2006年6月21日水曜日

梅雨空の「芝山水辺の里」

今日は雨こそ降らなかったがどんより曇った一日、 所用で出かけた三里塚の帰りに成田空港の外れにある「芝山水辺の里」に立ち寄ってみた。

ここは毎年ヤマボウシカキツバタが楽しみなのだが、今年は来るタイミングを失してしまい一面に茂った葦原でオオヨシキリのけたたましい声や、 時折の長いさえずりが聞こえていた。

道端のこのヒメジョオンの花にとまるベニシシジミの色がことのほか新鮮に見えた。
何か花は咲いてないだろうか・・と草むらに目を凝らして歩いていたらワルナスビの花を見つけた。
とりたてて可愛くもない花だが、この花に出会うと季節感に浸れるから不思議である。
雑草の生い茂る遊歩道の一部に黄色い花を付けた植え込みがあった。 ビョウヤナギカかなあ・・・と近寄ってみるとそれはキンシバイの花だった。 訪れる人も滅多にないのか蜘蛛の巣が張っていた。
池を見ると赤と白の睡蓮が咲いていた。 大きな鯉も泳いでいる。
初夏の花が終わって花らしい花はこれくらい、梅雨が明けて夏が来るのを静かに待っているかのようである。
突然轟音が響いてきてびっくり。 空港を飛び立った巨大な飛行機が頭上をかすめるように過ぎてゆく。
さすがにこの瞬間だけは自然も何もあったものじゃない。 が、それが過ぎると又もとの静寂に戻り、鶯のさえずりが又聞こえてくる。 
どういうわけか、こんな飾らない水辺の里が好きである。