2006年12月6日水曜日

晩秋の田園

今朝は昨日と同じように高曇りの天気だったが、午後に遅くなるに連れて雲が無くなり快晴になった。 
傾きかけた陽が射しこむ庭を見ていたら窓際の小さな木に小鳥の影・・・

見るとメジロが2羽動き回っていた。 先月初めごろからメジロが時々訪れてきていたが、今日始めて梅ノ木に刺したりんごをついばんでいるのを見た。 
そろそろ巷には餌が乏しくなってきたのかも・・・。 それにしてもメジロはほんとに愛らしい!

陽が傾き始めたが空気は幾分昨日より暖かい。 ちょっとそこらを歩いてこようと、奥方と連れ立って田園散歩に出かけることにした。

お寺の門前を通って成田線のガードを抜けると、辺りは夕陽に染まって晩秋の色が濃い里山と谷津田の世界。 春とは違って何処と無く愁ひを帯びた雰囲気が漂う。



谷津田を歩いていたら急に鳥が飛び立って遠くの里山の縁の木の枝にとまった。 早速その鳥の飛んでいった後を追って里山の縁へ行く。

見当をつけた樹の20mくらい手前まで静かに近づいて望遠で覗いてみたら、その鳥は先日干拓田で出会ったツグミだった。 出会うときはほんとによく出会うものだ!
12月ともなるとさすがに辺りは枯れ草の世界。 ついこの前まで黄色い絨毯を敷き詰めたように咲き誇っていたセイタカアワダチソウもすでに綿帽子を被っている。 夕陽を浴びたこの綿帽子はなんと暖かそうなことか!

お日様がだいぶ傾いてきて帽子を目深に被っても眩しくなってきた。 陽が落ちるのはほんとに早くなったなあ・・と思いながら行く手の田圃に目をやると、何やらきらきら夕陽に光るネットで覆われている。

よく見ると刈り取った後に伸びた稲の株全てにこのきらきら光る細い蜘蛛の糸が張り巡らされてるのだ! こんな光景にお目にかかったのは初めてでびっくり。
どんな蜘蛛がどれだけ大勢で仕掛けたのだろうか!