2005年10月23日日曜日

実りの秋

このところ晴れの日が続かなかった。 一昨昨日やっと晴れて喜んだのもつかの間、二日続けて天気が悪くなってしまいがっかり。 でも今朝は朝から快晴になった。 週末に晴れたのは何日ぶりだろう・・・。

早速秋色濃くなった里山に出かけてみると、いろいろな植物が実を付けていた。
先月黄色い蝶形の花を付けていたトキリマメを探してみると、もう既に赤い豆になっていた。
近くで珍しい紫の豆が生っているのを見つけた。 これは一体何の実だろう・・・。 そういえば先月トキリマメに似た黄色い花を付けるノササゲを見ているので、もしかしてこの実かも・・と図鑑を調べるとやっぱりそうだった。 この実を見たのは初めてなので嬉しかった。

真っ青な秋空が心地よい。 里山を渡る秋風も冷んやりと爽やかだった。 
里山脇の小径の日向に差し掛かったとき、突然足元から蛇が逃げ出してびっくり。 未だ蛇が活動してることを知って、竹を拾って径を叩きながら歩くことにした。
山際の草むらに赤い実のようなものが見えた。 近寄ってみるとこれはフユイチゴの実だった。 今頃生るキイチゴは珍しいので里山を歩くときは気をつけるのだが滅多に出会うことはない。


里山の縁はキバナアキギリが終盤を迎え、今シラヤマギクの盛りである。 ヤクシソウやアキノキリンソウの黄色い花も目立ち始めた。 そんな花を眺めながら歩いていたら小さな白い花を見つけた。
よく見るとリンドウ科センブリの花だったのでびっくり。
この地でセンブリに出会ったのは初めてなのでほんとに嬉しい。 土地の人は「昔はどこにでも咲いてたんだが・・」と言っていたが、今ではほんとに貴重な花である。

ふとサラシナショウマのことを思い出した。 数週間前は未だ蕾だったがそろそろ咲き揃っているかもしれない。
ちょっと足を伸ばしてその花が咲いてる場所に行ってみた。 遠目にも里山の縁に白い花が群れているのが分かった。
近くに行ってみるともう既に満開の状態になっていた。 今年は春から夏にかけての花は開花が遅かったのに、どういうわけか秋の花は例年に無く早いような気がする。



ともかくこれから天気が続いてくれるといいなあ・・・と思う。