2005年8月28日日曜日

田園の晩夏

今日はうす曇、珍しく涼しい一日だった。 この陽気なら散策も苦にならないだろうと近くの田園散策に出掛けた。

この地区特産のピーナッツの畑では茂った葉の下に黄色い花が付いていた。 この花がやがて地中にもぐりこんで実を付けるのだからなんとも不思議なものである。
田圃の畦に出ると、 畦道には今この小さな黄色い花を付けた草が一面にはびこっている。 
食糧難の時代にお浸しにして食べたスベリヒユの花なのだ。 どこにでも生えるこの草は珍しくも無いのだが、真夏に出歩くことが少ないこともあって花をつけているのを見ることは意外と少ない。

夏の水草が茂った休耕田に蒲の穂が出ていた。 ガマかコガマか調べてみようと図鑑を見てみたら、茶色の部分が雌花で、その上の細い部分が雄花の跡であるという。 そういう構造とは今まで全く知らなかった。
で、種類に関してはというと、見た感じではそれほど大きく無かったのでコガマかなあ・・と思ったが、でもほんとのところは分からない。
田圃を抜けて山道に差し掛かると、 行く手の道路わきの雑木林に白い花が絡まって咲いていた。 センニンソウだった。 
昨日見かけたこの花、良く見ると手入れされていない雑木林の縁の草むらに結構咲いている。 また近付いて香りを嗅いでみたらやっぱり良い香りがする!





早春にカタクリを楽しんだ里山の縁にやって来て見渡してみると、そこは今ヒヨドリバナの白い花で覆われていた。

点々と赤橙色の花も見える。 キツネノカミソリが咲いているのだ! 
一日のうち半分以下しか陽が当たらない斜面のせいか、ここのは他より遅くまで咲いているようだ。 久しぶりに見た瑞々しいこの花の色が印象的だった。