2005年12月28日水曜日

凍てつく中央水路

朝、窓の外を見たら空は快晴、木々の梢はあまり揺れていないようだ。 これなら今日は寒さも幾分和らぐかも・・と印旛干拓田へ出かけてみた。 ところが広大な干拓田に行ってみると冷たい西風がビュービュー、なーんだやっぱり寒いじゃないか・・と当てが外れてがっかり。 
車から出るに出られず中水路脇の農道を北上。

ふと枯れ葦越しに見える水路の水面が変に光ってるなあ・・と車を停めて水辺に行ってみると、なんと氷が張っているのだった。 この水路が凍ったのを見たのはこれが始めて、寒さも忘れてしばし眺めていた。
反対方向は・・と橋の向こうに行きかけたとき、 岸辺の氷に映っている橋が目に入った。
橋の向こうの水路も又、凍てついた水面を縫うように風波が走っている。
今年はほんとに寒い日が続くなあ・・と思っていたが、この凍てつく水路をみるとほんとに寒かったんだと納得してしまう。
これだけ乾いた冷たい風が吹くときは、この辺りでも筑波山がくっきり見えるのだが、今日はとりわけよく見える。 なんと筑波山の右手に小さな三角の山が見える。 これはきっと加波山に違いない! これは始めてだ!

2005年12月25日日曜日

初対面のタゲリとコチョウゲンボウ!

このところの強い北風が弱まったこの日、午後になって掛かっていた雲がどこかに消えて快晴になった。 

所用で広大な印旛沼干拓田の道を走っていたら、田んぼに見慣れぬ鳥が群れているのが目に止まった。 
もしかして先日掲示板に投稿してもらった「タゲリ」かも・・と急遽脇道に車を停めて観察。

かなり遠いがまぎれもなくタゲリの群れだ! 「タゲリ」を見るのはこれが初めてで興奮気味。
頭に角を生やしたユニークな姿がほんとに面白い。 図鑑で見ると色もなかなか綺麗なのだが、あいにくの逆光で色まではっきり確認出来ないのがちょっと残念だ。
30m以上離れているのでちょっと遠すぎる。 もっと近くで見てみたい・・とそーっと近寄って行ったのだが、気配を察知したのか、ミューという子猫のような鳴き声をあげて飛び立ってしまった。 
寒い冬は田んぼを歩くこともめったに無いので、身近にこんな鳥がいたとは気がつかなかった。


所用が終わって同じ道を帰った。
途中、印旛干拓田の中を走っていたらなにやら茶色い鳥が低空飛行で飛んでゆくのが目に入った。 大きさはカラスより小さいが、明らかに猛禽の姿。 行く先を目で追っていたら、遠く印旛中央水路近くの潅木にとまったようだった。 さっそく脇の農道に車を乗り入れ、その潅木にゆっくりと近づくと、確かにさっきの鳥が梢にとまっていた。

あいにく径が狭くてフロントガラス越しにしか眺められなかったが、この猛禽、目元がキリッとしてなかなか可愛い。
帰って調べても名前が分からず助けを求めたら、鳥に詳しい方々から「コチョウゲンボウ」の雌だと教えて頂いた。 チョウゲンボウという名は聞いたことあるが、「コ」がつくのもあるとは知らなかった。 何でもこの鳥はめったにお目にかかれない貴重な鳥なんだそうだ。

これは左を向いているのだが、目はこっちを警戒しているのかも・・・。
今度は首を右に回して遠くを見ているようである。 何か良い獲物を探しているのだろうか・・・。

2005年12月24日土曜日

シジュウカラ

今月はじめ、小鳥のえさ場に今シーズン最初の餌を撒いたのだが、数日後からメジロが姿を現すようになった。 でも最初の日にチラッと姿を見せたシジュウカラはその後姿を見せていなかった。
今朝、餌さ台でいつものように雀が数羽賑やかに餌をつついていたが、
いなくなったとと思ったらあのシジュウカラがやって来たのだ! そして雀が食べ残したひまわりの種をついばみはじめた。
この鳥の色や模様はほんとに可愛くて見飽きない。 でも忙しく動き回ってちっともじーっとしていないので写真を撮るのは一苦労。 
動き回る一瞬を狙ってめったやたらと連写した。
今回は初めてひまわりの種を撒いたのが良かったようだ。 庭で初めて可愛いシジュウカラガをじっくり見れて最高に嬉しい。
小鳥の好みが分かるともっと楽しめるかも・・。

2005年12月17日土曜日

北印旛沼の水鳥

先週の土曜日、腰をギクッとした拍子に神経がビリビリしだして怖くて動けなくなってしまった。 
痛み止めを飲んだり湿布をしたりして安静にしてたらようやく治まってきたのだが、今度はPCの調子が悪くなり、いじくりまわしているうちに三日前についに起動できなくなってしまった。
途方にくれていたが、気を取り直してMSのサポートに電話。 2日間に渡って電話で指示を受けながら修復作業に没頭し、昨晩遅くどうにか起動できるまで回復出来てほっとしたところ。

今朝は天気も良かったので所用で出かけたついでに北印旛沼に寄ってみた。

風もなく穏やかな湖岸に川魚漁の小船が静かに繋がれていた。






岸辺の降りて腰を下ろしていたら、見慣れぬ水鳥がもぐったり出たりしていた。

早速400mm望遠ズームで目の赤いこの鳥を撮ってみた。
後で調べてみたらこの水鳥はカイツブリの仲間の「ハジロカイツブリ」という種類だと分かった。



望遠で覗いていると突然水の中に姿を消してなかかな出て来ない。 しばらく待っているととんでもない遠い所に姿を現してくる。
今度はもぐる瞬間を撮ってやろうと待ち構えて連写。

これがもぐる瞬間!
これは大部分もぐって尾羽の一部が見えてる瞬間。
そしてもぐり終わった後の水面にはアブクが出てきたのであります(笑)。

2005年12月12日月曜日

この冬最初のメジロ

毎年冬になるとメジロが庭にやってくる。 今年も今月初めごろから庭の梅の木にりんごを刺して待っていたのだが、今日の前中、この冬最初のお客さんがやってきた。
りんごをせわしなくついばみだしたと思ったら、瞬くまに大きな穴を開けていた。
この鳥、りんごをついばんだり辺りを見回したり、ちっともじっとしていない。
何か気になったのか下を覗いている。
どうも落ち着かないと思ったら近くにが来ていたのだ。
落ちついて食べていられなくなったメジロは傍らの枝に移動、しばらく雀の様子を伺っていたのだった。

2005年12月10日土曜日

初冬の田園

今朝は気持ちよく晴れて良い天気だった。 陽射しがあってぽかぽかしていたのでちょっとそこらを散歩してこようと家を出た。 
駅前の大銀杏は何時の間にかすっかり葉を落としている。

家並みを過ぎて里山の縁の小径を行くと木々の中に黄色く輝く銀杏の樹が目に入った。 里山の南斜面にあるお寺の銀杏の樹だ!
更に歩いてゆくと、傍らの潅木に絡まってツルウメモドキの実が生っていた。 この実がはじけて赤い種が顔を出すと冬の実感がわいてくる。



田圃の畦道にやってきた。 辺りは花の跡の綿毛をつけたセイタカアワダチソウやススキの世界。

それでも未だ花をつけている野草もちらほら生えていた。 その一つがハルジオン。 早春から初冬まで、北米からはるばる渡って来ただけにこの花の生命力には感嘆する。
ふと枯れ草の中にも似たような花が咲いているのを見つけた。 花はハルジオンに似ているが茎や葉や、咲き方がずいぶん違う。 
調べてみたらこれも北米原産のヒロハホウキギクという種類のようである。

畦道を歩いていると、もう既に気の早いホトケノザ等の姿もある。

田圃の中の小川に出た。 周囲の里山から滲みだした小川の水は澄んでいた。

川面を覗いたら、小さなアメンボウが群れているではないか! こんな寒い時期でもアメンボウが活動してるとは・・としばらくその素早い動きに見とれていた。
この1cmくらいの小さなアメンボウは「ヒメアメンボウ」という種類のようである。

2005年12月7日水曜日

印旛沼干拓田の野鳥

このところ天気が良い日が続いているが、寒気が入って例年より寒い。 寒いとなかなか外に出るのが億劫で、容赦なく過ぎ去って行く時間を無駄にしたなあ・・と悔いてばかりいる。 
今日も午後2時半近くなってようやく重い腰を上げ、印旛沼干拓田へ行ってみることにした。

広大な田圃が広がる中の中央水路に行ってみると、岸辺を覆った枯芦の向こうの水面に水鳥の姿が見えた。 芦原の中に分け入って見てみると、その水鳥はオオバンだった。
水路の岸辺の農道を更に北に進んでいたら、遠くに白鷺の姿があった。 
車で近づいて行っても意外に逃げない。 20m位まで近寄って車を停め、車内からこのサギを撮ってみた。 これはどうやらダイサギのようである。

水路脇をゆっくり進んでいたら、前方を茶色い小鳥が横切って岸辺の潅木に止まったのが目に入った。 今度は車を降りてゆっくり近寄ろうとしたら案の定飛び去ってしまった。 飛び去る小鳥を目で追ってみると、今来た道の後方の岸辺の樹に止まった。

早速車をバックして行ってみると、確かに樹の梢にさっきの小鳥が止まっている。
今度は車を降りずに望遠レンズで覗いてみたら、この小鳥は百舌だった。


それにしても小鳥を撮るのは難しい。 めったに小鳥に巡り会わないだけでなく、出会っても直ぐ逃げられる。 運よく逃げられなくても、ちょこまか動いたり木の枝がじゃまだったりしてピントを合わすのに一苦労。 綺麗な小鳥の写真を見るといつも羨ましくなってしまうのだ。

2005年12月5日月曜日

晩秋の佐倉城址公園

冷たい雨が降り寒かった昨日とうってかわって今朝は青空の良い天気だった。
2週間前にこの佐倉城址公園を訪れた時、モミジの大木の梢の葉が茶色く枯れていたので今年は期待外れかもしれないなあ・・と思いつつも、あの時は未だ緑の葉も混じっていたので今どうなっているのか気になって見に行くことにした。
あの時、まっ黄色にそまっていた銀杏は既に大部分葉を落とし、周囲の地面が黄色い絨毯に覆われていた。
園内に足を踏み入れると直ぐ、一際鮮やかに黄葉したコナラが輝いていた。
谷間の大きなモミジの下にやって来た。 見上げてみるともう既に紅葉も終盤、茶色に枯れた葉の中に僅かに赤く染まった葉が陽の光に染まって見えるだけだった。
もうあまり訪れる人も無い大きなモミジの樹の下は、厚く積もった落ち葉で覆われていた。
ここ数年、ここのモミジは早い時期から梢の葉が枯れ始めるようになってしまい、昔のように樹全体が赤く染まるのを見ることが出来無くなったのはほんとに寂しい。 
おそらく樹の周囲が踏みつけられて水揚げが悪くなってしまったためじゃないのかなあ・・等と姥が池の方を眺めながら考えた。

2005年12月3日土曜日

晩秋の泉自然公園

今朝は良い天気だったが寒かった。 でもあまりに天気が良いのでどこかへ行きたくなったのだが今の時期はなかなか思い当たる場所も無いし・・と考えてるうちにここしばらく泉自然公園に行ってないことに気がついて早速行ってみることにした。
泉自然公園に向かう途中から次第に雲が広がってきて時折お日様が雲に隠れるようになってしまった。 その上、公園に着いてみると「モミジ橋」が工事中で通行止め。 これはちょっと想定外! でも気を取り直して散策することにした。
毎年楽しみにしている売店裏のモミジは今年も綺麗に色づいていた。
もみじ橋の下も通行止めだったので樹林を抜けて蓮池に向かい、林の中に入ると一際鮮やかなモミジが目に入った。
樹林を抜けて池の縁にやってきた。 
池にかぶさるように枝を伸ばしたモミジが、時折雲間から射しこむ陽の光に輝いていた。
池の周りの遊歩道に植えられたモミジ並木はもう盛りを過ぎていた。 今年は気がつくのが遅くて一番綺麗なときを見逃してしまったなあ・・。
時折、カワセミのポイントから去って行く巨大な望遠レンズを担いだカメラマンに出会う。カワセミの現れる時間はもう過ぎたのだろう。
そのポイントに行ってみると、アオサギがじっと水面を見つめていた。

2005年12月1日木曜日

初冬の北印旛沼

小春日和のこの日、病院への途中道草して甚兵衛大橋近くの北印旛沼に立ち寄ってみた。
土手の上に登って眺めた冬枯れの沼はうたた寝したくなるくらい静まり返っていた。
船外機のエンジンの音が響いてきた。 
見ると静かな湖面を切るように川魚漁の小船が漁場に向かっていた。
遠くの芦の陰にじっと動かぬ鳥の姿が見える。 色から見るとアオサギのようだ。
この鳥も川魚漁をしているのだろうか・・。

2005年11月26日土曜日

小さなお客さん

我が家では晩秋になると残った飯粒や果物を庭に供えるのが恒例行事になっている。 秋の実り豊かなこの時期には未だ庭にまでやってくる野鳥は少ないのだが、今年も小鳥がやってくるのを期待して粟粒を撒くことにした。

庭を眺めていたら早速シジュウカラがやってきて植木にとまった。 だが、カメラを用意する間もなく飛び去ってしまい、 その後スズメだけがいつものようににぎやかに囀りながら餌をつばんでいるのだった。

2005年11月24日木曜日

路傍のスミレ

今日もぽかぽかとした小春日和のよい天気だった。 なのにいろいろ野暮用があってカメラいじりもままならなかった。 
でもどのみちこの時期はなかなか撮りたいものが見つからず、何か撮るものがないかなあ・・と思いながら一日棒に振ることが多い。

そういえば数日前から前の通りのコンクリートの継ぎ目にスミレが咲いてることを思い出した。 
このスミレに通る人は皆気がついているようで、ここ数日間誰にも踏みつけられずに咲いている。 今頃スミレが咲くとは・・・と気になっていたので撮ってみたくなった。
人通りのある道端でしゃがみこんで写真を撮るのはちょっと躊躇するけど、急いで行って撮ってみた。 その間、運よく誰も通らなかった。

時期を間違えて咲いたこのスミレ、ふだんよく見かけるスミレと葉の形が違っている。 どうやら産毛の生えた「アカネスミレ」という名のスミレのようである。

2005年11月23日水曜日

ミコシグサ

今日は勤労感謝の日。 いつもこの日が来ても何のための日なのか実感したことは一度も無かった。 でも行楽の秋の貴重な休日であったことだけは事実だなあ・・・などと思いながら、予報と裏腹に何時まで経っても雲が垂れ込める空を眺めてため息をついていた。

2時半近くなってようやく空が明るくなってきた。 こんな時間だともう陽が傾き始めるこの季節、急いで近くの田園に行ってみることにした。

いつもの里山の縁にやってきた。 辺りはすっかり晩秋のたたずまい、サルトリイバラの赤い実が傾きかけた陽に照らされていた。
道端を見てももう秋の草花は見当たらない。 この辺りに繁茂していたゲンノショウコも花は終わり、すでに「ミコシグサ」の名の由来となっている御神輿のような種をつけていた。


いつものように枯れ草の小径を抜けて小山を超えた南斜面にくると、そこの道端に小さな白い花が咲いていた。 なんと暖かいこの斜面では未だゲンノショウコの花が咲いていたのだった。

場所によってずいぶん違うものだなあ・・と眺めていたら、中にこの赤い花があることに気がついた。 見ると白い花が咲く中にちらほら赤い花も混じって咲いているのだ。 わが町の田園で赤いゲンノショウコを見たのはこれが2度目。 赤といっても薄いピンクだが普段は白い花にしか出会うことは無いので嬉しい限り。

3時を過ぎてくるとお日様はもう里山の影に沈みかけ、とたんに辺りの空気が冷たく感じてくる。

農家が点在する小径を戻りかけると、道端に小さな花を付けた雑草がはびこっていた。 それはこのハキダメギクだった。
この雑草、花の形がユニークでお気に入り。 出会うたびに撮っている。

農家脇の小径を登っていたら、生垣になにやら白い花のようなものが見えた。 今時生垣に白い花が咲いてるとすればお茶の花くらいしか思い浮かばない。
 
でもいやに小さな花だなあ・・と近寄って眺めてみると、それはヒイラギの花だった。
キンモクセイやギンモクセイは10月はじめに咲くのだから、同じ仲間のヒイラギが今頃花を咲かせるとはびっくり!

今日も又収穫があって良かった!・・とご満悦の一時だった。