2006年5月31日水曜日

八重のドクダミが咲き出した!

ここ数日は珍しく良い天気が続いている。 だというのにいろいろ用事が出来て好きなカメラいじりが出来ないでいる。

今日庭を覗いてみたら土曜日に咲き出したと思ったキョウカノコがもう既に満開に近くてびっくり。 
天気が良いと花は一気に咲いてくる。
片隅に植わっている大好きなシモツケは何時ごろ咲きだすのだろうと気になって覗いてみると、こちらもいつの間にか部分的にピンクの花が咲き出していた。
壁際の隙間に小さな葉を茂らせた樹が白い花の房を付けていた。 見るとウツギの花だ。 いつのまにか奥方が植えたらしいが、こんな狭いところに植えられたウツギが可哀そう。


今年もあちこちでドクダミが咲いているのを見かけるようになった。

我が屋の日当たりの悪い庭で毎年咲くのを楽しみにしている八重のドクダミを見てみると、もう既に幾つか花が咲き始めていた。 
何度見ても不思議なこの花、去年よりだいぶ増えていて嬉しい限りだ。

2006年5月27日土曜日

もう梅雨入りか・・・

一昨日は良い天気になって喜んでいたのに、直ぐに又梅雨のような天気に戻ってしまってがっかり。 ガマズミやウツギが咲き始めた里山を歩きたくてもこの天気では気乗りがしなくなってしまう。 庭は・・と見ると、
一時華やかに咲き誇っていたミヤコワスレが寂しげに見える。
一時期鉢から溢れんばかりに咲いていたベルフラワーとかいう小さなキキョウに似た花も残りわずかになっている。
ピンクのシランも盛りを過ぎ、今は白花のシランが咲いている。 
初夏に白い花が多くなる。 きっと緑が濃くなると虫の目には白が一番目立つのかもしれない。
ふと見ると、キョウカノコが粟粒のようなピンクの蕾をつけていた。 もうこんな季節になってるんだ! 良く見ると、もう下の方は花が開き始めている。
日当たりの悪い裏庭に回ってみたら、既にユキノシタが咲いていた。 この花が咲き出すんだから梅雨になってもおかしくない。
当分こんな梅雨空が続くんだろう。

2006年5月24日水曜日

草笛の丘のバラ

あちこちからバラの花の便りが聞こえて来るようになって、一昨年訪れた畑の中のオールドローズ園が二年後に引っ越し先の草笛の丘で新装開園すると言っていたことを思い出し、そのうち行ってみたいと思っていた。
昨日、何時も写真を投稿してくださる方からこのバラ園で撮った写真を頂いて、さっそく行ってみることにした。

以前の畑の中とは違い森に囲まれた草笛の丘は心地よい雰囲気、ここに咲くバラが一段と引き立って見えた。




良い香りが漂う園内にはいろんな種類のバラの花が咲き出していた。 だが名前を見ても分からない。 

それにしても種類の多いのには驚かされる。 でもカタカナの名は最初から覚える気も無かったから只姿かたちを楽しむことに専念。

それでも惹かれるのはノイバラのようなシンプルな花だった。
咲き出したばかりのバラの花も可愛いと思ふ。
それでもピンクの色のこの綺麗なバラを見たらやっぱり撮ってみたくなってシャッターを押していた。
深紅のバラが咲いていた。 このビロードのような色を写真で出すのが難しく、何時も上手く色が出せないで悔しがることが多いのだが、今日はどうかなあ・・・と思いながらシャッターを何回も押していた。

今日の結果は、それでもまあ上手く撮れた方かもしれないと独り悦にいる。

2006年5月20日土曜日

エゴが咲き出した!

嵐のような一夜が明け、寝苦しい暑さで目が覚めた。 起きて窓の外を見ると雨は上がっていたが風は未だかなり強い。 

今日は朝からほんとに蒸し暑い。
10時過ぎる頃から青空が広がり始め、初夏の太陽が眩しく照りつけ始めた。 この分だと今にも咲き出しそうだったエゴの花が一気に咲き出したかも知れない。

そう思うとじっとしていられなくなってさっそく見に行くと、やはり一斉に咲き出していた。
この分だと満開はあと数日かも知れない。 清楚で可愛いこの花、開花期間が短くてなかなか満開になったのにお目にかかれないことが多い。 いつも道路が散ったこの花で白く敷き詰められてから気がつき悔しがる。

又数日後に来てみようとそこを後にして、久しぶりの青空の下、新緑が美しい里山に沿った小径を歩いてみた。 風を遮る入り組んだ谷津に差し掛かると、とたんに蒸し暑さで汗が滲んできた。

ふと道端の藪の中に薄いピンクの花が咲いてるのが目に入った。 ノイバラのようだが、ピンクのノイバラは初めてだ! 花の形も大きさもノイバラそっくりなのだが、ピンクのってあるのかなあ・・・。 ツクシノイバラってのがピンクと図鑑に出ていたが、花は大きいし自生地は西日本とあるからこれじゃない。

道端の野草を眺めながら歩いていたらその中にオドリコソウを見つけた。 田植えの頃は周囲の草は綺麗に刈られているのだが、未だ草刈が済んでないこの草むらには未だあちこちにこの花が咲き残っていた。
それにしてもやっぱり青空は気持ちが良い。 久しぶりに眺める田園の風景が一段と新鮮に見える。

2006年5月18日木曜日

中央水路の五月雨

今日は奥方の通院日、小雨と霧雨の入り混じる一日だった。 
カメラいじりが好きな人間にとっては最悪の一日。 雨の中でいじって電子部品の塊に化したカメラを壊した経験があるからだ。 以来雨の中ではカメラをいじらないことにしているので今日は車の中でだけにした。

病院へ送って定期検診が終わるまでの待ち時間を小雨降る中央水路脇に車を停めて過ごした。 
静かな水面に雨の小さな波紋だけが動いている。



水路沿いの農道をゆっくり移動。 この雨の中でパラソルを広げて釣りをする人の姿があった。 晴れていればこの水路の両岸は太公望の列が出来るのだが・・・。

ふと見ると白い花が咲いていた。 ノイバラだ! そういえばこの時期ノイバラが咲き始めているはずなのに、未だ里山では出会っていないことに気がついた。



車の窓を開けるたびに賑やかなオオヨシキリの声が聞こえてくる。 すぐ近くの岸辺の葦原で声がするのだが、姿はなかなか現さない。

しばらくゆっくり移動していたら近くの葦にとまったこの鳥を見つけた。 今日は暗くてファインダーに入ってもピントが定かでない。 でもともかくシャッターを押してみた。
こう雨が多くては鳥の繁殖にも影響が出るのでは・・などと寒そうな鳥を見て少々心配になってきた。

2006年5月17日水曜日

里山散策

このところ毎朝起きると窓を開け、空を眺めるのが日課になっている。 
今朝も曇りだが雨はやんでいて昨日までより幾分空が明るい。 雨でないなら歩いてみようと朝食の後奥方と連れ立って又里山に行ってみることにした。

ウワミズザクラも終わった里山の緑は一段と濃くなってきたように見える。 道端の草も背丈を伸ばしている。

若葉をつけた樹木の枝が覆ふ山の斜面では、ホウチャクソウの白い花だけが目立っていた。 もうホウチャクソウもそろそろおしまいの季節のようだ。
ところどころに未だジロボウエンゴサクの花も残っていた。
その花に黒っぽい蝶が飛んできて止まった。 イチモンジチョウでもないし、この蝶はこれまで見たことがないような気がする。 こんな小さな花の蜜を吸いにくるにしては大きな蝶だなあ・・と思っていたら、このような林縁に住む「ダイミョウセセリ」と言う名の蝶だと後で分かった。この蝶は羽を広げて止まる習性があるとのことだった。

里山に沿って歩いていたら道端の斜面を覆ふ「アキカラマツ」の林があった。
秋の花の風情は好きなのだが、人の背丈ほどにけたたましく大きくなってしまうのが玉に傷。でも今の時期の瑞々しい綺麗な姿がなんとも言えず好きである。






梅雨の合間のように今日は気温も湿度も高い。 しばらく歩いていると背中が汗ばんできた。
ふと、もうそろそろ「ハンショウヅル」が咲くのでは・・と思い出し、 例年この花を見かける斜面の藪の中を覗きながら歩いていたら、

樹木の葉陰にその紫の花を見つけることが出来た。
花が咲いてるのが分かると直ぐに根こそぎ無くなってしまうこの花、毎年出会うたびに絶滅しないでよく残っていてくれたとほっとする。


「ハンショウヅル」に出会えて良かった!と嬉しい気分で歩き続けた。
そういえば「エゴ」がそろそろ咲き出すんじゃないかなあ・・と、今度は張り出す樹木の枝を見上げながら歩いてみた。 
こうして見上げながら歩いてみると「ウワミズザクラ」の樹が結構多い。 花が終わったばかりなのにもう既に小さな丸い実を一杯つけている。

やっと「エゴ」の樹に出会った。 もう直ぐ開きそうな蕾が一杯ぶら下がっている。 
見ると一輪だけ花が開いていた。 この花、あっというまに咲いちゃうので油断は禁物だ。

2006年5月16日火曜日

雨の庭の花

今日は朝から霧雨が降ってまるで梅雨のような天気。 今年はほんとに良い天気に恵まれない。 

天気待ちしてる間に初夏の花がどんどん咲いて行ってしまいそう・・と気が気でない。 

ふと庭を見ると見慣れぬピンクの花が咲いていた。 何だろうと小降りになるのを見計らって庭に出てみると、その花は奥方が買ったミニバラだった。
見ると葉っぱが白っぽい変わった鉢植えがあった。 葉の裏を覗いて見るとオドリコソウに良く似た形の赤い花が咲いている! 
これは何だ?と奥方に聞いたら、花屋さんで安売りしてた「ラミュウム」という花だと言う。 
ラミュウム?と言う聞いたことも無い花、さっそく調べてみたらヨーロッパ原産のシソ科の花で、園芸用に改良されて流通しているらしい。
ほんとにいろんな花が売られているものだ。

2006年5月15日月曜日

里山に初夏の花が・・

きょうは朝から晴れた! でも晴れるのは午前中だけというので里山の様子を見に行ってみることにした。
今年は初夏の花が咲くのは遅いかなあ・・と思いながら田植えの終わった明るい田圃を眺めながら里山の縁に向った。

足元の草むらはスギナの林。 その中に背伸びしてオオイヌノフグリが咲いていた。
田圃脇の用水路の周辺にオランダガラシの群落が出来ていた。 明治時代に渡来したというこの植物は「クレソン」という肉料理の添え物として有名だが、今は湿った場所なら何処でも見られるほどあちこちにはびこっている。
みると花が咲いているのが一株だけ見つかった。 セリの仲間のような気がしていたが、これはアブラナ科の花。 そういえばタネツケバナの花によく似ている。 ここは水が綺麗な場所、これなら夕食のためのお土産になりそうだ。 しめしめ。

里山は新緑が美しく、空気が美味い。 未だ花は無さそう・・と樹木を見ながら歩いていたら遂に白い花の咲く樹に出会った。

これはサワフタギだった。
初夏になるとカマツカとサワフタギの樹が先ず咲き出す。 特にサワフタギは白い花にしては華やかで好きである。
そういえばあの変わったハナイカダも花が咲く頃だが・・と目を凝らして歩いていたら葉っぱの上に乗っている小さな花が見つかった。 
この花、何度見ても不思議でしょうがない。

2006年5月14日日曜日

満開のナンジャモンジャ

先日は未だ5分咲きくらいだったナンジャモンジャがそろそろ満開、見に行きたいのだがここ数日天気が悪くて見に行けないでいた。

今日は久しぶりに午後から晴れ間が覗くとの天気予報だったので、このわずかなチャンスに見に行くことにした。

毎年この花を見るのを楽しみにしている母親を連れて隣町の田圃の中の一軒家に行って見ると、予想通り家の周りに植えられた樹は真っ白。



二十数年前から見ているこの花の名を知ったのは6年くらい前。 「これ、ナンジャモンジャの樹だよ」とたまたま出てきたおばあさんが教えてくれた。 以来すっかりお馴染みのこの家のおばあさんが今日も出てきて嬉しそうに母親に話しかけてきた。

最近はこのナンジャモンジャの花を見に来ると、おばあさんは元気かなあ・・と気になるようになってきたのだが、このおばあさんが去年は鎖骨を折って長いこと寝たきりだったそうで、やっと動けるようになったのだと言っていた。 でも元気で良かったとほっとした。

この樹は既に樹齢三十数年、二階の高さくらいに育っている。 家の周りの田圃に張り出した枝の先まで花がびっしりと咲いていた。

2006年5月12日金曜日

成東食虫植物群落

今朝は曇ってはいたがようやく雨が上がって幾分空が明るい。 この分だと晴れるかもしれないなあ・・・と思っていたら時折陽が射してきた。
この時期、天然記念物の成東食虫植物群落地にはトキソウが咲き始めることを思い出し、早速行ってみることにした。
わが家から40分、九十九里浜に近いその場所に着く頃は青空も覗いて初夏の風が心地よい。
管理棟で記帳を済ませ湿原に入ってみると先ず目に入ったのが辺り一面に咲き乱れる可愛いハルリンドウだった。




入り口近くの湿原の木道を一回りしてみたが、ハルリンドウとウマノアシガタが目に入るだけで、未だトキソウの姿は見つからない。
 次に奥の湿原に入って木道を歩いてゆくとようやくピンクの小さくて可愛い花が目に入った。 「トキソウだ!」と望遠レンズを通して見る可憐な花に我を忘れるようだった。
トキソウがこんな千葉の田圃の中の湿原に咲いているのに出会った時はほんとに驚いたことを思い出す。  この花は昔八幡平に行ったときに初めて出会った懐かしい花、感激のあまり以来毎年のように会いに行っているのだ。
トキソウに会えて嬉しかった。 これで満足!と湿原の外に出ると、周囲の草むらにはノアザミが咲き始めていた。 モンキチョウがそのアザミの花を飛び回っている。



鳥の声も聞こえる。 葦の茂みでは例のオオヨシキリの賑やかな鳴き声、空にはひばりの声がする。 ひばりを撮ってみようと手持ちのカメラを構えて見上げたが、35mmフィルム換算だと1200mm近くにもなる望遠ではファインダーに入れることさえ無理だった。
ひばりを諦めて車に戻りかけたら遠くの田圃の畦に鳥の姿。 望遠で覗いてみたらその鳥はカルガモだった。

2006年5月9日火曜日

風土記の丘へ

わが家周辺の里山のキンランは未だ蕾だったので、風土記の丘にいって花が開いたキンランを撮ってこよう・・と家を出た。
途中、既に田植えが終わった印旛沼干拓田を走っていたら田圃に群れる水鳥が見えた。 先日とは違った鳥が見れるかも・・と狭い農道に車を乗り入れゆっくり走っていたら直ぐ前の小径に小鳥がいる。

フロントガラス越しだったのでピントがずれているが、どうやらタヒバリのようだ。 もしかするとコマミジロタヒバリかも・・・なんて勝手に想像して悦にいった。



田圃に群れていたのは先日出会ったムナグロのようだったが車の気配で逃げてしまった。
田圃を抜けて中央水路沿いの小径に出た。 水路沿いに走っていると葦の茂みはオオヨシキリのゲゲゲ、ギャッギャッ!という大合唱で賑わっている。 だが何処にいるのかなかなか姿を見せてくれないのだ。

葦の茂みに目を凝らしながら走っていたら前方の葦に止まっている鳥が見えた! 早速車窓からカメラを構えて連写。 何枚か撮った中の一枚がこの写真。
これはほんとに幸運だった!


再び田圃の中の道を走っていると又餌をあさる水鳥の群れが見えた。 これは何だろうと望遠レンズで覗いてみたら、かなり嘴が湾曲したシギのようだ。
又農道に車を乗り入れ、ゆっくり近づいて車窓から撮ってみたのがこの写真。 これはチュウシャクシギのようだ。 数年前にこの鳥を見た時は、こんな鳥が田圃に来てるとは!と驚いたことを思い出した。
別の鳥にレンズを向けてみると、先日も出会ったムナグロだった。 この鳥は一番数が多いのか、あちこちでよく見かける。




気をつけて見てみると、結構いろんな鳥が身近にいることに感動する。

風土記の丘の手前、下総松崎駅近くに差し掛かった。 この時期この近くの田圃に囲まれた家の庭にナンジャモンジャの花が咲く。  毎年この花を見に行くのがわが家の恒例になっているのだが、今年はどうかなあ・・と車窓から眺めてみると・・・

もう既にだいぶ花が咲いて大きな樹が雪を被ったように見えていた。 見ごろは数日のうちにやってきそうだ。 




長年名前が分からなかったこの花がナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)だとこの家のおばあさんに聞いてらもう5・6年も通い続けてるなあ・・と感慨に耽ってるうちに・・・

この藤の花が盛りの房総風土記の丘に着いた。






早速里山の林の中をお目当てのキンランを探しながら散策することにした。

歩き始めると探すまでも無くあちこちに咲いている可愛いキンランが目に入った。
さすがにここは手入れされた公園の明るい里山、わが家近くの暗い里山と違ってどの花ももう見事に開いていた。
咲いているキンランを巡り歩いていると、白い花を付けている花に出会った。 あっ、ギンランだ!と駆け寄って早速カメラを構えシャッターを切っていた。
ギンランはキンランのように大きくなったのは見たことが無い。 それに花も何時開くのか、未だ開いたのを見たことが無い。 図鑑を見たらやっぱりギンランはあまり花を開かないと書いてあった。



あいにくの曇り空だが、新緑の林の中は心地よい。

林を出たところで変わった花が咲く樹に出会った。 何に似てるとも言いようのない変わった花だ。 何だろう・・・と考えてるうちにそういえば数年前にもこの花を不思議に思って調べたことを思い出した。 だがなんだったか全く思ひ出せなかった。

家に帰って図鑑をはしから順にめっくっていったら、これは「ポポー」だと分かった。 そ言えば思い出した! 明治時代に渡来した北米原産のアケビに似た果樹だった。 「バンレイシ科、ポーポー属」と、聞いたことも無い種類の植物だそうだ。