唾を飲み込むのも辛くなってしまったが、飲んだ薬が効いたのか明け方には痛みがとれてその後は小康状態が続いている。
あまり動き回るのはやめようと思っていたのだが・・・

前の公園の紅葉を見るとこんな色付き始めた里の秋を見たくなり、マスクをして家を飛び出した。





今年は紅葉の当たり年では・・と思うほど、いつもより樹木の色付きが良い。 そういえば里山の紅葉をじっくり眺めたり写真に撮った記憶が無い。

秋は紅葉の名所巡りすることが多くて足元をあまり見ていないからかも・・と思いながら馬橋地区の東伝院の前に差し掛かった時、このお寺の境内の見事なモミジが目に入った。
ここにこんなに見事なモミジがあったとは・・・!

中に入ってみると大きなモミジが何本もある!

これは凄い!と感嘆しながらシャッターを押し続けた。
それにしても何十年も住んでる町なのに、桜の花を見に来ることはあってもこんな素晴らしいモミジが見れるとは知らなかったのだ!







東伝院のモミジを堪能した後、造り酒屋「飯沼本家」の「曲がり家」に行ってみた。

甲子正宗」を造る趣のある酒蔵の周囲を囲む大きな樹木も色付いている。
昔はここの酒が大好物だったのに、何時からか日本酒を飲むと体調を崩すようになってしまい情けない。
酒蔵の裏手の里道を行く。 

昔懐かしいたたずまいの田舎の道もすっかり秋の色になっていた。

2007年11月24日土曜日

久しぶりのタゲリ

昨日とは打って変わって風も殆ど無い穏やかな小春日和となった今日、そろそろ冬の野鳥達が集まっているのでは・・・と印旛沼中央水路へ行ってみた。

鳥の姿を求めて水路の芦原に沿ってゆっくり北上するも、鳥の気配は全くしない。

田圃の向こうには秋の雰囲気に包まれた農家や里山がかすむように見えている。





田圃の電線に止まるちょっと大きな鳥を発見! カラスではなさそう・・とゆっくり車を近づけて50mくらい手前から望遠で覗いてみる。
 
逆光で黒っぽくしか見えないがどうやら猛禽類のようだ。
写真を現像してみてこの鳥は「チョウゲンボウ」と思っていたが、そうではなくて「コチョウゲンボウ」だと鳥に詳しい友人が教えてくれた。

その後方の電線に小さな鳥の群れが止まっていた。 スズメより大きそうだが何だろう・・とこちらも望遠で撮ってみた。
現像してみるとお腹がツグミのような模様だが顔つきがツグミじゃない。 図鑑を調べたら「マミジロタヒバリ」に一番似ているような気がした。



芦原に沿ってどんどん北上するも、時折スズメの姿を目にするくらい。 午後2時というのは鳥に会いに行く時間帯では無さそうだ。 中央水路の北の端まで来た時、田圃の中に数羽の鳥を見つけた!

逆光のシルエット状態で見難かったがそれは「タゲリ」だった。 
もっと良く見たいと近づこうとしたらどんどん遠くの田圃へ逃げて行く!



「タゲリ」の降り立った辺りの田圃にめぼしを付けて農道を行くと、今度は上手い具合に陽の当る側から眺められた。 去年は会ってないので2年ぶりの対面、 嬉しくなって何度もシャッターを押し続けた。

30mくらい離れていたので小さく写ったのを切り出してみたのがこの写真。 何度見ても派手で奇妙な鳥である。

2007年11月23日金曜日

庭の訪問者

そろそろ我が家の庭にもお客さんが訪れて来る季節。 数日前から餌台に雑穀を撒いたり庭の梅ノ木にリンゴを刺しておいたら、時折ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、キジバト等が現れるようになった。

今日やって来たメジロ、ここに来たのが始めてなのかリンゴの上で首をかしげている。
右や左に首をかしげてなかなかリンゴを啄ばもうとしない。 「こんなところにリンゴがあるなんてどうも怪しい」・・・とでも思っているのだろうか?
1-2分経ったろうか、考えた末にようやく食べる気になったようだった。

2007年11月22日木曜日

田園のカエデ並木

早々と日本海側は大雪とのニュース、ここ数年大雪が降ることが多くなったことと地球の温暖化との因果関係はどうなっているのかなあ・・と思ってしまう。
太平洋側の千葉は今日も秋晴れ、
ふと数年前に目にした佐倉市の岩名運動公園入り口のカエデ並木の紅葉を思い出し行ってみると、既に紅葉は盛りを過ぎようとしていた。



遥か彼方の田圃の向こうに赤く連なるこの並木を始めて見たのは数年前、あの時の感動が忘れられず毎年見に来るようになったのだが、最盛期の紅葉に出会うのはほんとに難しい。

佐倉の街並みから続く並木道は丘陵地の運動公園へと続くのだが、何も無い田園の中の並木道にはどこか不思議な魅力を感じてしまう。
運動公園への登リ口辺りのカエデ並木はもうすでに葉が散り始めていて寒々とした感じがしてくる。 そういえば今日は木枯らしが一段と強く吹いていて、それでなくても寒いのだが・・。
坂を登って駐車場の上に出ると、公園の樹木の紅葉が秋の陽光に輝いていた。
カエデの樹は・・というともう殆ど葉を落としていた。
標高差にすれば10~20メートル位しか無いはずだが、樹木の茂る丘陵地だけに秋の訪れも早いのかも・・・・。

2007年11月21日水曜日

秋色の佐倉城址公園

今日は素晴らしい秋晴れ、友人から金色に輝く銀杏並木の写真を送って貰って佐倉城址公園を訪れる時期だったことを思い出し、もう遅いかも・・と思いながらあわてて行ってみることにした。
公園入り口の銀杏並木に入ると、どの樹もまだ葉が残っていて秋の陽光に輝いている。 もう遅いかと思ったが、今年は例年より遅れていて助かった。
陽の当る広場の方に行ってみると、銀杏の並木は眩いばかりに輝いていてなんとも見事な光景だ!









しばらく黄金色の銀杏並木を眺めた後、未だモミジの紅葉を楽しむには早すぎるとは思ったが今年はどんな具合か様子を見に姥が池の上のモミジの林を見に行ってみた。
上から見た谷間のモミジ林は未だ僅かに紅葉し始めた・・という感じだったが、林の下に降りて樹の梢を見上げると予想以上に綺麗だ!
ここにはモミジの大木が7-8本立っている。 どの樹もほんとに大きい。
 









林の周囲で作業服を着た人達が立ち働いてライトアップの大きな照明器具を設置しているところだった。 夜の灯りに照らし出された紅葉はどんなだろう・・・。
大木の下に行って上を見上げてみると、未だ緑の葉のシルエットと秋の陽光に透けた紅葉の模様がなんとも言えず綺麗だった。

2007年11月18日日曜日

「酒々井ふるさとまつり」スナップ

毎年、昔の新嘗祭の時期になると町の農産物や手作り品の売店だけでなく、餅つきやゲームなどの催しで賑わう「酒々井ふるさとまつり」が開催される。
今年は昨日と今日の二日間、うすら寒かった昨日と違って今日は秋晴れの上天気に恵まれて、役場前の通りの銀杏並木が輝いていた。 
役場の会場入り口に例年通り屋台が出ているようだ。 そういえば毎年設置していた風船で出来た入り口のゲートは今年は無いようだ。 多分この時期の風で吹き倒されることが多かったから取りやめたのだろう。
豆列車が会場を巡っている。 子供が小さな頃は毎年のように見に来ていたのに、最近は殆ど見に来ていないので何だか始めて見た様な気がする。
例の卵のつかみ取りをやっていた。 手がやっと入る穴のあいた箱の中の卵を掴んで取り出すのは容易じゃないが・・と思ったらそうではなくて掴んだピンポン玉の数だけ卵をくれるのだそうだ。 それを見守る顔々が次第にほころんで行くのも面白い。

こっちにも人が集まっているが・・と覗いてみると、搗きたてのきな粉餅の売店だった。

2007年11月14日水曜日

秋空の田園散歩

朝から気持ちの良い秋空が広がって放射冷却で寒いかと思ったらそれほど外は寒くない。
 気持ち良いので町の周辺を歩いてこようと奥方と連れ立って散策に出掛けた。

屋並を抜けた先の谷津田の奥は未だ朝霧が残っているのか、何となく煙ったように見えていた。





田圃の畦道を通り抜けて国道を渡り、昔ながら屋並の間の細い道に入った。
ふと見ると、道路脇に古そうな道しるべがある。 何て書いてあるのか目を凝らしてみると「・・・成田宗吾道」と読める。 この細い路地のような道は、昔は宗吾霊堂への主要な街道だったのだろう。 石柱の裏側を覗いてみるとそこには「明治x年、 木内xx」と彫られているようだ。





しばらく行くと道沿いに鬱蒼と荒れた薄気味悪い森が続く。 藪のような森の中を覗いてみると樹木の間に朽ち果てた廃屋が見える。 かなり広大な敷地のようなのに住人は一体どうしたのだろう・・・。

その一角が開けていたので覗いてみると、樹に絡まる蔦が真っ赤に紅葉していた。





古い街並みを抜けて田圃に出る。 明るい秋の光を受けた田圃はのどかそのもの、のんびり歩いてやがて本佐倉城址が見える谷津田に出た。

城跡近くにハウスがある。 見るとハウスの窓にはシクラメンの赤い花がびっしり敷き詰められていた。





6km近く歩いた久しぶりの散歩で結構疲れた。 背中は汗で濡れている。

引き上げよう!と谷津田から家に向う左手の坂を登ることにした。 この辺りでは一番急なこの坂は、10分足らずだが結構きつい!

2007年11月12日月曜日

秋の利根川サイクリング

今朝は雨も上げって素晴らしい秋空の天気になった。 早速何処を歩いてこようか・・と思案していたら利根川沿いにサイクリングロードがあったような気がしてネットを調べると、何と銚子から鬼怒川まであるのだという。 とりあえず一番近い成田の先の利根川に行ってみることにして、栄町の「水と緑の運動公園」にやって来た。
利根川の土手に登ってみると、対岸の遥か彼方に筑波山が見えている。





今日は折り畳み自転車に乗り始めてから4回目、だいぶ慣れてきたとは言っても今日は北風、正面からまともに受ける強い風は結構重い。
対岸の河川敷に軽飛行機が何機も停まっているのが見え始めた。 後で調べたらそれは600mの滑走路を持つ「大利根飛行場」だった。 何時もは土手下の国道を車で走るだけなので、こんな所に民間機用の飛行場があったとは知らなかった。

北風に逆らいながら更に走って「長門川排水機場」に到着。 北印旛沼につながる長門川と利根川との合流点だ。 



と言うことは、今回で西印旛沼から北印旛沼を経て利根川に至るルーとを不完全ながら自転車で辿ったことになる・・・とちょっとばかり達成感が湧いてきた。
更にしばらく走ると遠くに橋が見えてきた。 川面で水しぶきを上げて疾走する水上バイクも見える。 通ったことがないあの橋、何という橋なのだろう・・と後で調べたら「若草大橋」という有料の橋だった。


普段は車で土手下の国道を走るだけなんだから仕方ないとは言え、長年近くに住んでても利根川の景色をこうして眺めるのは始めて、「灯台基暗し」もいいとこだ。
それにしても北風が重い。 もう止めよう!と先を諦めて引き返すことにした。 振り返ると出発点の照明塔が見えている。 地図を見るとたったの3km、今日は風が強かったから往復6kmでもまいいか・・。 でも風に押される帰りのペダルは軽かった。

2007年11月8日木曜日

静かな秋の印旛捷水路

このところ朝晩は冷え込んできたので数日前からストーブを焚きだしたのだが、今朝起きて窓を開けようとしたら結露で濡れていることに気がついた。 朝から晴れて放射冷却で冷えたようだが昼間は爽やかな良い天気。 

せっかくだから・・と西印旛沼の端にある双子公園に行ってサイクリングしてくることにした。

この西印旛沼の東端が洪水対策として昭和40年代に完成したという印旛捷水路に沿って北印旛沼へ向うサイクリングロードの始点なのだ。
自転車で走りながら台地に切れ込む水路を眺めていると、これが人の手で造られたものとはにわかには信じがたい。
行く手の小高い所に青い山田橋が見えてきた。 国道464号線のこの橋、見ていると結構車の往来が激しい。

山田橋に近づくと、その向こうに幅の狭い赤い橋が見えてきた。 これは印旛村の村道に掛かる橋だ。 
山田橋から下を眺めたことはあるのだが、下から眺めるのは始めて。 水辺や河岸の風景が新鮮に見える。

赤い橋をくぐって行く。
対岸の斜面の樹木が幾分紅葉し始めている。 ふとどこか山奥の湖にでもやって来たような気分になってきた。
それもつかの間、直ぐに平地に出て、やがて行く手に北印旛沼の甚兵衛大橋が見えてきた!

ここまで6km位だろうか、今回が二度目のサイクリングは同じ道を戻って12kmの足慣らしとなった。

2007年11月7日水曜日

夕暮れの北総台地

天気予報は晴天と言っていたのになかなか晴れてこない。 千葉の空は雲が通り抜けるのがいつも最後なんだからいやになる・・・なんて勝手なことを思っていたら午後になってようやく晴れてきた。

雲一つ無い快晴になった頃、辺りを散策してこようと時計を見るともう午後3時、釣瓶落としのこの時期のお日様はもうだいぶ傾いて、街外れの谷津田のススキが眩しく光っていた。


田圃の中の農道を抜け、里山の坂を登って広大な北総台地にやってくると、
畑の縁に植わっているお茶の樹が花を付けていた。
始終茶摘が行われるお茶の産地の樹には滅多に花が付かないのだそうだが、葉を摘む人も無くなったこの地では、毎年この時期になると花が咲く。
北総台地はピーナッツが特産。 野積されて乾燥中のピーナッツボッチがあちこちに点在する情景はこの時期は風物詩。
このピーナッツボッチは一月くらい風に晒されると姿を消し、後は赤茶けた関東ローム層の畑に霜柱が立つ季節がやってくる

・・・等と思いながら又もと来た道を引き返す途中、荒れはてた畑に生い茂るエノコログサが夕陽に浮かんで綺麗だった。
里山の坂道を下って谷津田に戻り、夕陽が眩しい農道を往く。
振り返ると辺りは一段と赤味を帯びていた。

2007年11月5日月曜日

成東湿原は晩秋の花盛り

一昨日、中学時代の同級生が亡くなった。 去年の今頃クラス会で元気な姿を見たというのにあっけなく逝ってしまった。 
本来ならあと2-30年の余生を楽しめたはずなのに・・、人生とはなんとはかないことか・・と思ってしまう。

  あちこちの級友に連絡をとるのが一段落した今朝、 快晴の成東湿原に行ってみた。

赤茶色に変わった湿原の秋の最後を飾るリンドウがあちこちに咲き乱れていた。
大好きなウメバチソウも今年は例年に無く数が多い。
何と言っても湿原一杯を薄紫に染めているのはヤマラッキョウの花だ!  この花が咲き終わると湿原はいよいよ冬の到来なのだ。
片隅の草むらに珍しく黄色い花を見つけた。 見るとそれはアキノキリンソウだった。