2006年12月30日土曜日

冬空

12月半ばになってようやくモミジも終り本格的な冬が到来するかと思ったが、時ならぬ風雨の嵐が通り過ぎたら又暖かい陽気が続いていた。
昨日からようやく日本海側に雪を降らした冷たい北風が吹きつけて、今夜も凍てつく寒さになっている。 
庭に出て空を眺めていたら、目が慣れるに従って東の空にまばたくオリオンの光が見え出した。 間違いなくこの冷たい星の光は冬の光、体に浸透してくる冷たい光だ。 ちなみにこの写真は25secの露光で撮ったもの。

2006年12月25日月曜日

庭の訪問者

いよいよ冬、周辺の餌が少なくなってきたのか、庭の樹に刺したリンゴに小鳥達が入れ替わり立ち代りやって来るようになった。
今朝も早くからヒヨドリがリンゴをついばんでいたが、やがてメジロがやって来た。
リンゴを突っついては辺りを見回している。 
そうこうしているうちに何やら気配を感じたようだ。
サッとメジロが飛び去ったと思ったらいきなりムクドリが2羽やって来て、順番争ひが始まった。
直ぐに決着がついた。 
勝者が食べてる間、敗者はよだれを垂らしてじーと待っている。
羽音をたてて大きな鳥が舞い降りてきた。 それは2羽のキジバト。
こちらは喧嘩もしないで仲良くなにやら餌をついばんでいた。

このシーズンも、訪れてくる小鳥達がこれから春先まで楽しませてくれそうだ。

2006年12月23日土曜日

冬の到来

この時期としては珍しく曇りや雨の日が続いていたが、今朝はようやく快晴の青空が顔を出した。 例年なら家々の屋根が霜で白くなる時期なのに、今年はまだそんな光景を目にしていないような気がする。

あまりに良い天気、大掃除を後回しにして近くの田園散策に出かけることにした。

町外れの坂道を下って行くと、まだ陽が射しこまぬ道端の草が霜に覆われて白く光っていた。





今年は秋が長いなあ・・と思っていたが、冬はやっぱり確実にやって来ているのだ!

陽が射し込み始めた草むらで、タンポポの綿毛がきらきら光っている。





谷津田の奥の里山の縁を歩く。

人の気配に小鳥が休耕田の草むらから飛び出して里山の樹に隠れる。 見るとそれは可愛いシジュウカラだった。




里山を抜けて広い田圃に出る。 歩いていると直ぐ近くの田圃からも小鳥が飛び出して逃げてゆく。

尾の長い小鳥が飛び去って遠くのセイタカアワダチソウの上にとまった。 望遠レンズで覗いてみたその鳥はモズだった。
農家の前の農道を歩いていたら賑やかにさえずる鳥の声。 何処で騒いでいるんだろうと見回してみると、小さな樹にスズメが鈴なりになっていたのだ!

2006年12月19日火曜日

ふと目に留まった情景

昨日田圃に行く途中、農家の庭先に立つ赤い葉を僅かに残した樹があった。 辺りの雰囲気に妙に懐かしさを感じてシャッターを押していたのだ。
宅地造成で盛り土してそのまま放置された跡があった。 見るとほとんどの草が枯れ果てた中に、寒さにもめげずに咲くノボロギクの姿があった。
傍らには春を待ちきれずに丈を伸ばしたホトケノザも花を付けている。 





こんな何気ない田舎の情景に惹かれるようになって久しいが、やっぱり何かほっとするから不思議である。

そんなことを思いながら眺めていたら、なんと花を付けたカラスノエンドウまで生えているのが目に入ってびっくり!

2006年12月18日月曜日

印旛沼干拓田の鳥達

今朝は快晴、一気に気温が下がって寒い朝になった。 それでも雲ひとつ無い天気にじっとしておられず、印旛沼干拓田まで散策に出掛けることにした。
枯れ草色の干拓田は筑波おろしの冷たい風が吹いていてけっこう寒かった。
ふと見上げると、一羽の鳥が小さな鳥を追いかけて飛んで行くのが目に入った。 懸命にカメラを構えて追いながらシャッターを押した写真がこの1枚。 後で図鑑で探してみたところ、この鳥はサシバによく似ていた。

歩いていると田圃の中から急に鳴き声を上げながら飛び去るツグミによく出会う。 去年はなかなかこの鳥に出会わなかったのが不思議なくらいだ。
数メートル先にハクセキレイがやって来た。 この鳥は何処にでも居てほんとに人懐っこい。
田圃の中からスズメ位の鳥が数羽、傍らの枯れ草の茂みに逃げ込んだのが目に入った。 その茂みを望遠レンズで覗いてみたら、モヒカン刈りのような頭とつぶらな瞳のカシラダカだった。


田圃を抜けて帰りかけたとき、電信柱にとまる猛禽の姿を発見!
かなり遠かったがともかくシャッターを押して家に帰って調べてみたら、この鳥はチョウゲンボウに似ていた。 
印旛沼の干拓田には小鳥が多いから、こうしたいろんな猛禽類も多いのだろう。 じっくり観察したらもっといろいろ見つかるかもしれないと思った。

2006年12月17日日曜日

シクラメンの季節

12月も半ばを過ぎて今年もまたクリスマスの季節、近くの栽培農家を我が家の年末恒例になっているシクラメンの花を求めに訪れた。

今年は価格が下がって出荷を控えているという農家のハウスには、この時期には珍しく色とりどりの綺麗な花が残っていた。
栽培農家の若主人の話を聞いたところ、この時期既に来年の種まきを始めるのだそうだ。 このためには花の受粉作業をして1年かけて種を育てるのだという。 
シクラメンは球根で育てるのかと思っていたのでこれは意外だった。 暑さの苦手なシクラメンを育てるのはなかなか苦労が要るようで、これだけ見事に咲かせるのは大変なことだろう・・と頭の下がる思いだった。

2006年12月15日金曜日

西印旛沼の夕陽

今朝起きたら雨は上がっていたが空はどんより曇っている。 天気予報は直ぐに天気は回復すると言っていたが、午後になってようやく流れる雲の合間から陽が射すようになってきた。 こんな時はきっと綺麗な夕焼けが見れるかも・・と思い立ち、西印旛沼湖畔荘跡に行ってみた。
日没前のお日様は流れる雲の塊の中だった。
お日様が沈むに連れて空の色が微妙に変わる様子は見ていて飽きない。
 




何分か経ったころお日様を覆っていた黒雲は流れ、赤味を増した陽光が湖面に線を引いていた。

2006年12月14日木曜日

今年の秋は長い!

先週末、雨に濡れた真っ赤な庭のモミジを見て、この雨で秋も終わりかなあ・・・と思ったのだが、このところ例年に比べて気温が高めで12月とは思えないような小雨降る日が続いている。 そんな陽気のせいか、今朝方、部屋の窓のスリガラスに雲の合間から射しこむ薄日に照らされた庭のモミジが真っ赤な陰を映しているのに気がついた。

窓を開けて覗いてみると、モミジは未だ葉を落とさずに陽光に輝いている。 こんなに長く紅葉が続いたのは初めてかもしれない。




薄日が差したのは朝のうちだけ、今日もまた雲が厚くなって夜には雨が落ちてきた。

2006年12月9日土曜日

晩秋の雨

今日は朝から雨が降ってうすら寒い一日だった。 雲が厚いのか、昼間から薄暗くて滅入ってしまうような天気になすすべも無い。

真っ赤に紅葉して来た庭のモミジもこの雨に濡れて寂しく見える。 

雨の後はいよいよ冬の到来だろうか・・・。

2006年12月8日金曜日

草木の実り

天気は下り坂との予報どおり、今日はどんより曇って昼ごろから小雨が降りだした。
午前中、何か撮るものはないかなあ・・・と庭を眺めていたが、 そうだ、雨が落ちて来ないうちに実をつけている草木を記念に撮っておこう!と早速カメラを取り出し庭へ出てみたのだが意外と草は残っていない。 
そういえば先日奥方が草を抜いていたっけ!と思い出す。

何か残ってないかと探したら、片隅で抜き忘れたゲンノショウコのお神輿をみつけた。 このお神輿、未だ種を抱えているようだ。
狭い庭に我が物顔にはびこっていたホウチャクソウは?・・と探してみたが見当たらない。 裏庭に行ってみたら枯れたアマドコロやナルコユリと一緒に実をつけたのが数本残っていた。 アマドコロやナルコユリは実が無くなっているのにホウチャクソウだけはだいぶしなびけているとはいえ残っている。 さすがに有毒のホウチャクソウだけのことはある!
そういえばシロヤマブキの実はどうなってる?と見てみると、真っ黒な真珠のように光っていた。 
どういうわけかこの黒い実が大好きで、このシーズンになると毎年のように撮りたくなる。 どうして好きになったか考えてみると、ヤマブキには実が無いはず?と不思議に思ったのがきっかけだったような気がする。

片隅でヤブランの実が僅かに残っていた。 この実は鳥が好むらしい。 どんな鳥が何時食べに来たのか未だ見たことが無い。 一度見てみたいものである。

2006年12月6日水曜日

晩秋の田園

今朝は昨日と同じように高曇りの天気だったが、午後に遅くなるに連れて雲が無くなり快晴になった。 
傾きかけた陽が射しこむ庭を見ていたら窓際の小さな木に小鳥の影・・・

見るとメジロが2羽動き回っていた。 先月初めごろからメジロが時々訪れてきていたが、今日始めて梅ノ木に刺したりんごをついばんでいるのを見た。 
そろそろ巷には餌が乏しくなってきたのかも・・・。 それにしてもメジロはほんとに愛らしい!

陽が傾き始めたが空気は幾分昨日より暖かい。 ちょっとそこらを歩いてこようと、奥方と連れ立って田園散歩に出かけることにした。

お寺の門前を通って成田線のガードを抜けると、辺りは夕陽に染まって晩秋の色が濃い里山と谷津田の世界。 春とは違って何処と無く愁ひを帯びた雰囲気が漂う。



谷津田を歩いていたら急に鳥が飛び立って遠くの里山の縁の木の枝にとまった。 早速その鳥の飛んでいった後を追って里山の縁へ行く。

見当をつけた樹の20mくらい手前まで静かに近づいて望遠で覗いてみたら、その鳥は先日干拓田で出会ったツグミだった。 出会うときはほんとによく出会うものだ!
12月ともなるとさすがに辺りは枯れ草の世界。 ついこの前まで黄色い絨毯を敷き詰めたように咲き誇っていたセイタカアワダチソウもすでに綿帽子を被っている。 夕陽を浴びたこの綿帽子はなんと暖かそうなことか!

お日様がだいぶ傾いてきて帽子を目深に被っても眩しくなってきた。 陽が落ちるのはほんとに早くなったなあ・・と思いながら行く手の田圃に目をやると、何やらきらきら夕陽に光るネットで覆われている。

よく見ると刈り取った後に伸びた稲の株全てにこのきらきら光る細い蜘蛛の糸が張り巡らされてるのだ! こんな光景にお目にかかったのは初めてでびっくり。
どんな蜘蛛がどれだけ大勢で仕掛けたのだろうか!

2006年12月5日火曜日

泉自然公園の紅葉狩り

今朝はうっすら靄が掛かったような高曇りで陽射しが弱々しくて寒そうだったが、毎年恒例になっている泉自然公園の紅葉狩りに行ってみることにした。
去年は行くのが遅すぎて散った落ち葉を眺めただけだった様な気がするが、急坂を下って谷間の遊歩道に着いてみると今ちょうど見ごろを迎えているところでほっとする。
池の縁のモミジが射し込む薄日に輝く様は何とも言えず美しく、眺めていると時間の経つのを忘れそうだ。 辺りにはじーっとたたずむアマチュアカメラマンや絵を描く人の姿が多かった。
谷間に水をたたえた細長い池の縁を行く。 池の奥の周囲の里山は、静かな晩秋の色に染まっていた。
時折頭上の樹木の梢で小鳥の声がするので見上げると小さな鳥が飛び交っていた。 枝が邪魔してなかなか姿が見えなかったが、どうやらシジュウカラのようである。 一羽が飛んできて木の幹の裏側に消えるのを目で追いかけていたら、幹の陰から姿を現したのはやっぱりシジュウカラだった。
しばらくしてから又行く手の樹木に何やら小鳥が飛んできた。 ちょこまか動き回る小鳥を追うのは容易ではないが、やっと見える場所に来たのを望遠レンズを通して見るとそれはヤマガラだった。
我が家の庭にもシジュウカラは時折訪れてくれるが、ヤマガラは滅多に来てくれないのでお目にかかるのは久しぶり。

2006年12月4日月曜日

晩秋

今朝は寒かったが雲一つ無い上天気、なのにいろいろ野暮用があって外に出られないのは情けない。 ふと息抜きに外を見てみると・・・

狭い我が家の庭に植えてあるモミジが朝日を受けて赤く染まっていた。 
やっと我が家のモミジも色づいてきたなあ・・と感慨深いのだが、あまりにみすぼらしくて鑑賞に耐える代物とは言えないのが玉に傷。
ふと見ると、咲き始めていたシャコバサボテンが完全に開花していた。 これもサボテンの一種だけあって、よく見るとほんとに艶やかな花だと感心する。 
よく見ると雌しべが紙風船の玉のような形をしていて、周囲を雄しべが整然と並んで囲んでいる。 なにか不思議な感じがして面白い。

夕方、所用で外に出てみたらうろこ雲が赤く染まっていた。 この綺麗な夕焼けを撮ってみたいなあ・・と急に思い立ち、急いで所用を済ませ西の空が良く見える田圃に行ってみることにした。

5分程度で田圃に着いてみると、もう既に陽が沈んでさっきまで赤く染まっていた雲は灰色になっていた。
 「つるべ落とし」とはよく言ったもの、陽が沈むのはほんとに早い。
ふと振り返ってみると、東の空に早々と月が出ていた。
つい数日前まで欠けていた月はもう丸くなっている。 明日か明後日は満月になりそうだ。 それにしても何と寒々とした月だろう!

2006年12月3日日曜日

ウンナンカズラが咲き出した!

我が家の庭に置いてある鉢の中で毎年冬になると咲き始める紫色の小さな花、それがこのウンナンカズラ。 
1cmもない小さな花だが、花の少ない時期だけに咲き始めると嬉しくなる。 

例年1月を過ぎるころ咲き始めているのに、今日見たらもう3輪咲いていた。 サギゴケにそっくりのこの花、どの図鑑を見ても出ていない。 
ネットで調べてみると、ゴマノハグサ科ツタバウンラン属の植物だとかで、ウンナンカズラという名の他に、「ヒメウンラン」とか「ヒメウンナンカズラ」とか呼ばれているようだ。 でも原産地も何も分からなかった。

2006年12月1日金曜日

葦原の小鳥たち

今日は予想通り秋晴れ、放射冷却で朝のうちは冷え込んでいたが陽が昇るにつれて気温は上がっていった。

午後、心地よい天気に印旛沼の中央水路に行ってみると、葦原は既に茶色くなっていた。





この時期になると、いろんな野鳥がこの葦原にやってくるのだが、見渡してみても鳥の姿は全くない。 耳を澄ますとチッチッチと鳥の声はしている。 

と突然、すぐ近くの葦原に小鳥が姿を現した。 見るとそれは「アオジ」、 あわててカメラを構えシャッターを押し続けた。 これはどうやら雌のようである。



葦原に沿って移動していると、さかんに脇の田圃からホオジロのような小鳥が飛び立って葦原の中に逃げ込んでいる。 先のほうの葦原でけたたましい小鳥の声がしたと思ったら、小鳥が飛び立ったその後を鳩より大きめの鷹のような鳥が追っかけている。 絶好のシャッターチャンスと思ったが直ぐに見えなくなってしまった。

気を取り直して更に進んでいたらかなり遠くの葦に小鳥の姿。 ちょっと遠すぎてピンボケだが、これはどうやらカワラヒワのようである。
近づくと直ぐに飛び去ってしまうホオジロはちょっと撮るのは無理かなあ・・と思っていたら20mくらいの所の葦にとまっているのを発見。 息を潜めてシャッターを押しやっとのことでこの鳥を撮ることが出来てひとまづほっとする。

時折葦原の中から色や形がどことなくホオジロに似て、鳩よりも一回り小さめの鳥が飛び立っていた。 あれは一体なんだろうと気になりつつ戻りかけたとき、又遠くの岸辺の潅木の枝にとまる小鳥を見つけた。 色から見るとホオジロだろうと思いながら静かに近寄ってみると、その鳥はホオジロより随分大きく、よく見ると胸に斑紋がある。

なんと、これはツグミだ!・・とびっくりしてしまった。
例年この鳥に出会うのは2月~3月の田畑、こんな時期に出会ったのは初めてだ。