2006年7月12日水曜日

成東の湿原の花

今日も相変わらずの天気だったが、蒸し暑さに負けじと成東の食虫植物群落地へ行ってみた。 市町村合併で山武市と名前を変えた旧成東町の湿原には、今頃コオニユリが咲き出してるかもしれないと思ったからだ。

我が家から九十九里浜え向う道が山武市に差し掛かるころ、山の山武杉の林の中に点々と咲く白い花が目に入った。

思わず車を停めて望遠レンズで覗いてみるとそれはヤマユリの群落だった。 これほど咲いているのを見るのは初めてだ!




駐車場に車を停めて湿原に向って歩いて行くが、行く手にはあの花の赤橙色が全く目に入らない。 ちょっと来るのが早すぎて未だ咲き出していないようだ。
管理事務所で記帳を済ませさっそく木道を歩いてみた。 

緑一色の湿原の中でようやく紫の花に出会った。 ノハナショウブだ! 我が家周辺ではこの花に出会ったことは無いのでこれが初対面かもしれない。



この湿原は天然記念物の食虫植物で有名なのだが、モウセンゴケを始めどれも小さくて探すのは容易ではない。
目を凝らして歩いていたら茂った草の中に小さな黄色い花が咲いているのに気がつた。

 花の大きさは5mmあるだろうか、近くの名札を見ると「ミミカキグサ」と書いてあった。 後で調べたらこの花もタヌキモ科の食虫植物だとのことだった。
こちらはやはり食虫植物の「イシモチソウ」。 この粘液で小さな虫を捕らえるのだろう。
湿原を更に行くと「ヌマトラノオ」が咲いていた。 奥に進むにつれてその数を増し、辺り一面この花の群落だ。









コオニユリはどれも未だ蕾だった。 あと1週間もすれば一斉に咲き出すに違いない。