2006年7月28日金曜日

房総風土記の丘へ

7月も終わりに近づいたというのに、今日も梅雨明け前の蒸し暑い一日だった。 そんななか、房総風土記の丘の様子でも見に行ってみようかと出かけてみた。
途中通った印旛沼干拓田の田圃は緑一色、早稲品種の稲は既に穂を出している!
風土記の丘の林内は未だヤマユリの季節、あちこちに強い香りを漂わせて咲く妖艶な姿があった。
まるで花瓶に生けたように何本か一塊になって咲く姿もある。
咲き出したアキノタムラソウミツバチが遊んでいる。
何か他に咲き出していないかなあ・・・と蒸し暑い林の中を歩いていたら咲き残ったノカンゾウの花に出会った。 季節はどんどん過ぎて行き、次はどんな花に会えるのだろうか・・。

2006年7月27日木曜日

ハゼラン

この前から家の前の道路脇のアスファルトの継ぎ目に生えている小さな赤い花のようなものを付けた草が気になっていた。

今日はよく見てみようとしゃがみこんで覗いてみたら、背丈が15cmくらいの赤い蕾を付けたハゼランだった。 庭では未だ見かけないから随分早いような気がする。 
三時花とも呼ばれるこの花は午後3時になったら開花することを思い出し、夕方になって見てみるとこんどはちゃんと花を開いていた。
我が家の庭には毎年のように5-60センチもあるこの草がはびこって抜き取ることが多いのだが、 こんなに小さいとなかなか可愛いもんだと見直した。

2006年7月26日水曜日

やっと田園にも夏が!

今日は長い雨が上がってやっと夏の太陽が顔を出した。 お日様は嬉しいが、やっぱり暑い。 
少し涼しくなったかなあ・・と感じた3時過ぎ、ちょこっと田園を一回りしてくることにした。

久しぶりに緑濃い田圃や里山の上に広がる青い空を眺めて深呼吸。





緑一色の田圃の縁を行く。 目に入るのは緑ばかりで花の気配は全くない。

ゆっくりと里山の縁に目を凝らして行くうちに、ヤマホトトギスが咲いてるのを見つけた。 この花、何科の植物だったかなあ・・・ホトトギス科だったかなあ・・と思い出せないので図鑑を見たらユリ科の植物だった。 この花を見るとユリの感じがしないので何時まで経っても覚えられずつい図鑑を見てしまう。

すぐ近くで夏が始まったばかりなのにアキノタムラソウも咲いていた。 ちょうどハナアブがミツを吸いに飛んできていた。 このアブはよく見かけるホソヒラタアブのようだ。


脇の休耕田の草むらのあちこちにヒメジョオンやセリの花が咲いてる。 他に何か咲いてないかなあ・・・と探してみたら小さな白い花を見つけた。

 それはこのゲンノショウコだった。






ヤブカンゾウもすっかり姿を消し、この時期は一年でも一番花が少ない時かもしれない。

 もう少ししたら又いろいろ姿を現して来るので楽しみに待つことにするか・・・等と独り言してたら傍らの草の葉の上にアマガエルがじっと潜んでいた。
雨を待っているんだろうかなあ・・・。 でも今日は雨は降らないって!

2006年7月25日火曜日

シロヤマブキの実

午前中、又今日も雨か・・と所在無く庭を眺めていたら・・・

窓際のシロヤマブキの実が色づいてきていることに気がついた。 
よく見ると綺麗なコーヒー色になっている。 ついこの前まで緑掛かった色だったのに早いもんだ! 花が終わった後のこの実が可愛くて好きなので今年も又撮ってしまった。

雨がやんだかなあと思う間もなく、午後になって一時眩しく陽が射した。 そろそろ梅雨が明けるのだろうか・・・と期待が高まる。

2006年7月24日月曜日

マンリョウの花

今日もまた雨が降ったりやんだりのうっとおしい天気。 湿度も高く、ちょっと動くと汗が滲んで不快この上ない。
ふと家の中から雨に濡れた庭のマンリョウの木に目をやると、葉の下に小さな白い花が咲いているのが見えた。
白いカビでも生えたのかと思うくらい地味な花だが、どんな花なのか見たくなってカメラの望遠で覗くと釣鐘のような形に見える。
さっそく撮って大きくした画像を見たら釣鐘型と思ったのは蕾だった。
花が開いてるのも見えたので、今度は庭に出てマクロで撮ってみた。 花弁がユリのように反り返った花の中央に大きな黄色い蘂があるところはナス科の花によくにてる。 


あの赤い実がなる前にこんな花が咲くとは知らなかった! 
我が家の小さな庭に鳥が落とした種が育ったこの木が何本か生えているのだが、もちろんナス科じゃなくてヤブコウジ科の植物だ。

2006年7月23日日曜日

オニユリの花

今年は異常に長い梅雨、未だ雨や曇りの日が続いている。 西日本では大雨が続いて大災害が起きているようだ。 

窓越しに梅雨空を見上げながら何とか早く明けして欲しいと願わずにはおられない。

薄暗い曇り空では窓際に咲いているゲンペイクサギも元気なく見えてしまう。





狭いにもかかわらず雨が続いて草むしりもままならないお陰で、雑草がまるでジャングルのように伸び放題。

なんとかしなくきゃなあ・・と家の裏を覗いてみるとオニユリの花が咲いているのに気がついた! 
雨ばかりだったので庭に好きなこの花が咲いてることも知らなかったのだ。

2006年7月20日木曜日

千葉公園の大賀ハス

先週末の1~2日間久しぶりに陽が出て猛烈な暑さに参ったと思ったら、その後は連日の雨模様。 好きなカメラいじりも出来ずにイライラがつのってしまった。 お陰でここに記録する写真のネタ切れ状態が1週間も続く結果に・・・。

今日やっと雨があがて所用があった千葉の街まで行くことにした。 先週一足先にここの大賀ハスを見てきたと言う写真友達の便りを思い出し、ここまで来たなら立ち寄ってみようと帰り際に千葉公園へ。

今年は花の数が少ないという蓮田を対岸から眺めてみると、なるほど花は葉の緑の中にちらほら見える程度だった。
蓮田の中の木道を一巡り。 このハスの花は何とも言えず優雅で美しい。 それゆえか、花は少ないが木道でじっと立ち止まって眺める人があちこちに居た。
ほんとに今年は花が少ないようだ。 これから咲くのかと思って蕾を探してみてもほんの少ししか見当たらなかったのだ。




花で埋まるような状態だったらどんなに綺麗だろう・・・と想像しても思い浮かばない。 もちろんそんなのを見たことも無いのだが・・・。

下側の木道を歩いていたら、離れたところで目の高さまで大きく茂った葉の上に浮かぶように咲くハスの花が目に入った。
緑の海の中に浮かぶ花も良いじゃない!・・・とふと思ったのだった。
蓮田を一回りした後池の縁を歩いていたら、そこら中にワルナスビの花が咲いていることに気がついた。
そういえばここのハスを見に来るころはいつもこの花に出会ってたなあ・・・と思い出した。

2006年7月13日木曜日

干拓田はもう真夏

今日も雲って蒸し暑かった。 奥方の定期健診の待ち時間に印旛沼干拓田に行って見ると、そこは半端な暑さじゃなくてまるで蒸し風呂のようだったのだ。

成田市内の日赤病院から干拓田へ向う途中に見かけた農家の前に咲く真っ赤な夾竹桃。 この花を見ただけでどっと汗が噴出してきそうな気分になる。 
この花はほんとに真夏がよく似合う。
広い田圃に出た。 蒸し暑い空気にもかかわらず、一面に広がった爽やかな稲の緑を見るとどおいうわけだか心が和む。




緑の田圃で花を探してみるがなかなか見つからない。 時折、稲の根元でオモダカの白い花が咲いているのを見かけるくらいだ。

ふと、田圃脇の草むらに青い小さな花を咲いているのが目に入った。 これは今年最初に出会ったツユクサだった。




あまりに暑いので窓を閉め切ってエアコンを効かして行くうちに、 やがて中央水路に出た。

春先はへらぶな釣師で賑わうこの水路も、さすがにこの蒸し風呂のような暑さでは人気は無い。





水路をたどって北印旛沼近くにやってきて、 土手に上って沼を眺めてみた。

彼方にカワウが羽を乾かす姿があるだけだった。

2006年7月12日水曜日

成東の湿原の花

今日も相変わらずの天気だったが、蒸し暑さに負けじと成東の食虫植物群落地へ行ってみた。 市町村合併で山武市と名前を変えた旧成東町の湿原には、今頃コオニユリが咲き出してるかもしれないと思ったからだ。

我が家から九十九里浜え向う道が山武市に差し掛かるころ、山の山武杉の林の中に点々と咲く白い花が目に入った。

思わず車を停めて望遠レンズで覗いてみるとそれはヤマユリの群落だった。 これほど咲いているのを見るのは初めてだ!




駐車場に車を停めて湿原に向って歩いて行くが、行く手にはあの花の赤橙色が全く目に入らない。 ちょっと来るのが早すぎて未だ咲き出していないようだ。
管理事務所で記帳を済ませさっそく木道を歩いてみた。 

緑一色の湿原の中でようやく紫の花に出会った。 ノハナショウブだ! 我が家周辺ではこの花に出会ったことは無いのでこれが初対面かもしれない。



この湿原は天然記念物の食虫植物で有名なのだが、モウセンゴケを始めどれも小さくて探すのは容易ではない。
目を凝らして歩いていたら茂った草の中に小さな黄色い花が咲いているのに気がつた。

 花の大きさは5mmあるだろうか、近くの名札を見ると「ミミカキグサ」と書いてあった。 後で調べたらこの花もタヌキモ科の食虫植物だとのことだった。
こちらはやはり食虫植物の「イシモチソウ」。 この粘液で小さな虫を捕らえるのだろう。
湿原を更に行くと「ヌマトラノオ」が咲いていた。 奥に進むにつれてその数を増し、辺り一面この花の群落だ。









コオニユリはどれも未だ蕾だった。 あと1週間もすれば一斉に咲き出すに違いない。

2006年7月11日火曜日

梅雨空に夏の野の花

今日も又蒸し暑い曇り空、こんな天気が何時まで続くのか・・・。 こんな陽気では田園散策も気が進まずすっかり運動不足、体が錆ついたようにきしんできた。 これじゃまずいと大汗を覚悟で散策に出た。
里山の切通を登って北総台地に広がる畑の中の農道を歩いていると、
草むらに一際鮮やかな赤い花穂をつけた大きなタデが生えているのが目に入った。 これは「オオベニタデ」のようだ。








今年は異常に日照時間が少ないが、畑の周囲の雑草は元気に生い茂っている。 この雑草を刈る農家の姿も見える。 この蒸し暑さの中での作業は容易ではなさそうだ。
未だ伐り残された雑草の茂みにガガイモの弦が這っていた。 見ると花が開き始めたところのようである。 そういえばこの花に出会うのはいつも暑い時だったなあ・・・と思い出す。 それにしてもほんとに暑い! 汗が目にしみて痛い。

農道が木陰に差し掛かると風が涼しく感じて心地よい。
傍らの藪の中に赤い実が見えた。
ナワシロイチゴの実だ! これは結構甘くて美味いのだが、道端で汚れているかもしれないので口に入れるのはやめにした。




JR成田線の跨線橋の上に出た。 
線路脇の斜面に何か白い花が見える。
望遠レンズで覗いてみるとそれはヤマユリの花だった。 この辺りのヤマユリはまだ蕾が多い中で、ここのは開花が一番早い。 日当たりが良いからだろうか。



1時間位歩いただろうか、花を眺めたり写真を撮ったりペースはかなりゆっくりだが、もう頭も背中も汗びっしょり。 暑さに負けずに出歩けばその内体も慣れて来るかも・・と思ふのだが、いざとなるとやっぱり勇気が要る。
家に向って戻りかけたとき、放置された畑の草むらにクサフジが咲いているのを見つけた。 こんなところで出会ったのは初めてなのでびっくり。 



我が家周辺でクサフジが咲いてる場所は他になかったような気がする。

2006年7月9日日曜日

ふと目を留めた野の花

蒸し暑い七夕の日の田園で、ふと目を留めた野の花があった。
その一つは、里山の上の草ぼうぼうに荒れた畑の中で出会ったこのピンクのノコギリソウだ。 この花、こんな山里でもない所で出会うことは滅多にないので珍しい。 観賞用に栽培されたものが散逸したのだろうか・・・。

でもここは先人が里山を開墾して造成した畑なのだ。 世代が代わって畑仕事の手が無くなり、又元の山に戻ろうとしているのかもしれない。
それを物語るように、畑の奥の山際には山地に多いタケニグサも咲いていた。
坂を下って里山の縁を歩いていたとき、斜面の上にショウマのような花が咲いているのが目に入った。 よく見るとそれはユキノシタ科の「チダケサシ」だった。
チダケサシと言えばしばしば訪れる栃木の山で出会うことがある。 何でも栃木県でマツタケ以上に珍重されるチダケ(乳茸)をこの茎に刺して持ち運ぶことからこの名がついたとのいわれがあるあるそうだ。
まさかこんな植物がこの辺りにも咲いているとは思いもよらなかった。

緑一色の里山の縁はヤマハギの木が多い。 
花は未だだろうなあ・・・と思いながら見上げてみると、なんともうピンクの花をつけていた。

8月になれば咲き始めたこの花に出会うことはあるのだが、こんなに早くから咲くんだろうか・・と図鑑を見てみたら、この花は6月~9月にかけて開花すると出ていたのだった。
明るい斜面に差し掛かったとき花を付けたこのタカトウダイに出会った。 
この花、よく見かけるので別に珍しくもないのだが、色や形が他の植物とは違った魅力があって面白い。

2006年7月8日土曜日

房総風土記の丘

梅雨空のすっきりしない日が続いている。 蒸し暑い。 それでも昨日出会ったオカトラノオの群生が見たくなって房総風土記の丘に行ってみることにした。
 車を降りて歩き始めたが、緑濃い風土記の丘の雑木林の中は花の気配がしない。 鶯が鳴く林をしばらく行くと、ようやくオカトラノオが咲いていた。
もう盛りを過ぎたのか、半ば花が散ってしまったのが多かったが、そんな中で咲き残っている花をみつけてカメラに納めほっとする。 もう少し早く来ればよかったのに、気がつくのが遅かった。
林の中の草むらにもう既にアキノタムラソウが咲き始めていた。 この花、名前とは裏腹に真夏に咲いている姿を見かけることは多いのだが、 7月始めに出会ったのは初めてかもしれない。
良く見るとハエドクソウも咲き始めていた。 面白い形をした花なのだが老眼では直接眼で見ても分からない。 撮った写真だけが頼りなのに、ピントが合う確立もかなり低くて失敗ばかり。 なかなか上手く撮らせてくれない花である。
林の中に昨日出会ったばかりのヤブカンゾウの花の色が見える。 木の間越しに見えるこの花の鮮やかな色が印象的だった。
行く手の道端にもヤブカンゾウが・・・とよく見ると、それはノカンゾウの花だった。 
濃い緑とこれらの赤橙色の花の色の取り合わせがなんとも言えず好きである。

2006年7月7日金曜日

梅雨空の野の花

今日も相変わらず梅雨空。 ポツポツ雨が降ったかと思うと、時折雲間に薄日が射したりする一日だった。こんな日が続くと田園の季節の花を見ぬまに真夏になってしまうなあ・・・と思ってしまう。 
今頃は何の花が咲いてるのだろう・・・と無性に気になりだし、ともかく田園を見て回ることにした。

谷津田の稲はもう青々と茂っていた。

田圃際の農道脇に橙色の花が見える。 ヤブカンゾウが咲いてるのだ! もうこの花の季節だったのだ。




ヒメジョオンが群生する休耕田の草むらに黄色い花が咲いているのが目に入った。

今頃黄色い花とは・・と近寄ってみると、この花は意外にもクサノオウの花だった。 
春に咲き出すこの花、そういえば年中見かける花だったことを思い出す。
谷津田の奥の山の斜面に行って見ると、初秋の花ツリガネニンジンがもう咲いていた。
この辺りの里山では8月に入るとこの花が咲いているのを見かけるのだが、こんなに早くから咲いているのを見たのは初めてだ。
斜面を見上げながら山裾の農道を歩いていたら白い花穂が目に入った。 おー、オカトラノオだ!と嬉しくなる。 この辺りでは房総風土記の丘に群生するのだが、わが町でこの花が咲く場所は限られる。
更に奥に足を進めたら、今度はピンクの花が咲いているのが目に入った。 それは思い出深いコマツナギの花だった。 
もうこの花が咲く時期だったとは思いもよらなかったので、今日思い切って散策に出てきてほんとに良かったと思った。