2005年11月23日水曜日

ミコシグサ

今日は勤労感謝の日。 いつもこの日が来ても何のための日なのか実感したことは一度も無かった。 でも行楽の秋の貴重な休日であったことだけは事実だなあ・・・などと思いながら、予報と裏腹に何時まで経っても雲が垂れ込める空を眺めてため息をついていた。

2時半近くなってようやく空が明るくなってきた。 こんな時間だともう陽が傾き始めるこの季節、急いで近くの田園に行ってみることにした。

いつもの里山の縁にやってきた。 辺りはすっかり晩秋のたたずまい、サルトリイバラの赤い実が傾きかけた陽に照らされていた。
道端を見てももう秋の草花は見当たらない。 この辺りに繁茂していたゲンノショウコも花は終わり、すでに「ミコシグサ」の名の由来となっている御神輿のような種をつけていた。


いつものように枯れ草の小径を抜けて小山を超えた南斜面にくると、そこの道端に小さな白い花が咲いていた。 なんと暖かいこの斜面では未だゲンノショウコの花が咲いていたのだった。

場所によってずいぶん違うものだなあ・・と眺めていたら、中にこの赤い花があることに気がついた。 見ると白い花が咲く中にちらほら赤い花も混じって咲いているのだ。 わが町の田園で赤いゲンノショウコを見たのはこれが2度目。 赤といっても薄いピンクだが普段は白い花にしか出会うことは無いので嬉しい限り。

3時を過ぎてくるとお日様はもう里山の影に沈みかけ、とたんに辺りの空気が冷たく感じてくる。

農家が点在する小径を戻りかけると、道端に小さな花を付けた雑草がはびこっていた。 それはこのハキダメギクだった。
この雑草、花の形がユニークでお気に入り。 出会うたびに撮っている。

農家脇の小径を登っていたら、生垣になにやら白い花のようなものが見えた。 今時生垣に白い花が咲いてるとすればお茶の花くらいしか思い浮かばない。
 
でもいやに小さな花だなあ・・と近寄って眺めてみると、それはヒイラギの花だった。
キンモクセイやギンモクセイは10月はじめに咲くのだから、同じ仲間のヒイラギが今頃花を咲かせるとはびっくり!

今日も又収穫があって良かった!・・とご満悦の一時だった。