2007年5月22日火曜日

初夏の田園の実と花

今日は昨日までとは違って幾分霞が掛かったような空だったが、運動がてら近くの谷津田を歩く。
湿度が上がったのか、汗をかきかき歩いていると休耕田の中に白い花の固まり、
ノイバラかと思ったらそれはウツギの花だった。 長年使われていない休耕田は次第に自然に還って行くのだろう。 




山際の径を斜面に目をやりながら歩いていたら
この小さな赤い実が目に入った。  この時期に実になるのは・・・と考えたがよく分からない。 多分ウグイスカグラかも知れないなあ・・と思うが定かでない。
今度は枝の下にいっぱい実をつけた樹に出会う。 これはヤマグワのようだ。  図鑑によると、普通の桑の実よりヤマグワの実の方が美味と出ていたが、未だ試したことは無い。
ついこの前、白い花をぶら下げていたモミジイチゴも既に黄色い実を付けている。 この実は子供の頃よく採って食べたので懐かしい。
山際の藪の中にヘビイチゴに似た比較的大きな赤い実を見つけた。 これは数年前にも別の里山で見た記憶がある。 何というイチゴだったかもう忘れていたので調べたら、文字通り「ヤブヘビイチゴ」という名であった。 それにしても大きなヘビイチゴだ! 

今の里山はウツギとガマズミが花盛り。 何か他の花は無いものか・・と目を凝らしながら歩いていたら
久しぶりにイボタノキの花に出会った。 ピラカンサのような葉を持つこの樹に咲くラッパ状の花はウツギよりも数段小さくて可愛い
モクセイ科イボタノキ属のこの樹、初夏の里山ではウツギの後に咲き出すのだが、ウツギに比べて数は少なくここ数年出会っていなかった。 久しぶりの対面で嬉しさがこみ上げる。

ところどころでこのスイカズラの花にも出会った。 この花も里山の初夏の風物、藪に絡まって咲く姿を見ると夏が近いことを実感させる。
滅多に訪れる人も無い谷津田の奥の休耕田にポツンとキショウブが咲いていた。 こんな所で何を思って咲いているのか・・・。 




今日はほんとに暑い。 山際の木陰に入るとほっとするほどだ。 ふと、その草むらで見慣れぬ白い花が咲いていることに気がついた。
よく見ると形はムラサキツユクサに似ているが、これまでお目に掛かったことが無い可愛い花だ! でもシロバナツユクサ・・・なんてあったっけ?
後で調べたらこの花、南米原産の「トキワツユクサ」だと分かった。 園芸種が散逸して野生化した帰化植物だという。 この花、こんな田舎では珍しいのでは・・・。

汗だくで歩き回った帰り途、田圃の畦でよく見る雑草に眼を留めた。 どういう加減か、意外に綺麗に見えたのだ。
よく見るこの草は何だろう・・と覗き込むと、ペンペングサの一種のようだ。 このペンペンが小さいのでこれまでそうとは気付かなかった。
そこで早速調べてみたらこれは北米原産の「マメグンバイナズナ」だと分かった。
  それにしても日本には帰化植物の何と多いことか!