2005年8月27日土曜日

台風一過

ゴーゴーと唸る風の音や激しく打ち付ける雨の音で何度も目を覚まさせられた昨日の夜明けに、台風が真上を通過して鹿島灘へと抜けて行った。
それでも昨日は一日風が強く、雲も夕方まで厚く垂れ込めていた。
今朝になってようやく風もおさまり、雲の切れ間から太陽も覗くようになったので近くの田園の様子を見に行ってみた。
今日辺りから稲刈りが始まるのか、ところどころにコンバインの姿がある田圃の稲は、台風の風にもめげず黄金色の穂を重そうに垂れていた。
この集落の外れの小さな墓地脇の草むらに赤橙色の花が咲いているのが見えた。 ここはヒガンバナが咲く場所だが・・・と行って見ると、キツネノカミソリが咲いているところだった。  風土記の丘でこの花が咲いているのに出会ったのが2週間前だったから、結構長く咲いている。
毎年この時期になると里山の縁にツリガネニンジンが咲き出すことを思い出し、近くの里山に行ってみた。 日当たりの良い林の縁に目をやると、あの小さな風鈴のような紫や白い花があちこちに咲いているのが見えた。
未だ30℃はありそうな暑い最中にも、秋の花は確実に咲き出しているのだ。
良く見るとあちこちにワレモコウも姿を現している。 そういえばもう8月も終わり、こんな花が咲きだしてもおかしくない季節であることを改めて実感した。

8月半ばを過ぎると思い出すのがセンニンソウの花だ。 以前この時期にハゼ釣に出かけた時、利根川に向う車窓から草むらを白く覆ふこの花を見かけて車を停めたものだ。
早速この花を探してみることにした。
 道端の有毒の雑草だから、草刈りで刈られてしまってなかなか出会うことが無いのだが・・と思いながら探していたらようやく見つけることができた。 近くに寄ってみると何とも良い香りが漂っていた。 有毒の割には香りが良いのが不思議な気がする。 この花に出会うと夏の花ともお別れだ。