2006年5月3日水曜日

印旛松虫寺や田圃の鳥たち

今日は心地よい五月晴れになった。 こんな天気は久しぶりだ。
そろそろ里山の藤の花が咲き出しているに違いないと、印旛村の松虫寺に行ってみた。 毎年この時期は松虫寺入り口の脇に立つ大きなスダジイの老木に絡まる藤の花を楽しみにしているからだ。
行って見ると、遠目にも見事な藤の花が根元に道祖神が祭られたこのご神木を飾っていた。 去年は藤の花が不作の年で、ここの藤の花も殆ど咲いてなくてがっかりしたのだが、今年は見事に咲き揃っていたので嬉しかった。
近くで見ても今年は確かに花付がいい。 この分だともう数日経つと更に見事になりそうなので又後日母親を連れて見に来ることにする。









この辻を奥に進むと松虫寺がある。 早速お参りを済ませ境内のカヤの老木を見上げてみた。 この樹には毎年この時期に「カヤラン」の花が咲くのだ。
花は小さいのでなかなか見つからないが、一つ見つけると目が慣れて次々に見つかった。 針葉樹に寄生するこの花の名は、葉がカヤの樹の葉に似るランということから付いたらしい。 高い梢の葉陰に咲く小さなこの花を撮るのは一苦労。 400mmズーム一杯で撮ったはみたがのだが・・・。
寺の周囲は雑木や竹が茂った静かな里山。 この周辺を散策するのも楽しみである。
今年も例年通りあちこちにジュウニヒトエが咲いていた。  この花、名前から連想する艶やかさは微塵も無い。 姿かたちの割には素朴で地味なところが意外に良い・・のかもしれない。
近くでチゴユリが咲いてるのを見つけた。 わが家の庭にも芽を出していたのに、今年はどういうわけか花が咲かなかった。 今年はこのまま会えずじまいかなあ・・と思っていたが、ここで出会えてほんとに良かった!

松虫寺を後にして北印旛沼へ向った。
途中北と西の印旛沼を結ぶ運河に掛かる山田橋に差し掛かった。 天気が良いので遠くの北印旛沼まで良く見える。 こんな景色が見えるとはこれまで何度も通っているのに知らなかった。
北印旛沼に着いた。 ここには沢山の水鳥がいるはず・・・と見渡してみたが意外にも何処にも鳥の姿は見えなかった。 田植えが始まって皆田圃に食事に行ったのかもしれない。


そこで広大な印旛沼干拓田に行ってみた。 農道を走っていると、遠くの田圃に群れる鳥の姿が目に入った。 そーっと100m位近くまで行って車窓から400mmズームで覗いてみたら、どやらシギの仲間らしい。 それも何種類か混じって一緒に餌をついばんでいる。
 胸辺りが黒いシギがファインダーに入った。 これは「ムナグロ」のようだ!
別の鳥にレンズを向けると、茶色の模様の鳥が目に入った。 これはどうやら「キョウジョシギ」のようだ。
又別の鳥にレンズを向けると、眉が白い鳥がファインだーに入ってきた。 これはなんだろう? 図鑑を調べてみたら「アメリカムナグロ」という鳥の冬毛姿に似ているのだが、この鳥はたまに迷ひ鳥として日本にくることはあるらしいがそう滅多に見ることはないと書いてある。 
そんな鳥がここにいるとは思えないし・・・ともかく分からないけど、海の干潟に来る様な鳥が田圃にもいろいろ来ているのは楽しい限り。