2006年4月4日火曜日

春うらら

今日は昨日の強風が嘘のように穏やかな天気になって、気温もどんどん上がっていった。 そこで久しぶりに印旛沼の干拓田へ行ってみることにした。

広い田圃の彼方の丘陵地が桜の花で点々と彩られていて心地よい。
田圃の中を行くうちに、一面白い田圃に遭遇。 よく見るとそれはタネツケバナのお花畑だった。 こんなに密集して咲いてるのを見たのは久しぶりだ! これって人が種を撒いたのだろうか?・・・と不思議になった。

北印旛沼の湖尻にやって来て土手に登ってみた。

網が仕掛けられた湖面は静かで、岸辺の柳の緑は心地よかった。 枯れ葦の中で昼寝でもしたくなるようなのんびりした雰囲気だ。
印旛捷水路を超えた先の山径にこのヤマネコノメソウが咲いていた。 先月半ばごろ家の近くの里山で今年最初のこの花に出会っているが、今年は気温が低い日が続いたせいか半月以上たってもまだ花が咲いているようだ。 あまりに小さくて花がどのように咲いているのかいまだに良く分からないこのユキノシタ科の変わった草に出会うといつも不思議でたまらない。

そういえばこの辺りにはカテンソウも咲いてるはず・・と探してみると、小さな花を付けて群れていた。 何年か前に草むらで煙を吐いてる草をみつけて驚いたのだが、それがイラクサ科のこの草だったので印象が強い。  見ると花の蕾が一杯ある中で今にも咲きそうに白くなっているものがある。 この花も小さすぎて肉眼では良く分からないが、クローズアップしてみると雄しべにスプリングがついているのだ。

すぐそばに星のように既に花が開いたのもある。  雄しべをつけたスプリングがはじけて花粉を飛ばした跡のようだ。 花粉を飛ばす瞬間を又見てみたいとしばらく眺めていたがそのチャンスは来なかった。

休み休み背負い籠をしょって登ってきたおばあさんが立ち止まり、怪訝そうに「何みてるんだい?」と話しかけてきた。 山径でしゃがみこんで草むらを眺める不審な男とでも思ったのだろうか。