2005年8月29日月曜日

草むらの花

今日はなんか久しぶりに青空になって気分も晴れ晴れとした感じ。 朝の風も爽やかな感じだったので早速近くを散策してみることにした。

昨日見かけたカワセミもこんな晴天のもとならあの輝くような瑠璃色の姿が格別に違いないと、街外れの用水路に行ってみた。
目を凝らして300m近い用水路の脇の路を行ったり来たりしたのだが、今日は全く姿を見せなかった。

仕方なくそこを諦めて、成田線の線路沿ひの路を歩いてみた。

ここには例年今の時期にクサフジの花が咲いてることを思い出したからだ。 ススキや葛が茂った線路脇の土手の中にやっぱりクサフジが咲いていた。
他に何か咲いてないかなあ・・と土手を見上げながら歩いていたらノイバラに絡まって咲いているセンニンソウに出会った。
今年は不思議なことによく出会うなあ・・と思わずにんまり。
この時期の草むらで一番威張っているのはである。 何処もかしこも草むらを占領してすさまじい。
この葛、どういうわけか今年は花がいつになく多く付いているような気がする。


風は爽やかな感じだが、日向を歩いているとさすがに暑く、 額から汗が滴り落ち、背中はぐっしょり濡れていた。 他にめぼしいものも無さそうなので引き揚げることにした。

ちょっと戻りかけた時、線路の反対側のいろんな花を植えた畑の中に、逆光に浮き出て一際綺麗に見える花の群れに気がついた。 見慣れぬこの花が何なのか、ちょっと遠かったのではっきり姿形は確認できなかったが、この辺りではあまり見かけない花のようだ。

2005年8月28日日曜日

田園の晩夏

今日はうす曇、珍しく涼しい一日だった。 この陽気なら散策も苦にならないだろうと近くの田園散策に出掛けた。

この地区特産のピーナッツの畑では茂った葉の下に黄色い花が付いていた。 この花がやがて地中にもぐりこんで実を付けるのだからなんとも不思議なものである。
田圃の畦に出ると、 畦道には今この小さな黄色い花を付けた草が一面にはびこっている。 
食糧難の時代にお浸しにして食べたスベリヒユの花なのだ。 どこにでも生えるこの草は珍しくも無いのだが、真夏に出歩くことが少ないこともあって花をつけているのを見ることは意外と少ない。

夏の水草が茂った休耕田に蒲の穂が出ていた。 ガマかコガマか調べてみようと図鑑を見てみたら、茶色の部分が雌花で、その上の細い部分が雄花の跡であるという。 そういう構造とは今まで全く知らなかった。
で、種類に関してはというと、見た感じではそれほど大きく無かったのでコガマかなあ・・と思ったが、でもほんとのところは分からない。
田圃を抜けて山道に差し掛かると、 行く手の道路わきの雑木林に白い花が絡まって咲いていた。 センニンソウだった。 
昨日見かけたこの花、良く見ると手入れされていない雑木林の縁の草むらに結構咲いている。 また近付いて香りを嗅いでみたらやっぱり良い香りがする!





早春にカタクリを楽しんだ里山の縁にやって来て見渡してみると、そこは今ヒヨドリバナの白い花で覆われていた。

点々と赤橙色の花も見える。 キツネノカミソリが咲いているのだ! 
一日のうち半分以下しか陽が当たらない斜面のせいか、ここのは他より遅くまで咲いているようだ。 久しぶりに見た瑞々しいこの花の色が印象的だった。

2005年8月27日土曜日

台風一過

ゴーゴーと唸る風の音や激しく打ち付ける雨の音で何度も目を覚まさせられた昨日の夜明けに、台風が真上を通過して鹿島灘へと抜けて行った。
それでも昨日は一日風が強く、雲も夕方まで厚く垂れ込めていた。
今朝になってようやく風もおさまり、雲の切れ間から太陽も覗くようになったので近くの田園の様子を見に行ってみた。
今日辺りから稲刈りが始まるのか、ところどころにコンバインの姿がある田圃の稲は、台風の風にもめげず黄金色の穂を重そうに垂れていた。
この集落の外れの小さな墓地脇の草むらに赤橙色の花が咲いているのが見えた。 ここはヒガンバナが咲く場所だが・・・と行って見ると、キツネノカミソリが咲いているところだった。  風土記の丘でこの花が咲いているのに出会ったのが2週間前だったから、結構長く咲いている。
毎年この時期になると里山の縁にツリガネニンジンが咲き出すことを思い出し、近くの里山に行ってみた。 日当たりの良い林の縁に目をやると、あの小さな風鈴のような紫や白い花があちこちに咲いているのが見えた。
未だ30℃はありそうな暑い最中にも、秋の花は確実に咲き出しているのだ。
良く見るとあちこちにワレモコウも姿を現している。 そういえばもう8月も終わり、こんな花が咲きだしてもおかしくない季節であることを改めて実感した。

8月半ばを過ぎると思い出すのがセンニンソウの花だ。 以前この時期にハゼ釣に出かけた時、利根川に向う車窓から草むらを白く覆ふこの花を見かけて車を停めたものだ。
早速この花を探してみることにした。
 道端の有毒の雑草だから、草刈りで刈られてしまってなかなか出会うことが無いのだが・・と思いながら探していたらようやく見つけることができた。 近くに寄ってみると何とも良い香りが漂っていた。 有毒の割には香りが良いのが不思議な気がする。 この花に出会うと夏の花ともお別れだ。

2005年8月23日火曜日

ロングラン

先週末3日間、所用で栃木の藤原町に出かけてきた。 千葉とは違って熱帯夜も無く心地良く眠れるはずだったのに、突然奥歯がうずきだして当てが外れ、眠れぬ夜を過ごしてしまった。
昨日早速歯医者に行ったら、奥歯が割れて細菌に侵されてるとのことだった。 治療の結果痛みもとれて、今日は久しぶりにスッキリした気分になったが、そうなると今度は暑さがたまらなく不快に感じてくる。 
今年はほんとに暑い日が続いてたまらない。

気晴らしに庭を眺めても今の時期は花はほとんど見当たらない・・・と思ったら、いつの間にかはびこったアキノタムラソウが又咲いていた。 この花、里山で出会うと嬉しいものだが、風情の無い庭に咲いてるのはイマイチだなあ・・・。
シュウカイドウも咲いている! この花、日本の屋外で越冬できる唯一のベゴニアなんだそうだ。 そのせいか何だか一年中咲いてるようで見ても何の感慨も湧いてこない。 
たまには撮っておこうか・・・
深紅のゼラニウムも未だ咲いている。 これも一年中見かけるが、こちらはこの深紅の花の色が上手く撮れないので何度もシャッターを押している。 ビロードのような深紅の花びらは悔しいことに何度撮ってもなかなかそう見える写真に仕上がらない。 だいぶくたびれかけた花だが、今日もまた挑戦。 でもやっぱりこんな色じゃない!・・とガッカリの一枚。

2005年8月17日水曜日

庭の百日紅

隣家に挟まれて日当たりの悪い我が家の小さな庭の片隅で、今年も百日紅が咲いている。
  陽の光が差し込む午前中の短い時間だけが枝先に僅かに付けたこの花の輝く時である。

2005年8月16日火曜日

タカサゴユリが咲き出した!

我が家の庭には毎年3種類の百合が咲く。
毎年最初に咲くのはテッポウユリ

今年も6月末に咲き出して6月27日に記念に撮ったのがこの写真。
その後7月中旬になると山百合が強い香りを辺りに漂わせて咲き始める。 この写真は7月23日に記録したもの。
そしてもう8月の半ば過ぎ、暦の上ではもう夏から秋へ移ろうとしているこの時期に咲き出すのがタカサゴユリ。 
何処から飛んできたのか、種が育って我が家の庭にもこの花が咲き出した。

2005年8月14日日曜日

キツネノカミソリ

早いもので暑い暑いと言ってるうちに8月も半ば、どこかで咲き出したキツネノカミソリの話題をTVで放映している。 この辺りもきっと咲き出してるに違いないと、久しぶりに真夏の青空が戻った房総風土記の丘に早速出かけることにした。

里山の木陰といってもやっぱり暑い。 下草の茂みに目を凝らしながら歩いていると、額から汗が滴り落ちてきた。

この時期、辺り一面に薄紫の花を付けたアキノタムラソウが群れている!










でもなかなかキツネノカミソリは見つからない。 近年ここの里山は夏の終わりに下草刈りが行われるようになったので、もしかしたらキツネノカミソリが消滅したんじゃないだろうなあ・・等と考え込みながら歩いていたら、

このアキカラマツの花が咲いているのを見つけて嬉しくなる。
真夏に咲いてるというのに、この花を見ると秋の風情を感じてしまうのはどうしてだろう・・・。
キツネノカミソリを諦めかけた時、暗い林の中にあの赤橙色の花が目に入った! 
やっぱり咲いてたんだ!と嬉しくなって下草を掻き分け近くに行く。
更に歩いてゆくと、点在する古墳の山の陰にこの花が群れ咲いていた。 目を凝らすとあちこちの草むらにポツンポツンと咲いているではないか。 これなら心配することは無かった!・・とホッとする。


目的を達した満足感に浸りながら元来た道を戻った。

ふと、木洩れ日に照らされた笹薮の中に白い塊があるのが見えた。 なんかの花だろうか?・・と分け入ってみると、これはベニバナボロギクの花の跡だった。 こんなに凄い綿毛を付けるとは知らなかったのでビックリだった。

2005年8月6日土曜日

庭に咲く野草

今日も暑かった! 朝の内は天気が良いので近くの田園散策にでも・・・と思っていたが、気温がぐんぐん上がってすっかりその気を削がれてしまった。

退屈しのぎに庭を眺めていたら、何処からか庭に進入して生えたアキノタムラソウが花の数をだいぶ増やしていることに気がついた。 早速カメラを取り出して熱気でむせ返るような庭に出てこの花を撮る。 5分と経たぬ内に汗が滲み、ファインダーが曇った。
他に何か咲いてないかと見回してみると、片隅にアカバナのゲンノショウコが数輪咲いているのが目に入った。 この辺りの田園や里山で見かけるゲンノショウコは殆ど白い素朴な花だから、この花は多分栽培された山野草をかみさんが買ったか貰ったかしたのに違いない。
春から初夏にかけて花を付けた植物は今、大きく葉を茂らせて狭い庭が籔のようになっている。 そんな茂みの中に紫の小さな花が一つ咲いていた。 覗きこんでみるとこれはツユクサだった。 
この花は好きだから良いけど、今年は暑い日が続いて草むしりをサボったお蔭でこんな花まで庭に入り込んでしまったんだ・・と苦笑。
近くに生えているホウチャクソウを見ると、葉の裏に青い実がぶら下っていた。 花の咲いた後はあまり眺めることもないホウチャクソウだが、意外と趣があるもんだと気付く。
見回してももう他に写真になりそうなものも無い。 ともかく暑いので部屋に戻ろうとしたら、パタパタと小さな影がよぎって隣の家の壁にとまった。 それはアブラゼミだった。
盛夏の象徴のようなこの蝉のギーギーと鳴く音はたまらない。 逃げるようにエアコンの効いた部屋に駆け込んだのだった。

2005年8月4日木曜日

稲の花

梅雨が逆戻りしたような天気が続いている中、 先週の土日は昔のスキー仲間の集いがあって長野の白馬村に行ってきた。 ところが家に帰ってきた翌日、喉がひどく痛くなり、38度の熱が出てすぐさまダウン。 20時間近く床についていたらようやく回復。 友達に「その歳で知恵熱とはうらやましい!」とからかわれてしまった。

今日は気分も良好、体を慣らすために散策に出掛けた。 朝から陽が射して猛烈に暑いが流れる汗が心地良い。 成田旧街道の街並みに抜ける森に何やら花が咲き始めていた。
それはクサギの花だった。 花が咲いて綺麗なブルーの実を付けてる初秋の姿はお馴染だが、こんな暑い時期に咲き出してる花を見たのは初めてのような気がする。
旧成田街道を横切って酒々井の古い家並の間の小径を行くと、一際艶やかに咲き乱れるミソハギに出会った。 
見ると蜜を吸いにきたクマバチヒメアカタテハが花の間を飛び交っていた。
農家の生垣にからまって何やら白い花が咲いている。 センニンソウだ!
例年この花に出会うのは8月半ば過ぎ、随分早くから咲き出してるなあ・・・と思わず走りよってシャッターを押した。

やがて西井戸に続く小径を下って行くと、顔や背中の流れるような汗も幾分収まってきた。 
森の中はヤブミョウガが真っ盛りを迎えていた。 里山ボランティアの人々が管理するようになってから、一段と見事に咲くようになって来たのは嬉しい限りだ。
つい先日まで青々としていた森の前に広がる谷津田が幾分黄色みがかって見える。
近寄ってみると稲が花を付けているのだった。
そういえば今月末には稲刈りが始まってもおかしくないのだなあ・・・と、季節の移り変わりの速さを改めて感じた一時だった。